50問‐毒物劇物取扱者(一般)関西広域連合 R1年度(2019年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「一般」試験の「性質・貯蔵・取扱方法」の「蓚酸識別」についての問題です。文系の人には厳しい問題ですが、ギリギリまで、選択肢を絞りましょう。今後の出題に備えて、復習だけはしておきましょう。

50問‐蓚酸識別

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「やや難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢1

 選択肢1の「本品の水溶液にさらし粉を加えると黄色を呈する。」ですが、誤った記述です。

 「蓚酸識別」には、使われません。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、選択肢の「さらし粉を加えると黄色」ですが、わかりませんでした。

 「アニリン」は、さらし粉を加えると「赤紫色」になりますが、「黄色」になる化学品は、わかりませんでした。(出題者の「はったり」でしょうか?)

 興味のある人は、各自で調べてみてください。

選択肢2

 選択肢2の「本品の希釈水溶液に塩化バリウムを加えると白色の沈殿を生ずるが、この沈殿は塩酸や硝酸に溶けない。」ですが誤った記述です。

 当該識別方法は、「硫酸」です。

 「蓚酸識別」には、使われません。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 本問は、「硫酸」の定番の識別です。押えておきましょう。

選択肢3

 選択肢3の「本品の水溶液に硝酸バリウムを加えると白色沈殿を生ずる。」ですが、誤った記述です。

 当該識別方法は、「硫化第二銅」です。

 チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢4

 選択肢4の「本品の水溶液にアンモニア水を加えると紫色の蛍石彩を放つ。」ですが、誤った記述です。

 当該識別方法は、「ベタナフトール」です。

 これも、定番の識別方法です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢5

 選択肢5の「本品の水溶液は過マンガン酸カリウム溶液の赤紫色を消す。」ですが、正しい記述です。

 「蓚酸」の識別方法です。

 テキストで確認しておきましょう。

 載ってない人は、過去問で、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「誤」です。

 「5」は「正」です。

 「正しいもの」は、

 正解:5

 過去問は、以上です。お疲れ様でした!

 時間のある人は、「農業用品目」や「特定品目」の「性質・貯蔵・取扱」も、過去問演習の一環として、解いてみてください。(法規と基礎化学は同じ問題です。)

 参考:農業用品目 過去問

 参考:特定品目 過去問

独学向け教材

 教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。

 読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、

 んで、過去問兼問題集には…、

 北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、

 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、

 関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、

 九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、

 …使用します。

 理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。

こまごましたもの

 過去問ですが、「関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)」の過去問に、解説を付与したものをアップしています。

 「1つ」で、「6県分」の過去問演習ができるので、ある意味、お得?かもしれません。

 他都道府県の傾向把握や、問題演習の「数」の確保にご利用ください。

 ・ 関西広域連合 令和1年度 過去問+解説

 また、毒物劇物取扱者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「毒物劇物取扱者の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。

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