「立ち合いは強く行って、あとは流れでお願いします」
こうしたメールを打てること自体が、大相撲にて、八百長・星の売買が常態化していた何よりの証であると考える次第でございます。
そして、メールの存在以上に、こうした文言のあることが、八百長の証でございます。
大相撲は以前より、八百長疑惑でもめてまいりました。
その都度、完全否定してきました。裁判に訴え勝訴してまいりました。関係者をアレしました。
しかし、もう今回は逃げられないでしょう。なぜなら、メールという物証が存在しているからでございます。
しかし、なんと、経験に裏づけされた、抜群に『よい方法』をメールは説くのでしょうか。
アレコレと筋書きを練ると、頭の意識はそっちにいくので身体の動きが鈍くなります。その結果、動きが不自然となって、八百長のやり取りがばれてしまいます。
だからこそ、この2文節、20文字強の筋書きで、八百長の台本は十分なのでございます。
逆を言えば、この程度で「わかる」力士、まさにベテランの熟練力士にしか、星の勘定を持ち掛けなかったことでしょう。
本当にこの、「あとは流れでお願いします」は、物事を進める上で、いいやり方・方法でございます。
とにかく最初は勢いだけでやってしまって、そのあとから、個々詳細を見ていけばいい、というわけでございます。
頭だけで八百長の筋書きを考えると逆に八百長が露見するのと同様に、お勉強におきましても、頭だけで、最初から最後まで考えてやろうとすると失敗するものでございます。
だから、最初はわーとやってしまう塩梅でございます。
大相撲の八百長問題は差し置いて、メールの文言は憶えていてもよい、生きた教えを含んでおります。
わたくしたちは、多くのことは「流れ」のなかでやっていることを、頭の片隅にでも置いていてくださればと存じます。
2011年2月9日 10:39 AM
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