36問‐毒物劇物取扱者(特定品目)関西広域連合 R1年度(2019年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「特定品目」試験の「性質・貯蔵・取扱方法」の「劇物該当」の問題です。塩化水素,過酸化水素,メタノール,水酸化カルシウム,硝酸などが問われています。細かい数字を問う問題で、完答は厳しいです。メジャーな化学品の数字は、押えるくらいでいいでしょう。復習は必須です。

36問‐劇物該当

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「やや難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢1

 選択肢1の「塩化水素5%を含有する製剤」ですが、「毒物及び劇物指定令」の「劇物」には…、

 『十六 塩化水素を含有する製剤。ただし、塩化水素一〇%以下を含有するものを除く。

 …と、規定されています。

 よって、「塩化水素一〇%以下を含有するもの」は、「劇薬」扱いではなくなります。

 選択肢のは、「5%」のものなので、「劇薬」ではないです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 当該化学品のパーセンテージ(閾値)は、頻出なので、押えておきましょう。

選択肢2

 選択肢2の「過酸化水素10%を含有する製剤」ですが、「毒物及び劇物指定令」の「劇物」には…、

 『十九 過酸化水素を含有する製剤。ただし、過酸化水素六%以下を含有するものを除く。

 …と、規定されています。

 選択肢のは、10%のものなので、余裕で「劇薬」となります。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 当該化学品のパーセンテージ(閾値)も、頻出なので、押えておきましょう。

選択肢3

 選択肢3の「メタノール5%を含有する製剤」ですが、本問は、「ひっかけ」です。

 当該「メタノール」ですが…、

 『メタノールは毒物及び劇物指定令において、「○○を含有する製剤」と規定されていないため、原体のみが劇物に指定されています。トルエン、キシレン、酢酸エチル、メチルエチルケトンも同様に原体のみが取締対象です』

 …と、規定されています。

 本問は、「製剤」で、原体ではないので、「劇物」ではなくなります。

 まあこれは解けないでしょう。

 再出題に備えて、シッカリ復習です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢4

 選択肢4の「水酸化カルシウム10%を含有する製剤」ですが、軽い「ひっかけ」です。

 当該化学品は、劇物指定を受けていません。

 劇物指定なのは、水酸化カリウム・水酸化ナトリウムです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢5

 選択肢5の「硝酸10%を含有する製剤」ですが、「毒物及び劇物指定令」の「劇物」には…、

 『六十三 硝酸を含有する製剤。ただし、硝酸一〇%以下を含有するものを除く。

 …と、規定されています。

 選択肢のは、「10%」のものなので、「10%以下」に該当し、劇薬扱いではなくなります。

 参考:以下・以上・未満・超える

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 正解:2

 >>> 次の問題へ。

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