独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

「べき」で溢れて

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

わたくしたちの学習環境をよくよく振り返れば、そこには「べき」が溢れているかと存じます。
テキストを開けば、憶えるべき表とリスト、重要語句や定義文がたっぷりございます。
問題集を手にすれば、解くべき問題、やり直すべき問題が溢れております。
過去問を紐解けば、見直すべき問題がそこかしこにございます。
やるべきことが具体的なのは、やる気のもと、実行のもとなのでございますが、あまりに「べき」がたくさんありますと、逆に、試験勉強のプレッシャーとなるものでございます。
見れば見るほど気が滅入っていきますし、不調時にはどんどん沈みこんでしまいます。
「べき」に縛られることから、実力の伸びが止まってしまうことも、十分に考えられるのでございます。
皆さんに憶えておいてほしいのは、お勉強というのはすべてが一本調子ではないということでございます。
「べき」一色で塗りつぶしてはいけないのでございます。「べき」一色の世界など、収容所か留置所くらいでございます。
お勉強はもっと色鮮やかでカラフルなものなのでございます。
「やるべき」と思い込んでいるものを、いったん括弧がけをしてほしく存じます。
よくよく見れば、やるべきことにも、絶対にやらないといけないこと、まあ、やっておくべきこと、せんでもいいかもしれんね、保険かな、くらいにランク分けをすることができるかと存じます。
また、ややこしくて難解なもの、整理して憶えなければならないことなどは、「やるべき」には変わりはないでしょうが、今はやるべきものではないことが多々ございます。
超頻出事項の問題を間違えたり、忘れていたりすれば、そのほかのAクラスの事柄を総復習すべきでしょう。
のんきに、出るかでないかわからない表や語句を、いまそのときに憶えることはないのでございます。
実力がついて、試験勉強への目が利いていくるほど、要不要がわかって参ります。
やるべき、とは考えやすい方便ではありますが、本当にすべきことは数少ないものでございます。
全部やるべき、としか考えられないのは、演習不足のために、情報が欠けているものでございます。
「べき」はお勉強の推進剤でございますが、多用は控えるようにして頂ければと存じます。


「べき」思考は

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