本問は『改良修繕』の仕訳。第11回試験の第1問‐仕訳問題の4問目。ド定番の仕訳です。処理をきちんと憶えておきましょう。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
定番の論点なので、要領をさっくり押さえておきましょう。例年、同レベルの問題です。
なお、本問は、「使用勘定科目群」に従っているかどうかを試されています。勝手な仕訳を切らないようにしましょう。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者にダイエットを勧めるときのほうです。
本問のポイントは、「改良」とあれば、「資本的支出」として処理し、「修繕」とあれば「収益的支出」として処理する、といった次第です。
「改良」の「資本的支出」なら、当該金額を、取得原価に加算します。
「修繕」の「収益的支出」なら、当該金額を、修繕費か修繕引当金で処理します。
要領はこれだけです。
問題文では、建設重機械の補修に支払った\500,000のうち、\300,000は「改良費」とあります。先で言う「資本的支出」に当たります。
んなもんで、当該金額は、機械装置に加算します。つまり…、
借方:機械装置 300,000
…となるわけです。
次に、残る\200,000ですが、本問では、修繕引当金が\150,000計上されています。
ですから、修繕引当金の\150,000丸々を取り崩します。つまり…、
借方:修繕引当金 150,000
…となるわけです。
さて、残る金額は「200,000-150,000」の「50,000」です。
当該「50,000」は、少々、注意が必要です。
ふつうなら、当該「50,000」は、「修繕費」で処理するのがほとんどです。
しかし、本問の使用勘定科目群を見ても、そこには、「修繕費」という勘定科目がありません。
目を皿にして見ると、「X 機械等経費」という、見慣れぬ勘定科目があります。
機械に関係しそうな勘定科目は、当該「X 機械等経費」くらいしかありません。
んなもんで、この勘定科目を使う、ってな塩梅です。つまり…、
借方:機械等経費 50,000
…となります。
つい、いつも通りの「修繕費」で仕訳を切ってはいけませんよ。
支払額\500,000は、小切手振出なので、そのまま、当座預金で処理するだけです。
貸方:当座預金 500,000
…と相なります。
一連の処理をまとめると…、
借方:機械装置 300,000
借方:修繕引当金 150,000
借方:機械等経費 50,000
貸方:当座預金 500,000
…と相なります。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
当該修繕と改良の論点は、本当によく出ます。必ず取れるようにします。
また、本問のように、「使用勘定科目」に独自の科目がある場合があるので、繰り返しますが、勝手な勘定で仕訳を切らないようにしましょう。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
1問:手形借入・・・「ふつう」。
2問:時価評価・・・「ふつう」。
3問:利益処分・・・「ふつう」。
4問:改良修繕・・・「ふつう」。
5問:工事進行基準・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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