第20回‐仕訳過去問(H28/9実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『改良修繕』の仕訳。第20回試験の第1問‐仕訳問題の2問目。機械について費やした金額の分析が主たる問題です。丁寧に見ていきましょう。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。

第2問‐改良修繕

 ◇問題◇

 


 ◇勘定科目群◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 簿記ではおなじみの「資本的支出」と「収益的支出」のアレです。

 本問で言う「改良」は、「資本的支出」に当たります。

 で、「修繕」は、「収益的支出」に当たります。

 んで、それぞれを処理するだけです。

 ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。

 対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者に配偶者フードをあげるときの方です。

ポイント

 修繕に支払った金額は、総額で\620,000です。

 しかし、問題文では、\260,000は「改良費」であったと、指示されています。

 先述したように、当該金額は、「資本的支出」で、固定資産の耐用年数の向上があったかのごとく取り扱う処理です。

 要は、費やした金額分だけ、当該固定資産に加算するだけです。んなもんで…、

 借方:機械装置 260,000

 …と相なります。

修繕

 残るは、「620000-260000」の「360,000」です。

 当該残金は、通常の修繕で、簿記で言う「収益的支出」です。

 通常なら、「修繕費」で処理しますが、本問では、「修繕引当金\360,000」が計上済みとなっています。

 んなもんで、当該引当金を取り崩せばいいだけです。負債の減少なので…、

 借方:修繕引当金 360,000

 …と相なります。

 修繕金額が、引当金で全額処理できたので、これで終わりです。(普通なら、引当金に足が出て、その分を修繕費で処理するのがセオリーです。)

決済

 小切手払いです。支払総額は\620,000なので…、

 貸方:当座預金 620,000

 …と相なります。





まとめとこたえ

 答えは…、

 

 …です。

 一口コメントです。

 難しいところはないです。ただ、本試験にて、やさしい問題が連続した場合、後の総合問題等で、手間と時間を食う、配偶者のような問題が設けられていることが多々です。

 やさしい問題はサクサク解いて、解答時間を確保しましょう。

必ず!チェック!!

 建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。

 

 このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。

 本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。

 あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。

20回‐第1問:仕訳

 1問:工事代金前払・・・「ふつう」。

 2問:改良修繕・・・「ふつう」。

 3問:固定資産除去・・・「ふつう」。

 4問:手形借入・・・「ふつう」。

 5問:売上割引・・・「ふつう」。

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PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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