本問は『貸倒』の仕訳。第21回試験の第1問‐仕訳問題の3問目。通常の貸倒処理。難しいところはない。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
(クリックして拡大。)
結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
通常の貸倒引当金の仕訳です。丁寧に問題文を読んでから、解答しましょう。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、肌荒れの配偶者にペンキを塗るときの方です。
問題文には、「前々期に完成した…」とあるので、計上済みの「貸倒引当金」を充当できます。
貸倒引当金の残高は\85,000です。引当金の取り崩しは負債の減少なので…、
借方:貸倒引当金 85,000
…と相なります。
回収不能になった金額は\250,000です。
貸倒引当金\85,000を充てたので、残額は「250000-85000」の「165,000」となり、この金額が貸倒損失となります。
貸倒損失の発生は、費用の増加なので…、
借方:貸倒損失 165,000
…と相なります。
本問の金銭債権は、問題文にあるように「工事代金」です。使用勘定科目は、「完成工事未収入金」です。
んなもんで、「完成工事未収入金」を、回収不能になった\250,000だけ、減らすことになります。資産の減少なので…、
貸方:完成工事未収入金 250,000
…と相なります。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
落ち着いて解けば、大丈夫です。点にしましょう!
なお、計上されている「貸倒引当金」は、前期までの債権に充当できます。
反対に言うと、当期に発生した債権には、「貸倒引当金」を充てることができません。
今ある「貸倒引当金」は、前期までの債権に対応しているからです。
んなもんで、当期に発生した「完成工事未収入金」などの債権が回収不能になったときは、その全額が「貸倒損失」となります。
「前期は前期で、当期は当期で」もよく出るので、注意してください。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
1問:有価証券の種類・・・「ふつう」。
2問:利益処分・・・「ふつう」。
3問:貸倒れ・・・「ふつう」。
4問:工事進行基準・・・「ふつう」。
5問:手形裏書・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
★みんなとシェアする