| カテゴリー: 過去のススメ |
決心や決意というのは、なかなか下せないものでございます。
いったん決めたら最後までやってしまう己の性を知っているからでございます。
ですから、やろう!とかやるぞ!という決意を固めたときの人の顔は美しいものでございます。
しかしながら、美しいものには棘があると申します。決意という崇高な精神の結晶も、取扱にはご注意あそばせなのでございます。
というのも、やろう!と思うときは心が沸き立っておりますので、物事の完成やゴールを一足先に想うからでございます。
心が背伸びの状態になっているのでございます。
まずは、決意のメカニズムをご理解いただきたく存じます。
決意というものは、大きなものしか向かいません。納豆を買ってくる目標に、決意は要らないものでございます。
大きな目標だからこそ、人は燃え立つのでございます。
しかし、燃え立つのはその時点まででありまして、そのあとは冷静に小さくて些細なものから着手し、少しづつ進めていくしかありません。
大きなものに向かって決意を固めたはいいが、途端に挫折する人のパターンは、燃えっぱなしなのでございます。大きな事だけしか眼中になく、小さなことをあまり考慮に入れていないのでございます。
試験勉強というのは、どうしても長丁場になります。要領的にはマラソン・長距離走とよく似ているのでございます。
走り始めたときに数キロ先のゴールを考えるとしんどいものでございます。往年の名ランナーは、手近な目標を目指して走るのが疲れないコツと申しております。
お勉強にも当てはまる真理かと存じます。
お勉強も、数歩先を見てやるくらいで調度よいのでございます。あまり先を考えないことでございます。
3の力の人は、3をやるのが精いっぱいでございます。
3の人が5を目指したり、10をやろうとしても、効は少ないものでございます。
それどころか、ねたみや嫉妬が心中に巣くい、性格がひねくれかねないのでございます。
そうなっては、幸福になるためのお勉強が不幸街道まっしぐらでございます。
3という力は、3なのでございます。
この数字は、良くも悪くもございません。実力がまだついていないだけ、伸ばせばよいという状態でしかございません。
3なら次は4、背伸びしても5を目指していくだけでございます。
そうこうして、力が10くらいになったら、最終形や完成形も見えてくることでしょう。
見れるようになって、考えたらよいというのが、独学のスタンスでございます。
目の前のことを着実に仕上げていくことが、ハズレのない進め方なのでございます。
コツコツが
2008年3月10日 10:52 AM
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