令和3年4月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第14問目の解説。第14問は、「ボイラー水の吹出し」の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「炉筒煙管ボイラーの吹出しは、ボイラーを運転する前、運転を停止したとき又は負荷が低いときに行う。」ですが、正しい記述です。
「吹出し」は、ボイラー水の水位に大きく影響するので、選択肢の言うようなボイラーが稼動してないときや、負荷の低いときに行います。
よって、選択肢は、「正」となります。
なお、「スートブロー」の手順を持ってくる出題があります。
たとえば、「鋼製ボイラーの吹出しは、最大負荷の少し低いときに行う」などと、出題されたことがあります。
「吹出し」は、先に見たように「ボイラーを運転する前、運転を停止したとき又は負荷が低いとき」です。
内容はぜんぜん異なるので、勘違いしないよう、整理して憶えてください。
選択肢2の「鋳鉄製温水ボイラーは、配管のさび又はスラッジを吹き出す場合のほかは、吹出しは行わない」ですが、正しい記述です。
鋳鉄製温水ボイラーの「吹出し」の正しい記述です。
鋳鉄製温水ボイラーは、他のボイラーと「吹出し」の目的が異なっているので、押えておきましょう。頻出です!
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢3の「水冷壁の吹出しは、いかなる場合でも運転中に行ってはならない」ですが、正しい記述です。
水冷壁の吹出しは、スラッジ排出目的ではなく、ボイラー水の排水のために行います。
んなもんで、運転中に水冷壁の吹き出しをすると、ボイラー水がなくなってしまい、実に危険です。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢4の「吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、第二吹出し弁を先に開き、次に第一吹出し弁を開いて吹出しを行う」ですが、誤った記述です。
正しくは、「第一吹出し弁を先に開き、次に第二吹出し弁を開いて」です。
なお、ボイラーに近い方が「第一吹出し弁(一次側弁・急開弁)」で、遠い方が「第二吹出し弁(二次側弁・漸開弁)」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢5の「鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、燃焼をしばらく停止して、ボイラー水の一部を入れ替えるときに行う」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
鋳鉄製ボイラーは、運転中に、吹出しを行ってはいけません!
よって、選択肢は、「正」となります。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
「1」は「正」です。
「2」は「正」です。
「3」は「正」です。
「4」は「誤」です。
「5」は「正」です。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
答え:4
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:必要熱量・・・「ふつう」
2問:ボイラー容量・効率・・・「ふつう」
3問:ボイラーの水循環・・・「ふつう」
4問:伝熱管に分類されないもの・・・「ふつう」
5問:鋳鉄製ボイラー・・・「ふつう」
6問:計測器 ・・・「やや難」
7問:ボイラーの自動制御・・・「ふつう」
8問:ボイラーの給水系統装置・・・「ふつう」
9問:エコノマイザ・・・「難」
10問:ボイラーの附属品・・・「ふつう」
11問:ディフューザポンプ・・・「ふつう」。
12問:スートブロー・・・「ふつう」
13問:脱酸素剤・・・「ふつう」
14問:ボイラー水の吹出し・・・「ふつう」
15問:キャリオーバ・・・「ふつう」。
16問:6 ボイラー水位措置・・・「ふつう」
17問:内面清掃・・・「ふつう」。
18問:単純軟化法・・・「ふつう」
19問:ばね安全弁及び逃がし弁・・・「やや難」
20問:点火前の点検・準備・・・「ふつう」
21問:燃焼用語定義・・・「ふつう」
22問:油バーナ・・・「ふつう」。
23問:燃料の燃焼・・・「ふつう」
24問:重油の性質・・・「ふつう」
25問:石炭燃焼と重油燃焼・・・「ふつう」
26問:燃料の分析及び性質・・・「ふつう」
27問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」
28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「やや難」
29問:一次空気及び二次空気・・・「ふつう」
30問:ボイラーの通風・・・「ふつう」
31問:ボイラー設置の検査・・・「ふつう」
32問:鋳鉄製温水ボイラー規制・・・「ふつう」
33問:ボイラー室・・・「ふつう」
34問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」
35問:二級ボイラー技士選任ボイラー・・・「ふつう」
36問:鋳鉄製ボイラー附属品・・・「ふつう」
37問:ボイラー変更届・・・「ふつう」
38問:鋼製ボイラーの安全弁・・・「ふつう」
39問:見やすい箇所に掲示・・・「ふつう」
40問:附属品管理・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
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サブ機として、試験後も活躍するはずです。
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二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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