独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

機械的

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

ひとつひとつに心を込めて、といいますが、おそらく、それは嘘でありましょう。
1個や2個なら、心を込めて作ることはできましょう。まあ、100個や200個なら、修練と修行でできないことはないでしょう。
しかし、それ以上の数となれば、心を込めることはできないかと存じます。
ひとつひとつに心を込める代わりに、たくさんのものを作るシステム・機構に心を込めなければいけないからでございます。
つまり、どうしたら、たくさんの商品の質を落とさないようにできるか、品質を均等にできるかに、心を砕いていかなければいけないのでございます。
いうなれば、間接的に心を込めているわけでありまして、目の前のことに直接的に心を込めているわけではないのでございます。
相思相愛のふたりもいつの日か、母親としての君は好きだ、父親としてのあんたを愛している、という風になるのと同様の事情であるかと存じます。お前個人はどうでもよいという腹になるのでございます。
お勉強でも同様かと存じます。
全部が全部、心を込めて真剣にやれといわれても、無理な話でございます。
テキストは数百ページ以上、問題数もこれまた、数百にわたるものでありましょう。
全部に心を込めることなど、現実的にできないものでございます。
機械的にざざっと済ませてもよいところは、済ませてしまうべきでございます。
定型的にできることは、ざざっと効率よく済ませることが肝要であるかと存じます。
たとえば、表やリストの暗記など、心を込めれば憶えるというものではありません。
適当な語呂を作って、何回も何度も、機械的に見直した方が、憶えはよいかと存じます。
逆に、わからないところや、頻出事項・重要事項であるのに間違えてしまうといったところは、丁寧に見ていけばよいのでございます。
機械的におざなりに済ませてしまっても、問題の解決には程遠いことでありましょう。
必ずしも、心を込める=よいやり方ではありません。
そして、機械的=効率的なやり方ともいえません。
その場、そのとき、やることで、上手に切り替えていかねばなりません。
また、複合の場合もございます。つまり、機械的にやってみて、やるべきことが見つかったら心を込める作業もございます。たとえば、復習など、その最たる作業であるかと存じます。
復習は機械的に取り組んだ方が持続しますし、また、確実に見直す機会を確保することが可能となります。あれこれ考えず、とにかく復習には臨んだ方が効率的なのでございます。
しかし、復習をしていくうちに、いまいちできの悪いところ、記憶の怪しいところもあるかと存じます。
そういうときには、丁寧に丹念に、見直すなり解き直すなり読み直していけばよいのでございます。
全てが全てに全力を尽くせばよいというわけではないこと、また、全てを機械的に済ませばよいというわけでもないことを、御理解いただければと存じます。
逆に、そうした切り替えに鼻がくんくんと利くようになれば、よいお勉強になっているということができましょう。


しっかり

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