令和4年10月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第35問目の解説。本問は、「ボイラー技士」を問う問題です。よく出るところです。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「伝熱面積が10m2の温水ボイラー」ですが、「ボイラー技士でなくても取り扱える」ものです。
伝熱面積が14m2以下の温水ボイラーは、「小規模ボイラー」となります。
よって、技能講習を受ければ、扱えます。
よって、選択肢は、「ボイラー技士でなくても取り扱える」となります。
選択肢2の「伝熱面積が4m2の蒸気ボイラーで、胴の内径が850㎜、かつ、その長さが1500㎜のもの」ですが、「ボイラー技士でなければ取り扱うことができない」ものとなります。
蒸気ボイラーですが、「胴の内径が750㎜以下で、かつ、その長さが1300㎜のもの」が「小規模ボイラー」となります。
本問では、「胴の内径が850㎜、かつ、その長さが1500㎜」となっており、「小規模ボイラー」の規定を超過しています。
んなもんで、ボイラー技士の免許が必要となります。
よって、選択肢は、「ボイラー技士でなければ取り扱うことができない」となります。
選択肢3の「伝熱面積が30m2の気水分離器を有しない貫流ボイラー」ですが、「ボイラー技士でなくても取り扱える」ものです。
気水分離機のない貫流ボイラーは、「伝熱面積が30m2以下」の場合に、「小規模ボイラー」となります。
本問では、ちょっきり伝熱面積が30m2なので、「小規模ボイラー」扱いです。
「以下」なので、その数字を含むので、注意してください。
参考:以下・以上・未満・超える
よって、選択肢は、「ボイラー技士でなくても取り扱える」となります。
選択肢4の「内径が400mmで、かつ、その内容積が0.2m3の気水分離器を有する伝熱面積が25m3の貫流ボイラー」ですが、「ボイラー技士でなくても取り扱える」ものです。
気水分離機のある貫流ボイラーは、「内径が400mmで、かつ、その内容積が0.4m3以下」の場合に、「小規模ボイラー」となります。
本問では、「内径が400mmで、かつ、その内容積が0.2m3」なので、先の規定に合致し、「小規模ボイラー」扱いとなります。
よって、選択肢は、「ボイラー技士でなくても取り扱える」となります。
選択肢5の「最大電力設備容量が60kWの電気ボイラー」ですが、「ボイラー技士でなくても取り扱える」ものです。
電気ボイラーは、最大電力設備容量「20kW」を「1m2」とみなされます。
本問では、60kWなので、「60/20」で「3m2」の伝熱面積となります。
「3m2」以下のボイラーは、「小規模ボイラー」扱いです。
よって、選択肢は、「ボイラー技士でなくても取り扱える」となります。
電気ボイラーですが、いちいち計算するのでなくて、「60kW以下は小規模ボイラー」と憶えた方が早いです。
設問は、「ボイラー技士でなければ取り扱うことができないものはどれか?」です。
「1」は「ボイラー技士でなくても取り扱える」です。
「2」は「ボイラー技士でなければ取り扱うことができない」です。
「3」は「ボイラー技士でなくても取り扱える」です。
「4」は「ボイラー技士でなくても取り扱える」です。
「5」は「ボイラー技士でなくても取り扱える」です。
正解:2
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:熱及び蒸気・・・「ふつう」
2問:水管ボイラーと丸ボイラー・・・「ふつう」
3問:超臨界圧力ボイラー・・・「ふつう」
4問:温水ボイラーの逃がし管及び逃がし弁・・・「ふつう」
5問:自動制御用機器・・・「ふつう」
6問:送気系統装置・・・「ふつう」
7問:ステー・・・「ふつう」
8問:ブルドン管圧力計・・・「ふつう」
9問:ボイラーの容量及び効率・・・「ふつう」
10問:水位検出器・・・「ふつう」
11問:手動操作による点火・・・「ふつう」。
12問:水位検出器の点検及び整備・・・「ふつう」
13問:ばね安全弁の蒸気漏れの原因・・・「ふつう」
14問:弁又はコックとその開閉・・・「ふつう」
15問:溶存気体の除去・・・「ふつう」。
16問:ボイラー水の間欠吹出し・・・「ふつう」
17問:ボイラー水中の不純物・・・「ふつう」。
18問:ボイラーの水管理・・・「ふつう」
19問:油だきボイラーの燃焼の維持及び調節・・・「ふつう」
20問:ボイラーの運転終了・・・「ふつう」
21問:石炭燃焼と重油燃焼・・・「ふつう」
22問:重油の加熱・・・「ふつう」。
23問:石炭・・・「ふつう」
24問:気体燃料の燃焼・・・「ふつう」
25問:ガンタイプオイルバーナ・・・「やや難」
26問:重油に含まれる水分及びスラッジ・・・「ふつう」
27問:一次空気・二次空気・・・「ふつう」
28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「ふつう」
29問:大気汚染物質・・・「ふつう」
30問:燃焼室が具備すべき要件・・・「ふつう」
31問:圧力計・・・「ふつう」
32問:蒸気ボイラーの水位・・・「ふつう」
33問:定期自主検査・・・「ふつう」
34問:ボイラーの伝熱面積・・・「ふつう」
35問:ボイラー技士・・・「ふつう」
36問:ボイラー取扱作業主任者・・・「ふつう」
37問:事業者変更・・・「ふつう」
38問:ボイラーの数字規制・・・「ふつう」
39問:検査及び検査証・・・「ふつう」
40問:返り管・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
サブ機として、試験後も活躍するはずです。
amazon参考‐Fire HD
二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
★みんなとシェアする