27問‐毒物劇物取扱者(一般・農業用品目・特定品目)関西広域連合 R1年度(2019年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「基礎化学」の「平衡状態」についての出題です。「物量比」の選択肢は、文系にとっては“酷”です。しかし、それ以外の選択肢は、「平衡状態」についての基礎知識を問うているだけなので、選択肢は絞れるはずです。1点にしたい問題です。

27問‐平衡状態

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「やや難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢1

 選択肢1の「NH3が生成する速さとNH3が分解する速さが等しい。」ですが、正しい記述です。

 「平衡状態」にある場合、生成速度と反応速度は、等しくなります。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢2

 選択肢2の「物質量の比がN2:H2:NH3 = 1:3:2になっている。」ですが、誤った記述です。

 選択肢の内容は、mol数の比を表しただけで、「平衡状態」を表したものではありません。

 文系には厳しい選択肢です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢3

 選択肢3の「反応が停止して、各物質の濃度が一定になっている。」ですが、誤った記述です。

 反応が止まっているように見えるだけで、停止しているわけではありません。

 後半の「各物質の濃度が一定になっている」は、正しいです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢4

 選択肢4の「N2、H2、NH3の物質量の比が等しくなっている。」ですが、誤った記述です。

 等しくはないです。

 文系には厳しい選択肢です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢5

 選択肢5の「NH3は分解しない。」ですが、誤った記述です。

 「平衡状態」とは、右辺と左辺を、行ったり来たりできる状態なので、「分解しない」は間違いとわかります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「1」は「正」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「誤」です。

 「5」は「誤」です。

 「正しいもの」は…、

 正解:1

 >>> 次の問題へ。

独学向け教材

 教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。

 読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、

 んで、過去問兼問題集には…、

 北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、

 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、

 関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、

 九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、

 …使用します。

 理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。

こまごましたもの

 過去問ですが、「関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)」の過去問に、解説を付与したものをアップしています。

 「1つ」で、「6県分」の過去問演習ができるので、ある意味、お得?かもしれません。

 他都道府県の傾向把握や、問題演習の「数」の確保にご利用ください。

 ・ 関西広域連合 令和1年度 過去問+解説

 また、毒物劇物取扱者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「毒物劇物取扱者の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。

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