令和3年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第22問目の解説。本問は、「油バーナ」の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「圧力噴霧式バーナは、油に高圧力を加え、これをノズルチップから炉内に噴出させて微粒化するものである。」ですが、正しい記述です。
「圧力噴霧式バーナ」のそのまんまの説明です。
各種バーナは、頻出論点で、これだけで1点取れるので、テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢2の「戻り油式圧力噴霧バーナは、単純な圧力噴霧式バーナに比べ、ターンダウン比が広い。」ですが、正しい記述です。
「戻り」とあるように、戻ってくる油の量の加減で油量を調整するのが「戻り油式圧力噴霧バーナ」です。
なお、「ターンダウン比」は、幅的な意味で、「負荷の調整できる範囲」を指します。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢3の「高圧蒸気噴霧式バーナは、比較的高圧の蒸気を霧化媒体として油を微粒化するもので、ターンダウン比が広い。」ですが、正しい記述です。
本問では、「高圧」が付記されていますが、「蒸気噴霧式バーナ」のことです。
選択肢の言うような特徴・性質があります。テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢4の「回転式バーナは、回転軸に取り付けられたカップの内面で油膜を形成し、遠心力により油を微粒化するものである」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
「回転式・・・回転軸」といった感じで憶えるといいでしょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢5の「ガンタイプバーナは、ファンと空気噴霧式バーナを組み合わせたもので、燃焼量の調節範囲が広い」ですが、誤った記述です。
全部違います。
間違っているのは、「空気噴霧式バーナ」のところと、「燃焼量の調節範囲が広い」のところです。
正しくは、「圧力噴霧式バーナ」と「燃焼量の調節範囲が狭い」です。
「ガンタイプバーナ」は、ほぼ毎回出題されるので、テキストをキッチリ読み込んでおきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
「1」は「正」です。
「2」は「正」です。
「3」は「正」です。
「4」は「正」です。
「5」は「誤」です。
答え:5
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:必要熱量・・・「ふつう」
2問:ボイラー容量・効率・・・「ふつう」
3問:ボイラーの水循環・・・「ふつう」
4問:伝熱管に分類されないもの・・・「ふつう」
5問:鋳鉄製ボイラー・・・「ふつう」
6問:計測器 ・・・「やや難」
7問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」
8問:ボイラーの給水系統装置・・・「ふつう」
9問:エコノマイザ・・・「難」
10問:ボイラーの附属品・・・「ふつう」
11問:ディフューザポンプ・・・「ふつう」。
12問:スートブロー・・・「ふつう」
13問:脱酸素剤・・・「ふつう」
14問:ボイラー水の吹出し・・・「ふつう」
15問:キャリオーバ・・・「ふつう」。
16問:6 ボイラー水位措置・・・「ふつう」
17問:内面清掃・・・「ふつう」。
18問:単純軟化法・・・「ふつう」
19問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「やや難」
20問:点火前の点検・準備・・・「ふつう」
21問:燃焼用語定義・・・「ふつう」
22問:油バーナ・・・「ふつう」。
23問:燃料の燃焼・・・「ふつう」
24問:重油の性質・・・「ふつう」
25問:石炭燃焼と重油燃焼・・・「ふつう」
26問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」
27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」
28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「やや難」
29問:一次空気及び二次空気・・・「ふつう」
30問:ボイラーの通風・・・「ふつう」
31問:ボイラー設置の検査・・・「ふつう」
32問:鋳鉄製温水ボイラー規制・・・「ふつう」
33問:ボイラー室・・・「ふつう」
34問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」
35問:二級ボイラー技士選任ボイラー・・・「ふつう」
36問:鋳鉄製ボイラー附属品・・・「ふつう」
37問:ボイラー変更届・・・「ふつう」
38問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」
39問:見やすい箇所に掲示・・・「ふつう」
40問:附属品管理・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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