41問‐毒物劇物取扱者(一般)関西広域連合 R1年度(2019年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「一般」試験の「性質・貯蔵・取扱方法」の「着火時措置」についての問題です。「ナトリウム」と「二硫化炭素」は、危険物の資格があれば、ナトリウム,二硫化炭素は、何とか解けますが、そうでないなら無理な問題です。マイナー成分の「水素化アンチモン」の存在も、足を引張ります。こういう問題も出るという傾向把握の一環としてください。

41問‐着火時措置

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説

 まずもって、「水素化アンチモン」が、あまり問われないものです。

 んなもんで、完答は難しいです。

 「ダメで元々」で解いて行きましょう。

 まあ、過去問の使い回しに備えて、チェックだけはしておきましょう。

 さて、選択肢aの「十分な水を用いて消火する。」ですが、まずもって、「ナトリウム」がダメとなります。

 というのも、「ナトリウム」は、「水」と反応すると、「水素」が発生して、発火・爆発の危険があるからです。

 これによって、選択肢「4」が消去されます。

 んで、「ナトリウム」ですが、これは、「窒息消火」です。

 そして、「ナトリウム」は、 「アルカリ金属」です。

 こうした特質から、「c」の「粉末消火剤(金属火災用)、乾燥した炭酸ナトリウム又は乾燥砂等で物質が露出しないように完全に覆い消火する。」が適切と判断できます。

 次に、「二硫化炭素」ですが、これは、「引火性液体」ですが、「比重が1より重く」、水に沈みます。

 基本的に、ガソリン等の「引火性液体」に、「水消火」は“厳禁”なのですが、当該二硫化炭素は、水に沈むので、「水消火」が可能です。

 よって、「a」には、「二硫化炭素」が入ります。

 んなもんで、残る「b」には、残った「水素化アンチモン」が入ります。

 まあ、正直、毒物劇物だけの知識では、解けないですわ。

 危険物の甲種くらいがないと、本問は無理です。

水素化アンチモン

 補足です。

 「水素化アンチモン」ですが、別名「スチビン」で、「ニンニク臭のある無色気体。水に難溶・エタノールに可溶」とのことです。

 選択肢の使い回しに備えて、押えておきましょう。

答え

 「a」は「二硫化炭素」です。

 「b」は「水素化アンチモン」です。

 「c」は「ナトリウム」です。

 正解:3

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独学向け教材

 教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。

 読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、

 んで、過去問兼問題集には…、

 北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、

 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、

 関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、

 九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、

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こまごましたもの

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