第12回‐仕訳過去問(H24/9実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『仕入割戻』の仕訳。第12回試験の第1問‐仕訳問題の5問目。勘定用語を正確に憶えていれば、即断に解答できます。間違えた人はしっかり復習しておきましょう。

第5問‐仕入割戻

 ◇問題◇

 


 ◇勘定科目群◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。

 対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者をケージにしまうときの方です。

ポイント

 ふつうに“仕入割戻”の処理をするだけです。

 仕入時に値引を受けたと考えて、計算機を打てば、おしまいです。

処理1

 @1,200の材料を600個、掛で仕入れています。

 んなもんで、ざっくり、「1,200×600」で計算機を打ち、値引前の値段「720,000」を導きます 。

処理2

 割戻し額は「3%」です。反対にいえば、本体価格は「97%」になったという塩梅です。

 「720,000*0.97」の「698,400」が確定額となります。

 当該金額は「掛」であり、また、工事関係の未払金なので、「工事未払金」で処理します。

 なお、「3%」とか「97%」の計算の際は、頭の中で「0.03」とか「0.97」と変換して計算機に入力するよりも、単に「3」「%」とか、「9」「7」「%」などと打つほうが早いです。

 先々、かなり省力に貢献するので、「%」計算で試してみてください。

仕訳

 後は、“ふつう”に、材料の購入の仕訳に落とし込むだけです。

 言うまでもありませんが、“工事関係”の未払金なので、勘定科目は、「工事未払金」で処理します。

 資産の増加と負債の増加なので…、

 借方:材料 698,400

 貸方:工事未払金 698,400

 …と相なります。





まとめとこたえ

 答えは…、

 

 …です。

 一口コメントです。

 本問は、「割戻し」とありますが、処理的には、「値引」と同じで、その額面だけ、直接、取得原価から控除します。

 お兄さんの「仕入割引」とは、処理が異なるので、注意してください。

 このあたりが不安なら、テキストの該当箇所を読み込んでおきましょう。「仕入割引」と、そのお友達の「売上割引」は、結構な出題率です。

12回‐第1問:仕訳

 1問:工事進行基準・・・「ふつう」。

 2問:公社債利札・・・「ふつう」。

 3問:固定資産売却・・・「ふつう」。

 4問:貸倒・・・「ふつう」。

 5問:仕入割戻・・・「ふつう」。

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PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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