本問は『改良修繕』の仕訳。第20回試験の第1問‐仕訳問題の2問目。機械について費やした金額の分析が主たる問題です。丁寧に見ていきましょう。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
(クリックして拡大。)
結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
簿記ではおなじみの「資本的支出」と「収益的支出」のアレです。
本問で言う「改良」は、「資本的支出」に当たります。
で、「修繕」は、「収益的支出」に当たります。
んで、それぞれを処理するだけです。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者に配偶者フードをあげるときの方です。
修繕に支払った金額は、総額で\620,000です。
しかし、問題文では、\260,000は「改良費」であったと、指示されています。
先述したように、当該金額は、「資本的支出」で、固定資産の耐用年数の向上があったかのごとく取り扱う処理です。
要は、費やした金額分だけ、当該固定資産に加算するだけです。んなもんで…、
借方:機械装置 260,000
…と相なります。
残るは、「620000-260000」の「360,000」です。
当該残金は、通常の修繕で、簿記で言う「収益的支出」です。
通常なら、「修繕費」で処理しますが、本問では、「修繕引当金\360,000」が計上済みとなっています。
んなもんで、当該引当金を取り崩せばいいだけです。負債の減少なので…、
借方:修繕引当金 360,000
…と相なります。
修繕金額が、引当金で全額処理できたので、これで終わりです。(普通なら、引当金に足が出て、その分を修繕費で処理するのがセオリーです。)
小切手払いです。支払総額は\620,000なので…、
貸方:当座預金 620,000
…と相なります。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
難しいところはないです。ただ、本試験にて、やさしい問題が連続した場合、後の総合問題等で、手間と時間を食う、配偶者のような問題が設けられていることが多々です。
やさしい問題はサクサク解いて、解答時間を確保しましょう。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
1問:工事代金前払・・・「ふつう」。
2問:改良修繕・・・「ふつう」。
3問:固定資産除去・・・「ふつう」。
4問:手形借入・・・「ふつう」。
5問:売上割引・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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