33問‐令和4年4月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 令和4年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、本問は、「ボイラー室」を問うの問題です。当該論点も、「法令」で出題頻度の高いものとなっています。基本的に憶えるだけなので、空き時間等を活用し、取れるようになってください。

33問‐ボイラー室

 

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 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

 問題一覧は、こちらです。

 全問の答えは、こちらです。

解説

 「数字」の問題です。

 最も、費用対効果の高い(カンタンに点が取れる)のが、「数字」です。

 定番の数字は、シッカリと押えておきましょう。

選択肢1

 選択肢1の「伝熱面積が4m2の蒸気ボイラーは、ボイラー室に設置しなければならない。」ですが、正しい記述です。

 原則として、ボイラーは、専用の建物、または、障壁で区画された場所に設置しなくてはいけません。

 しかし、これには、例外もあって、伝熱面積3m2以下のボイラーは、除かれています。

 本問では、「4m2の蒸気ボイラー」なので、法により、「ボイラー室に設置しなければならない」ことになります。

 よって、選択肢は、「定められている内容」となります。

選択肢2

 選択肢2の「ボイラーの最上部から天井、配管その他のボイラーの上部にある構造物ま での距離は、原則として、2m以上としなければならない。」ですが、誤った記述です。

 数字の問題です。

 最上部から天井等までは、「1.2m以上」となっています。

 選択肢のように、法では、「2m以上としなければならない」とは、なっていません。

 よって、選択肢は、「法令に定められていない」となります。

選択肢3

 選択肢3の「ボイラー室には、必要がある場合のほか、引火しやすいものを持ち込ませ てはならない」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 法に関係なく、常識的に判断できるかと思います。

 よって、選択肢は、「定められている内容」となります。

選択肢4

 選択肢4の「立てボイラーは、ボイラーの外壁から壁、配管その他のボイラーの側部に ある構造物(検査及びそうじに支障のない物を除く。)までの距離を、原則と して、0.45m以上としなければならない。」ですが、正しい記述です。

 ボイラーと壁等の距離ですが、法律では、「0.3m以上」と定められています。

 よって、選択肢のように、「0.45m以上」とするのも、OKとなります。

 よって、選択肢は、「定められている内容」となります。

選択肢5

 選択肢5の「ボイラー室に燃料の石炭を貯蔵するときは、原則として、これをボイラー の外側から1.2m以上離しておかなければならない。」ですが、正しい記述です。

 マイナーな規定のため、判断できないかもしれません。

 固体燃料の場合、ボイラーからは、「1.2m以上」離すよう、定められています。

 今後の出題(問題の使い回し)に備えて、チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「定められている内容」となります。

答え

 設問は、「法令に定められていないものはどれか?」です。

 「1」は「定められている内容」です。

 「2」は「法令に定められていない」です。

 「3」は「定められている内容」です。

 「4」は「定められている内容」です。

 「5」は「定められている内容」です。

 正解:2

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

令和4年4月 過去問

 インデックス

 問題一覧

 答え一覧

構造10問

 1問:飽和水・飽和蒸気・・・「ふつう」

 2問:ボイラーの容量及び効率・・・「ふつう」

 3問:ボイラーの水循環・・・「ふつう」

 4問:伝熱管に分類されないもの・・・「難」

 5問:鋳鉄製ボイラー・・・「ふつう」

 6問:計測器・・・「ふつう」

 7問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」

 8問:ボイラーの給水系統装置・・・「ふつう」

 9問:エコノマイザ・・・「ふつう」

 10問:温水ボイラー及び蒸気ボイラーの附属品・・・「やや難」

取扱10問

 11問:ディフューザポンプ・・・「ふつう」。

 12問:スートブロー・・・「ふつう」

 13問:脱酸素剤・・・「ふつう」

 14問:ボイラー水の吹出し・・・「ふつう」

 15問:キャリオーバ・・・「ふつう」。

 16問:ボイラー水位が安全低水面以下・・・「ふつう」

 17問:ボイラーの内面清掃・・・「ふつう」。

 18問:単純軟化法・・・「ふつう」

 19問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「ふつう」

 20問:ボイラーの点火前の点検・準備・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:引火点・・・「ふつう」

 22問:ボイラーの油バーナ・・・「ふつう」。

 23問:燃料の燃焼・・・「ふつう」

 24問:重油の性質・・・「難」

 25問:石炭燃焼と重油燃焼・・・「ふつう」

 26問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」

 27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」

 28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「ふつう」

 29問:一次空気及び二次空気・・・「ふつう」

 30問:ボイラーの通風・・・「ふつう」

法令10問

 31問:法定検査・・・「やや難」

 32問:鋳鉄製温水ボイラー・・・「ふつう」

 33問:ボイラー室・・・「ふつう」

 34問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」

 35問:伝熱面積計算・・・「やや難」

 36問:鋳鉄製ボイラーの附属品・・・「ふつう」

 37問:設置・変更時の届け出・・・「ふつう」

 38問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」

 39問:ボイラー室の掲示事項・・・「ふつう」

 40問:附属品の管理・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

ボイラの後は、乙4で

 乙4とは、「危険物取扱者 乙種4類」のことです。

 お馴染みの油炊きボイラーでは、「重油」を使います。

 「重油」の補充等の際、乙4があると“立ち合い”ができることから、「2ボ」と「乙4」とは、実に、相性のよい資格となっています。

 昨今では、油炊きボイラーが減っているとはいえ、まだまだ数があります。2ボと乙4があれば、とりあえず仕事があって、食いっぱぐれはないので、2ボ合格後は、「乙4」取得を目指してください。

 試験勉強等については、「乙種4類の独学」と、「乙4のテキスト・問題集を参考にしてください。

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、ピックアップしておくとよいでしょう。勉強方法等は、「乙4 独学前編:重要試験情報」や「乙4 独学後編:勉強方法」を一読ください。

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

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