| カテゴリー: 過去のススメ |
お勉強の歩みは、ゆっくりでもよいのでございます。
しかしながら、単にだらだらするのとは、全く意味が異なるのでございます。
お勉強では、ある程度の実力が身に付いたら、次にスピードや速さを考えていかねばなりません。
コツコツ型・まじめタイプの人は、歩みは遅くても最後には、テキストや問題集といった基礎的な教材を仕上げます。しかし、それだけでは、本試験に勝てないことを知ってほしく存じます。
テキストと問題集を仕上げても、それは、「時間があればできる」実力が身に付いただけだからでございます。
本試験には時間制限がございます。
くわえて、試験会場の独特の空気と合格へのプレッシャーが待ち構えています。そして、本試験問題というひねくれた問題群が追い討ちをかけてきます。
「時間があればできる」実力しか身に付いていない人は、難解な本試験問題を見た時点で浮き足立って、普段の実力が発揮できないまま、試験終了時間を向かえてしまうのが常でございます。
問題を解くスピード・速さも、お勉強には必要な要素であることを、頭の片隅にでも置いてほしく存じます。
テキストの習得や問題集のマスター、その他知識を記憶化するのは、ゆっくりでよいのでございます。
しかし、そのあとは、それを如何に効率的に使えるようになるかが大切になってきます。
ある程度実力が完成したら、一定の時間でどれだけのことができるかを確認してほしく存じます。
おそらくは、時間という制限を加えられると、ケアレスミスを頻出させたり、なかなか思い出せなかったり、問題文を読み間違えたりと、これまでに気づかなかった実力の抜けや穴を見出すかと思います。
また、ある程度実力が付くと、お勉強がだれがちになります。こうしたときにも、時間を意識して、たとえば、過去問1年分を時間を計りながら演習してみたりすると、意外に自分の実力なんてまだまだだなと実感するものでございます。
やる気を新たにすることもできるでしょう。
ひとつひとつを正確に、そしてすばやく解けるようになった方が、本試験では磐石でございます。
本試験の賢明な進め方は、解ける問題は時間をかけずにさっさと解いて時を稼ぎ、時間をかけて粘れば点数の取れそうな問題にたっぷりと(15分から30分くらい)時間をまわして解答することでございます。
実力というのは時間の磨きもかけないといけません。
ただ、勘違いしてほしくないのは、何でもかんでも素早くやらねばならない、というわけではないことです。
焦る乞食は儲けが少ない、といいますように、自分にとって大事なところは、しっかりと時間をかけてやっていくことを肝に銘じてくださればと存じます。
できるようになったところは、前よりも解答スピードや読解の速度を上げていきましょう。
実力の差は
2008年8月14日 10:51 AM
★みんなとシェアする