本問は『買収』の仕訳。第13回試験の第1問‐仕訳問題の2問目。買収という、あまり見慣れない取引の仕訳です。勘定科目群をよく見れば、大丈夫でしょう。ちょっとだけ、面食らうでしょうが、難しいものではありません。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者に泥を塗るときの方です。
最初から結論を言うと、「買収先業の純資産」と「支払った金額」との差額は、「のれん」で処理します。
買収先企業の資産は、材料\1,000,000に建物\9,000,000です。負債は、借入金の\4,000,000です。
ですから、「1,000,000+9,000,000-4,000,000」で、「6,000,000」が、当該買収先の純資産となります。
支払った金額は\8,000,000なので、「8,000,000-6,000,000」の「2,000,000」が「のれん」と相なります。
見慣れぬ問題の場合は、“できるところから埋めていく”感じで、仕訳を切っていきましょう。
まず、一番カンタンな「\8,000,000で買収し、小切手を振り出した」から処理しましょう。
小切手振出は当座預金で処理するので…、
貸方:当座預金 8,000,000
…と相なります。
「買収」そのものの仕訳はカンタンです。
買収先の企業の資産と負債を、自社に加えるだけだからです。
資料によると、買収先企業の資産は材料\1,000,000に建物\9,000,000で、負債は借入金の\4,000,000となっています。
わかるところから、とりあえず仕訳を切りましょう。先の勘定をそっくり加えるだけなので…、
借方:材料 1,000,000
借方:建物 9,000,000
貸方:借入金 4,000,000
…と相なります。
先に「のれん」は、「2,000,000」と判明していますが、別解として、以下を参考までに。
先の2処理をまとめてみます。
左側の借方は…、
借方:材料 1,000,000
借方:建物 9,000,000
…です。
対する、右側の貸方は…、
貸方:借入金 4,000,000
貸方:当座預金 8,000,000
…となっています。
借方の合計は「1,000,000+9,000,000」の「10,000,000」です。
貸方の合計は「4,000,000+8,000,000」の「12,000,000」です。
借方が「2,000,000」足りません。
んなもんで、借方に「のれん 2,000,000」をあてがって、貸借を一致させる、ってな次第です。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
あまり出ないタイプの問題なので、面食らいます。とはいえ、少し考えれば、解けるはずです。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
1問:除去・・・「ふつう」。
2問:買収・・・「ふつう」。
3問:社債・・・「ふつう」。
4問:工事進行基準・・・「ふつう」。
5問:仕入割引・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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