第13回‐仕訳過去問(H25/3実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『社債』の仕訳。第13回試験の第1問‐仕訳問題の3問目。使用する勘定科目と、端数利息の計算に注意すれば大丈夫です。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。

第3問‐社債

 ◇問題◇

 


 ◇勘定科目群◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 端数利息の計算が、少々面倒ですが、それ以外はなんともありません。。

 ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。

 対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者につっかえ棒をするときの方です。

社債の購入

 昔、簿記をかじった人は注意してください。

 購入した社債は、「社債」ではなくて、「投資有価証券」で処理します。

 設問だと、「額面\5,000,000の社債を100円につき96円で買い入れ」とあります。

 要は、「96%」で買った、という寸法です。

 「5,000,000*0.96」で「4,800,000」が社債(投資有価証券)の取得原価となります。

 なお、「96%」を計算機で打つ際は、「0.96」と読み替えるより、電卓を「9」「6」「%」と打つほうが早いです。試してみてください。

端数利息

 次は、端数利息の計算です。

 前回の利払日は、「3月31日」です。

 購入日は、「6月1日」です。

 なお、端数利息は、「全利払日の翌日から、売買日の当日」の日数で計算します。

 んなもんで、「4月1日から6月1日」の「62日」で利息を計算します。

 「62日」の内訳は、4月が30日で、5月が31日で、6月が1日で、計62日です。(後述あり。)

 額面は\5,000,000で、利率は年利3%なので…、

 「5,000,000×0.03×62/365」の「25,479.452…」の「25,479」となります。

決済

 決済は、小切手振り出しなので、当座預金です。

 購入金額と端数利息の合計額を支払っているので、「4,800,000+25,479」の「4,825,479」が支払額となります。

まとめ

 社債(投資有価証券)の取得原価は、「4,800,000」です。

 端数利息の金額は、「25,479」です。

 当座預金での支払は、「4,825,479」です。

 資産の増加と費用の増加と資産の減少なので…、

 借方:投資有価証券 4,800,000

 借方:支払利息 25,479

 貸方:当座預金 4,825,479

 …と相なります。





まとめとこたえ

 答えは…、

 

 …です。

 一口コメントです。

 端数利息の計算は、少々ややこしいので注意してください。

 繰り返しますが、「全利払日の翌日から、売買日の当日」の日数で計算します。

 また、月ごとの日数については、「にしむくさむらい‐西向く侍で日数計算」を参考にしてみてください。

13回‐第1問:仕訳

 1問:除去・・・「ふつう」。

 2問:買収・・・「ふつう」。

 3問:社債・・・「ふつう」。

 4問:工事進行基準・・・「ふつう」。

 5問:仕入割引・・・「ふつう」。

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PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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