本問は『貸倒』の仕訳。第12回試験の第1問‐仕訳問題の4問目。本問は、少しだけ込み入った貸倒処理を問うている。問題文をよく読めば、大丈夫です。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
問題文がやや長めで、“くせ”がありますが、要は、“いつもどおり”の貸倒処理です。
設問の「当期末の仕訳を示せ」に注意して解答しましょう。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者に配偶者フードをあげるときのほうです。
設問では、「前期末において滞留債権(完成工事未収入金)\1,000,000に対し、50%の引当金を計上していた」とあります。
ですから、当期首においては、貸方に「貸倒引当金」が\500,000計上されている、という寸法です。
これが本問の前提です。
繰り返しますが、本問では、「当期末の仕訳を示せ」とあるので、要注意です。
さて、問題文では、「当期において、\100,000は回収し処理した」とあります。
んなもんで、期中のどこぞで…、
借方:現金とか当座預金とか 100,000
貸方:完成工事未収入金 100,000
…という仕訳が切られた、といった寸法です。
そう、\100,000だけ、「完成工事未収入金」が減少しているってな寸法です。
んなわけで、期末においては、「完成工事未収入金」の残額は、\900,000となっています。
問題文には、「残りについては、期末に貸倒が確定した」とあります。
問題文の言う「残り」とは、先述した、「完成工事未収入金」の残額\900,000です。
当該\900,000が貸倒となったので、当該金額を減らします。
で、当該債権の処理ですが、貸倒引当金が\500,000あったので、それを全額、取り崩します。
んで、「900,000-500,000」の残り「400,000」は、貸倒損失で処理するってな次第です。
資産の減少、負債の減少、費用の増加なので…、
借方:貸倒引当金 500,000
借方:貸倒損失 400,000
貸方:完成工事未収入金 900,000
…と相なります。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
問題文が求めているのは、「期末」の処理です。問題文の指示通りに解答してください。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
1問:工事進行基準・・・「ふつう」。
2問:公社債利札・・・「ふつう」。
3問:固定資産売却・・・「ふつう」。
4問:貸倒・・・「ふつう」。
5問:仕入割戻・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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