1問‐令和4年10月 二ボ公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第1問は、「熱及び蒸気」の論点です。基本的な語句や用語の定義問題です。知識問題なので、テキストを精読していれば解けるはずです。

1問

 

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 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

 問題一覧は、こちらです。

 全問の答えは、こちらです。

選択肢1

 選択肢1の「水、蒸気などの1㎏当たりの全熱量を比エンタルピという。」ですが、正しい記述です。

 「比エンタルピ」の正しい記述です。解説のしようがありません。

 「比エンタルピ」関連の数字、たとえば、「2,257[kJ/kg]」や「2,676[kJ/kg]」も、よく出ます。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢2

 選択肢2の「水の温度は、沸騰を開始してから全部の水が蒸気になるまで一定である。」ですが、正しい記述です。

 沸騰を始めたら、「水」の温度は、ずっと「100℃」のままです。

 温度が上がるのは、「蒸気」の方です。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢3

 選択肢3の「飽和水の比エンタルピは、圧力が高くなるほど大きくなる。」ですが、正しい記述です。

 「圧力が高くなるほど大きくなる」で正しい記述です。

 「ひっかけ」多発地帯です。

 「圧力が“低く”なるほど大きくなる」や「圧力が高くなるほど“小さく”なる」などに変えられるので、正確に押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢4

 選択肢4の「飽和蒸気の比体積は、圧力が高くなるほど大きくなる。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「大きくなる」のところです。

 正しくは、「小さくなる」です。

 言葉の意味がいまいちな人は、理解に励むよりも、キーワードと選択肢を丸ごと憶えてしまってください。

 こんな語句を使うのは、ボイラーの試験くらいです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢5

 選択肢5の「飽和水の潜熱は、圧力が高くなるほど小さくなり、臨界圧力に達するとゼ ロになる。」ですが、正しい記述です。

 これも、選択肢丸ごとを憶えた方が早いでしょう。復習だけはしておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「1」は「正」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「誤」です。

 「5」は「正」です。

 正解:4

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

R3年10月過去問

 インデックス

 問題一覧

 答え一覧

構造10問

 1問:熱及び蒸気・・・「ふつう」

 2問:水管ボイラーと丸ボイラー・・・「ふつう」

 3問:超臨界圧力ボイラー・・・「ふつう」

 4問:温水ボイラーの逃がし管及び逃がし弁・・・「ふつう」

 5問:自動制御用機器・・・「ふつう」

 6問:送気系統装置・・・「ふつう」

 7問:ステー・・・「ふつう」

 8問:ブルドン管圧力計・・・「ふつう」

 9問:ボイラーの容量及び効率・・・「ふつう」

 10問:水位検出器・・・「ふつう」

取扱10問

 11問:手動操作による点火・・・「ふつう」。

 12問:水位検出器の点検及び整備・・・「ふつう」

 13問:ばね安全弁の蒸気漏れの原因・・・「ふつう」

 14問:弁又はコックとその開閉・・・「ふつう」

 15問:溶存気体の除去・・・「ふつう」。

 16問:ボイラー水の間欠吹出し・・・「ふつう」

 17問:ボイラー水中の不純物・・・「ふつう」。

 18問:ボイラーの水管理・・・「ふつう」

 19問:油だきボイラーの燃焼の維持及び調節・・・「ふつう」

 20問:ボイラーの運転終了・・・「ふつう」

燃料・燃焼10問

 21問:石炭燃焼と重油燃焼・・・「ふつう」

 22問:重油の加熱・・・「ふつう」。

 23問:石炭・・・「ふつう」

 24問:気体燃料の燃焼・・・「ふつう」

 25問:ガンタイプオイルバーナ・・・「やや難」

 26問:重油に含まれる水分及びスラッジ・・・「ふつう」

 27問:一次空気・二次空気・・・「ふつう」

 28問:ボイラー用ガスバーナ・・・「ふつう」

 29問:大気汚染物質・・・「ふつう」

 30問:燃焼室が具備すべき要件・・・「ふつう」

法令10問

 31問:圧力計・・・「ふつう」

 32問:蒸気ボイラーの水位・・・「ふつう」

 33問:定期自主検査・・・「ふつう」

 34問:ボイラーの伝熱面積・・・「ふつう」

 35問:ボイラー技士・・・「ふつう」

 36問:ボイラー取扱作業主任者・・・「ふつう」

 37問:事業者変更・・・「ふつう」

 38問:ボイラーの数字規制・・・「ふつう」

 39問:検査及び検査証・・・「ふつう」

 40問:返り管・・・「ふつう」

独学向け教材

 独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。

 わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 サブ機として、試験後も活躍するはずです。

 amazon参考‐Fire HD

ボイラの後は、乙4で

 乙4とは、「危険物取扱者 乙種4類」のことです。

 お馴染みの油炊きボイラーでは、「重油」を使います。

 「重油」の補充等の際、乙4があると“立ち合い”ができることから、「2ボ」と「乙4」とは、実に、相性のよい資格となっています。

 昨今では、油炊きボイラーが減っているとはいえ、まだまだ数があります。2ボと乙4があれば、とりあえず仕事があって、食いっぱぐれはないので、2ボ合格後は、「乙4」取得を目指してください。

 試験勉強等については、「乙種4類の独学」と、「乙4のテキスト・問題集を参考にしてください。

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。

 二ボ合格後の取得資格に、ピックアップしておくとよいでしょう。勉強方法等は、「乙4 独学前編:重要試験情報」や「乙4 独学後編:勉強方法」を一読ください。

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

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