38問‐令和3年4月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 令和3年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第38問目の解説。本問は、「鋼製ボイラーの安全弁」を問う問題です。当該論点は、よくよく出題されています。ガチで暗記してください。

38問

 

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 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

 問題一覧は、こちらです。

 全問の答えは、こちらです。

選択肢1

 選択肢1の「安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。

 なお、「鉛直」とは、「鉛直とは、重りを糸で吊り下げたときの糸が示す方向、すなわち、重力の方向」です。

 よって、選択肢は、「定められている」となります。

選択肢2

 選択肢2の「伝熱面積が50㎡を超える蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければならない」ですが、正しい記述です。

 よく出る規定なので、ガチ暗記です。

 なお、「逆」のもよく出るのですが、「50㎡以下の蒸気ボイラーには、安全弁が1個でよい」も、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「定められている」となります。

選択肢3

 選択肢3の「水の温度が100℃を超える温水ボイラーには、安全弁を備えなければならない」ですが、誤った記述です。

 安全弁を備えなければならない温水ボイラーは、水の温度が120℃を超えるものが対象です。

 なお、水の温度が120℃以下の温水ボイラーは、「逃がし弁」を備える義務があります。

 よって、選択肢は、「定められていない」となります。

 なお、「超える」「以下」は、意外に間違いやすいので、「以下・以上・未満・超える」を参考をば。

選択肢4

 選択肢4の「過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「定められている」となります。

選択肢5

 選択肢5の「過熱器用安全弁は、胴の安全弁より先に作動するように調整しなければならない」ですが、正しい記述です。

 しばしば出ます。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「定められている」となります。

答え

 設問は、「法令に定められていないものはどれか?」です。

 答え:3

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

R3年4月過去問

 インデックス

 問題一覧

 答え一覧

構造10問

 1問:必要熱量・・・「ふつう」

 2問:ボイラー容量・効率・・・「ふつう」

 3問:ボイラーの水循環・・・「ふつう」

 4問:伝熱管に分類されないもの・・・「ふつう」

 5問:鋳鉄製ボイラー・・・「ふつう」

 6問:計測器 ・・・「やや難」

 7問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」

 8問:ボイラーの給水系統装置・・・「ふつう」

 9問:エコノマイザ・・・「難」

 10問:ボイラーの附属品・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:ディフューザポンプ・・・「ふつう」。

 12問:スートブロー・・・「ふつう」

 13問:脱酸素剤・・・「ふつう」

 14問:ボイラー水の吹出し・・・「ふつう」

 15問:キャリオーバ・・・「ふつう」。

 16問:6 ボイラー水位措置・・・「ふつう」

 17問:内面清掃・・・「ふつう」。

 18問:単純軟化法・・・「ふつう」

 19問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「やや難」

 20問:点火前の点検・準備・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:燃焼用語定義・・・「ふつう」

 22問:油バーナ・・・「ふつう」。

 23問:燃料の燃焼・・・「ふつう」

 24問:重油の性質・・・「ふつう」

 25問:石炭燃焼と重油燃焼・・・「ふつう」

 26問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」

 27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」

 28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「やや難」

 29問:一次空気及び二次空気・・・「ふつう」

 30問:ボイラーの通風・・・「ふつう」

法令10問

 31問:ボイラー設置の検査・・・「ふつう」

 32問:鋳鉄製温水ボイラー規制・・・「ふつう」

 33問:ボイラー室・・・「ふつう」

 34問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」

 35問:二級ボイラー技士選任ボイラー・・・「ふつう」

 36問:鋳鉄製ボイラー附属品・・・「ふつう」

 37問:ボイラー変更届・・・「ふつう」

 38問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」

 39問:見やすい箇所に掲示・・・「ふつう」

 40問:附属品管理・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

ボイラの後は、乙4で

 乙4とは、「危険物取扱者 乙種4類」のことです。

 お馴染みの油炊きボイラーでは、「重油」を使います。

 「重油」の補充等の際、乙4があると“立ち合い”ができることから、「2ボ」と「乙4」とは、実に、相性のよい資格となっています。

 昨今では、油炊きボイラーが減っているとはいえ、まだまだ数があります。2ボと乙4があれば、とりあえず仕事があって、食いっぱぐれはないので、2ボ合格後は、「乙4」取得を目指してください。

 試験勉強等については、「乙種4類の独学」と、「乙4のテキスト・問題集を参考にしてください。

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、ピックアップしておくとよいでしょう。勉強方法等は、「乙4 独学前編:重要試験情報」や「乙4 独学後編:勉強方法」を一読ください。

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

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