建設業経理士2級を独学で1発合格をめざす人に、「簿記2.5級」といった試験情報や合格率、合格基準点、勉強時間、傾向と対策、勉強方法を説述する。注意論点への対応や、勉強のコツも紹介。独学向け教材の紹介や再受験生用の過去問ページへのリンクも併せて掲載。
来る第36回試験ですが、公式には、これといった告知が“まだ”ありません。
公式に更新あり次第、詳細を挙げていきます。
当方の「twitter」でも、告知するので、不安な方は、フォローしておいてください。
建設業経理士2級とは、一口で言うと「簿記2.5級」で、日商簿記の2級と3級の“あいだ”くらいの難易度です。
建設業経理士2級ですが、“建設業”と銘を打っていますが、実のところ、本試験の半分は、商業簿記です。
たとえば、「第24回-第1問の3問:利益処分」や、「第23回-第2問の1:固定資産売却」といった問題を見てください。簿記3級の知識で、解けてしまいます。
また、たとえば、第5問「精算表」ですが、設問の半分は、お馴染みの減価償却や貸倒引当金の設定、経過勘定項目の処理といった、商業簿記の出題です。
こんな次第で、2建経は、皆さんの考える以上に、商業簿記的な問題が多いのです。
言い換えれば、簿記2級・3級があれば、2建経の大半の論点は、もう既に、終わっている、といった寸法です。
簿記2級等で、散々な目にあったために、「原価計算」に、苦手意識を持っている人が、そこそこ居られるかと思います。わたしもその1人でした。
しかし、です。
はっきり言うと、建設業経理士2級の「原価計算」は、難しくありません。
2建経の「原価計算」で、挫折することは、まず“ない”、と言っておきます。
というのも、2建経の原価計算は、「個別原価計算だけ」だからです。
「個別原価計算」は、実にシンプルな計算方法で、ガチ文系・ド素人でも、直感的に理解できます。
総合原価計算などで鍛えられた簿記2級保有者なら、2建経の原価計算は、まったく問題ではありません。実質的に、簿記2級のほうが難しいです。
また、簿記3級しかなくても、ぜんぜんに対応可能です。
また、こういうとアレですが、「原価計算」といっても、「算数」で解ける問題も多く、たとえば、代表的なのは「第3問」なのですが、電卓入力と転記だけで、事が済んでしまいます。
一度、先のリンク先の問題を解いてみてください。そこそこ、解けるはずです。
こんな次第で、2建経の「原価計算」については、気にする必要は皆無です。
(2建経は気になるけど、原価計算がなー)という人は、ぜひとも、挑戦してみてください。わたしもそうでしたが、杞憂でした。
結論を言うと、簿記2級なり3級を取ってから、建設業経理士2級に挑戦する、ってな寸法です。
まったくゼロからでも、2建経に合格できなくはありませんが、かなりの苦戦が想定されます。
まず、教材の問題があります。
市販されている2建経の教材は、簿記の有資格者を前提としているようで、簿記や仕訳の基礎的なことに、紙面が割かれていないのです。
このため、「簿記ゼロ状態」だと、2建経のテキストや過去問の記述・解説に、(???、なんでそうなるの???)といった“独学の苦しみ”に陥りやすいのです。
この点、「簿記」は、市販の教材事情が、実に、充実しています。(資格の中で1番だと思います。)
定評のある簿記教材なら、基礎的な記述に多くのページが割かれており、解説も多く、初学者の陥りやすいところにはケアがあり、そして、練習問題も多々あるので、簿記の「きほん」を、みっちりと、涵養できます。
そして、簿記未経験の受験を勧めない切実な理由が「落ちやすい」という現実です。
合格者のお話を窺うと、簿記資格のある人は、8~9割得点で、“余裕で受かっている”ケースが多いのです。
これが、簿記未経験だと、ギリギリ7割という人が多かったです。
試験勉強の能率と、不合格リスクの高さを鑑みれば、簿記資格を取ってからの2建経がベストかと思われます。
「2建経→不合格→再受験→ギリギリ合格」より、「簿記3級→2建経1発合格」の方が、賢明だといわざるを得ません。
受けるべきは、理想を言えば、簿記2級ですが、今は、簿記2級も難関化しているので、最低でも、3級を取ってから、2建経に挑戦すべきです。
参考:簿記3級の独学
参考:簿記2級の独学
強調しておきたいのは、簿記3級を取るのは、決して、遠回りではない、という点です。
正直、建設業経理士は、建設業・建築業くらいでしか、評価されません。
対して、簿記3級は、それこそ、介護事業から会計事務所まで、幅広い業種で評価されます。
参考:簿記3級独学資格ガイド
履歴書においても、「2建経」だけより、「簿記3級」もあるほうが、説得力を持ちます。
資格の価値も踏まえれば、簿記3級を取るのは、まったく損はありません。まずもって、簿記3級の取得をお勧めします。
ところで、建設業経理士にも、3級があるのですが、これは無用です。
絶対的に、簿記のほうを勧めます。
求人動向を鑑みると、簿記3級の求人数は平均で「1,700人強」ですが、3建経は「7人」と、240倍ほどの差があります。
建設業経理士3級は、まったく求められていない、と言えるでしょう。
建設業経理士2級の市販教材は、ほぼ定番化しているので、大概、以下のようになると思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
どの教材も、詳細な説明と豊富な図示があるので、独学でも、困らない作りとなっています。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べてますが、読むのが面倒なら…、
簿記2級持ちなら「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」で…、
3級持ちなら、「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級」を使えばよいでしょう。
さて、電卓です。
建設業経理士2級でも、電卓への入力がたくさんあるので、高品質電卓を使用すべきです。計算ミスの数が違います。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
ところで、当該カシオの計算機の小ネタですが、「AC」「1」「3」「7」を同時押しすると、「CASIO」と表示されるので、試してみてください。
前回・前々回の試験に落ちた人にとって、頭が痛いのは、過去問の「買い直し」です。
必要なのは、実質1~2回分なのに、過去問を丸々買い換えるのは、『痛い出費』です。
そこで、再受験生用に、過去問に解説と解答を付与しました。
改正等には対応してませんが、参考程度には、使えるはずです。
結論から言うと、本試験の傾向は、ほぼ『パターン化』されており、試験問題は『定番問題』ばかりです。
試験問題の大半は、過去問からの出題のため(要は、焼き直しや使い回し)、対策としては、『過去5回分』の過去問を、『3回』繰り返していれば、まず合格点を確保できる、といった次第です。
2建経は、確かに、ときどき難問が出たり、新規の問題が出たりしますが、それでも、試験問題の大半は、過去に問われたものです。
過去問を紐解けば、3~5回周期で、同様の問題が、“繰り返し”出題されていることがわかります。
よって、過去問をきっちり消化して、個々の問題の解き方を押えていれば、ほぼ合格できてしまいます。
表現を換えるなら、2建経の試験勉強は、問題パターンの把握と、解き方を憶える作業と相なります。
ちなみに私事ですが、わたしが受験したときは、自己採点ですが、「100点」取れたと思っています。そのくらいに、過去問からの出題が多いのです。
まずもって、「令和6年3月」実施の「第34回試験」ですが、一口で言うと、そんなに難しくなかったです。
「のれん」の処理は、少々きついかなと思いましたが、これ以外は、「ふつう」だったと思います。
ほとんどは、定番問題でしたが、少しだけ、問題が変えられたものもありました。でもまあ、大丈夫かと思います。
この回に当たった人は、ラッキーだったと思います。
「令和5年9月」実施の「第33回試験」ですが、一口で言うと、そんなに難しくなかったです。
当該回のインデックスでも述べてますが、第1問の仕訳問題の「第1問‐3問:社債」が、ひどく難しいだけでした。
他の問題は、テキストと過去問とを消化した人なら、穏当に取れる問題ばかりでした。
この回に当たった人は、ラッキーです。
建設業経理士2級の独学にあたり、不合格者に共通する「ダメ勉強」を挙げておきます。
以下の…、
…を、“やらない”だけで、合格が近づきます。
落ちる人は、おおむね「3つ」のうち1つを、やってました。
まず、やってはいけない筆頭は、「目で読むだけで、手を動かさない、頭の中だけの勉強」です。
(ハイハイ、こーしたらいいんでしょ的)な「脳内作業」では、絶対に、本試験で問題が解けません。
わかってはいても、愚直に、仕訳を切り、T字勘定を書き、勘定連絡図を書き、電卓を叩いてください。
次のダメ勉強は、「ノートばかりを作る勉強」です。
ノートを作っただけで、勉強した気になる人がいます。そうじゃありません。
市販のテキストはある程度まとまっているので、ノートしたいことは、テキストの余白に書き込んで、極力、ノート作りを減らしましょう。
ノート作りは、何回も間違うところ・すぐ忘れるところ“だけ”にします。
1から10までノートを作るのは、非効率の極み。ノート作りを減らすだけで、試験勉強の能率は、格段に上がります。
2建経も、簿記資格と同じで、“問題演習の数”で決まります。
正直、2建経の1問1問は、そんなに難しくありません。
しかし、だからといって、手を抜いて受かる試験でもないのです。
完全にできる問題は別ですが、少しでも不安がある問題は、何度でも、繰り返しましょう。
「数」は、嘘をつきません。「数」だけが、合格の確実なる指標です。
ぶっちゃけて言うと、建設業経理士2級の試験勉強は、簿記の独学時と同じような勉強方法でいいです。
2建経でも、「繰り返し」と「回数」が物を言い、テキストを1~2回読んで、過去問を2~3回繰り返せば、独学合格です。
ホント、建設業経理士2級は、「数」です。「数」さえこなせば、そこそこできるようになります。
上記画像のように、解いた問題の余白に「正マーク」をメモって、「自分が何回やったか」を、わかるようにしておきましょう。
では、以下に、序盤・中盤・終盤の勉強について、述べていきます。
独学の序盤では、勘を取り戻すこと・建設業会計に慣れることに尽力します。
まずは、「商業簿記」の論点から、潰して行きましょう。
(あー、こういうのあったな)的なリハビリ感覚で、テキストを読んだら練習問題を解いて、“処理はほぼ同じですが”、建設業会計での要領を掴んでいってください。
テキスト・問題集を進めて、しばらくすれば、(あー、建設業経理士では、こうやるのねー)的な感じになると思います。
まあ、最初は、馴染みのない建設業の勘定科目に、たとえば、「売上」は「完成工事高」で、「仕掛品」は「未成工事支出金」で、「売掛金」は「完成工事未収入金」となっているので、戸惑うかもしれません。
しかし、実質的に同じ意味なので、配偶者と一緒になったときのように、1週間もすれば、慣れます。
とりあえず、一通り、テキストや問題集を、最後までやり抜いてください。
曲りなりにでも、最後まで遣り通せば、だいぶ自信が付くはずです。
テキストや問題集が「2回目」くらいになる、独学中盤となれば、だいぶ、建設業会計にも、慣れているはずです。
ある程度、“できそう”な目途がついたら、果敢に過去問に挑戦です。
建設業経理士2級の独学では、過去問演習こそが、最高の問題演習となっています。
テキストには、不安な論点も残っているでしょうが、「過去問」に入りましょう。
テキストの再勉強は、過去問を解いてからの方が、効率がいいです。理解のしやすさが違います。
(本試験では、こういう風に出るのか)という出題傾向がわかれば、論点へのアプローチも、理解の度合いも、変わります。
とにかく、過去問に着手して、バリバリと問題を消化していってください。
過去問の繰り返し目標は、「2~3回」です。
ところで、建設業経理士2級の本試験は「5問構成」で…、
…となっています。
問題別の勉強方法は、保有資格によって異なります。
詳細は…、
簿記3級保有の方は、「簿記3級有資格者向け建設業経理士2級の勉強方法」を参考ください。
簿記2級保有の方は、「簿記2級有資格者向け建設業経理士2級の勉強方法」を…、
…を参考ください。
一通り、過去問演習が終われば、独学も終盤です。
過去問のうち、解ける問題・ずっと正解だった問題は、それで「OK」です。
本試験でも、まず解けるので、解き方だけ見直しておきます。そのくらいの手当てでいいです。
独学の終盤で大事なのは、間違った問題や解けなかった問題、手間取った問題を、リストアップするなり、ポストイットを貼るなりして、何回も『集中特訓』することです。
過去問演習時に苦手なものは、本試験となれば、さらに、できません。
苦手意識がなくなるまで、『数』をこなしましょう。
特に、第5問の「精算表」の記入を、苦手にしている人が多いと思います。
精算表の記入は、練習あるのみで、身体が憶えるくらいに、やり込みましょう。
そうすれば、本試験では、まったく落ち着いて、“機械的に”身体が動くはずです。
わたしも「精算表」の記入が苦手だったので、1問につき5~6回は、繰り返しました。
わたしの当時の試験勉強ですが、仕訳は正確に切れたのに、転記ミスが実によく起きていました。
よって、問題演習では、仕訳をいちいち切るのが非効率なので、仕訳は別紙に書いておいて保存しておき、転記だけを練習しました。転記だけなら、時間もかからないし、即、練習できるので、負担も少なくなりました。
大事なことは、やることを、自分の弱点や苦手なところ『だけ』に絞ることです。
1問丸々やるのは、精神的に面倒ですが、一部だけなら、時間もセーブできて、何より、「楽」です。
終盤では、自分の弱点や不安箇所を、工夫して、ドンドコ潰していきましょう。独学合格は、すぐそこです。
簿記資格があれば、だいぶ有利に運ぶ2建経ですが、注意すべき論点が「3つ」あります。
まず、本試験に登場するので、確実に、マスターしておく必要があります。
簿記保有者が、最も戸惑うのが、建設業会計の特有の勘定科目です。
勘定科目は、試験に出るものから、順次押えていきます。
最優先すべきは、「未成工事支出金」です。
「未成工事支出金」は、簿記で言う「仕掛品」なのですが、仕訳問題(第1問)から計算問題(第3・4問)、精算表(第5問)まで、本当に出まくります。
他の勘定科目は、多少曖昧でも支障ないのですが、「未成工事支出金」は、そっくりそのまま、「みせい・こうじ・ししゅつ・きん」と、トイレなりお風呂なりで、何度も口に出して、ガチ暗記しましょう。
次に優先すべきは、「完成工事未収入金」と「工事未払金」です。
前者は「売掛金」で、後者は「買掛金」なのですが、これは、仕訳問題(第1問)と精算表(第5問)で、たとえば、決済があった等の問題設定で、出まくります。
前者の「完成工事“未”収入金」は、「未」のところを意識して、「未だ受け取ってないお金=売掛金」くらいに、憶えましょう。
後者の「工事未払金」は、文字だけなら難しくないのですが、ふつうの「未払金」もあるため、狙われています。
「工事未払金・・・工事がらみの買掛金」くらいに、憶えましょう。
最後に、「完成工事高(=売上高)」と「完成工事原価(=売上原価)」、「未成工事受入金(=前受金)」ですが、ぶっちゃけ、試験で直に出るのは、第1問の仕訳問題くらいです。
また、テキスト等でよく出るので、自然と憶えていきます。
それに、語句の漢字もよく似ています。
完成工事“高”・・・売上“高”
完成工事“原価”・・・売上“原価”
未成工事“受”入金・・・前受金
下線部分を意識して見ていけば、すんなり、頭に残るはずです。
当該「配賦差異」の論点は、考えれば考えるほど、混沌としてくる論点です。
んなもんで、当方は、機械的に済ませるやり方を推奨します。
ブログの「配賦差異の機械的作業‐建設業経理士2級の勉強」を参考にして、凌いでください。
建設業の個別論点で、一番注意すべきは、下の「工事収益の計上」の「工事進行基準」です。
数式の上に、漢字の羅列で、そのうえ、似たような文言が多いため、もの凄く間違えやすい論点です。
ここは、丁寧に、何回も何回も目を通して、1言1語、完全に暗記する必要があります。
ぶっちゃけ言うと、建設業経理士2級の多くの論点は、簿記2級なり3級の知識の応用で解けてしまうのです。
しかし、当該「工事収益の計上」だけは、簿記では出てこない建設業経理士の固有論点となっています。
これだけは、完全に憶えていないと、問題が解けません。
繰り返しますが、本当に、ここだけは、異色の存在なのです。問題演習と過去問演習を何回も繰り返して、100%マスターしてください。
建設業経理士2級の独学の負担を、多少和らげる「コツ」です。参考にしてみてください。
建設業経理士2級では、会計理論の出題があります。
たとえば、「第23回 第4問‐1問目:理論問題」とかです。
ぶっちゃけ言うと、あまり難しくはありません。また、出るところは決まっているので、ブログの「理論ポイント」や「建設業経理士2級 理論問題 過去問リスト」などを参考に、消化してみてください。満点は厳しいですが、2~3個は、取れるようになるはずです。
理論は、考えれば考えるほどわからなくなるので、先のリンク先のような「暗記」が一番です。
なお、時間に余裕のない人は、理論問題は、「捨て問」でもいいでしょう。
予想配点は、4~5点程度なので、言うなれば、「仕訳1問分」です。
わけわからんし、時間的に追えそうもないなら、いっそのこと、「捨て問」です。
理論問題が全滅しても、他の問題で、いくらでもカバー可能です。
本試験の第1問の「仕訳問題」ですが、簿記有資格者なら、外出先で勉強可能です。
仕訳問題は、「第1問の仕訳問題について」にて、リストにしています。
第11回試験からの仕訳問題あるので、通勤・通学時に目を通してみてください。
建設業経理士2級も、「繰り返し」が大前提です。
ですから、テキスト・過去問の解答用紙は、1~3枚ほど、コピーするなり、PDFからプリントアウトなりしておきます。
コピーすべきは、第3問、第4問、第5問の解答用紙です。
白紙で演習すると、手間取るに加え、実に答えにくいです。また、余計な神経を使うので、“バカミスを連発する”ため、演習の意味が薄れてしまいます。
必ず、解答用紙をコピーして、問題演習・過去問演習してください。200~300円で効率が買えるのですから、コピー代をケチらないでください。
コピーの枚数ですが、簿記2級合格者は、1~2回の演習で合格レベルですので問題ごとに2枚を、簿記3級の人は、3回くらいは見ておきたいので、1問ごとに3枚のコピーが目安です。
ほいで、後々、足りなくなったら追加コピーです。
なお、第1問は仕訳問題で、第2問は文章問題なので、解答用紙のコピーは無用です。チラシの裏で、問題演習しましょう。
建設業経理士2級の合格率は、おおむね「35%」前後です。
合格率は、例年「30%~40%後半」で推移しているので、簿記試験と比べると、格段に受かりやすくなっています。
また、建設業経理士2級の合格率には、極端な増減がありません。
たとえば、簿記試験のように、あるときは1ケタ台になり、またあるときは40%超になるようなことは、2建経では、これまでに一度もありませんでした。
過去のデータから、合格率をシビアに捉える必要はありません。
建設業経理士2級の合格基準点は、公式に「試験の合格判定は、正答率70%を“標準”とする。」とあるように、「7割得点」となっています。
7割正解は、一見すると厳しいですが、キッチリ過去問を仕上げていれば、ふつうに取れるので、気にする必要はないと思います。
さて、公表されていませんが、『調整(救済)』の存在について、指摘しておきたいと思います。
さて、先ほど、「試験の合格判定は、正答率70%を“標準”とする。」と、述べました。
文中の“標準”という文言の存在から、「受験生の得点が、あまりに低かったら、合格基準点を『調整』して、合格者を出す」という、主催者の意思表示が読み取れます。
たとえば、新傾向問題を出してみたら、受験生のほとんどが解けず、平均点が50点くらいになったときには、“柔軟に”合格基準点を上げ下げする、ってな塩梅です。
「7割正解」は、一応のものであり、ガチンコの基準ではないと思われます。
んなもんで、試験を捨てないでください。
受験生は似たり寄ったりの実力です。
あなたができない問題は、他の受験生も無理です。
難問ばかりに遭遇して、半分しか解けなくても、2建経には「調整(救済)」が“ありそう”なので、試験放棄しないでください。合格の可能性は、まだ“たっぷりと”残っています。
簿記2級持ちの方は、ほとんどの論点が学習済みなので、「1日1~2時間」くらいの試験勉強で、早い人で「2週間」、普通の人で「1~2ヶ月」あれば合格ラインに到達します。
簿記3級持ちの方は、原価計算という慣れない作業があるので、「1日1~2時間」の勉強を、「1~3ヶ月」くらいを、見ておくとよいでしょう。
こんな次第で、受験を申し込んでから勉強を始めても、間に合います。
ざっくりと、1日1~2時間くらいの試験勉強で、「1~3ヶ月」を見ておけば、大丈夫かと思います。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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