本問は『時価評価』の仕訳。第11回試験の第1問‐仕訳問題の2問目。著しく時価が下落した際の処理を問うています。難しいものではありません。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
先述したように、著しく時価が下落した場合は、評価損を計上します。
仕訳そのものは難しくありません。
ただ、当該「時価評価」の問題を解く際は、問題文の指示に、必ず従ってください。
おおむね、50%以上、時価が下落した場合に、当該時価評価が行なわれますが、そうでないときもあります。
また、出題の可能性は低いですが、50%以上時価が下落しても、“一時的なもの”と見られているなどの文言があった場合、時価評価しないときもあります。意外に自由なんです。
たとえば、本問の問題文が、『1株当たり500円で買った株が…(略)…200円に下落した。しかし、当該下落は市場の一時的な混乱と判断された。』であれば、「仕訳なし」と相なるって次第です。
本問では、問題文の最後の方に、「評価減を行った」と、明記されているので、評価損を計上します。
このあたりを、勝手に判断してはいけません。問題文に指示があって初めての「評価減」です。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者にノミ除けを振るときの方です。
「時価評価」の理屈は、先に述べたとおりです。後は、算数です。
問題文には、「取引先の株」とありますので、「投資有価証券」を買ったことになります。なぜなら、「売買目的で買った」という文言が問題文にないからです。
当該「投資有価証券」の取得原価を求めます。
問題文によると、「単価@500の株を5000株購入し、購入手数料が\20,000かかった」とあります。おなじみの「付随費用」は、取得原価に加算でした。
「@500×5000株+20,000」の「2,520,000」が、投資有価証券の取得原価となります。
問題文によると、期末においては、単価が「200円」に下落したとあります。
購入単価は「2,520,000÷5000株」の「@504」です。計算しなくても、50%以下になったことがわかります。
期末での帳簿価額は、「@200×5000株」の「1,000,000」となっています。
「2,520,000」で買ったものが、「1,000,000」になったのですから、「1,520,000」の損です。当該損は、「投資有価証券評価損」で処理します。
仕訳に落とし込むと、費用の増加と資産の減少なので…、
借方:投資有価証券評価損 1,520,000
貸方:投資有価証券 1,520,000
…と相なります。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
あまり出ないタイプの問題なので、面食らいます。とはいえ、少し考えれば、解けるはずです。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
1問:手形借入・・・「ふつう」。
2問:時価評価・・・「ふつう」。
3問:利益処分・・・「ふつう」。
4問:改良修繕・・・「ふつう」。
5問:工事進行基準・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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