本問は、「特定品目」試験の「性質・貯蔵・取扱方法」の「劇物該当」の問題です。塩化水素,過酸化水素,メタノール,水酸化カルシウム,硝酸などが問われています。細かい数字を問う問題で、完答は厳しいです。メジャーな化学品の数字は、押えるくらいでいいでしょう。復習は必須です。
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本問の難易度は、「やや難」です。
選択肢1の「塩化水素5%を含有する製剤」ですが、「毒物及び劇物指定令」の「劇物」には…、
『十六 塩化水素を含有する製剤。ただし、塩化水素一〇%以下を含有するものを除く。』
…と、規定されています。
よって、「塩化水素一〇%以下を含有するもの」は、「劇薬」扱いではなくなります。
選択肢のは、「5%」のものなので、「劇薬」ではないです。
よって、選択肢は、「誤」となります。
当該化学品のパーセンテージ(閾値)は、頻出なので、押えておきましょう。
選択肢2の「過酸化水素10%を含有する製剤」ですが、「毒物及び劇物指定令」の「劇物」には…、
『十九 過酸化水素を含有する製剤。ただし、過酸化水素六%以下を含有するものを除く。』
…と、規定されています。
選択肢のは、10%のものなので、余裕で「劇薬」となります。
よって、選択肢は、「正」となります。
当該化学品のパーセンテージ(閾値)も、頻出なので、押えておきましょう。
選択肢3の「メタノール5%を含有する製剤」ですが、本問は、「ひっかけ」です。
当該「メタノール」ですが…、
『メタノールは毒物及び劇物指定令において、「○○を含有する製剤」と規定されていないため、原体のみが劇物に指定されています。トルエン、キシレン、酢酸エチル、メチルエチルケトンも同様に原体のみが取締対象です』
…と、規定されています。
本問は、「製剤」で、原体ではないので、「劇物」ではなくなります。
まあこれは解けないでしょう。
再出題に備えて、シッカリ復習です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢4の「水酸化カルシウム10%を含有する製剤」ですが、軽い「ひっかけ」です。
当該化学品は、劇物指定を受けていません。
劇物指定なのは、水酸化カリウム・水酸化ナトリウムです。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢5の「硝酸10%を含有する製剤」ですが、「毒物及び劇物指定令」の「劇物」には…、
『六十三 硝酸を含有する製剤。ただし、硝酸一〇%以下を含有するものを除く。』
…と、規定されています。
選択肢のは、「10%」のものなので、「10%以下」に該当し、劇薬扱いではなくなります。
参考:以下・以上・未満・超える
よって、選択肢は、「誤」となります。
正解:2
教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。
読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、
んで、過去問兼問題集には…、
北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、
関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、
九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、
…使用します。
理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。
毒物劇物取扱者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「毒物劇物取扱者の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。
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