独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

平成28年度以降の簿記2級には、予想問題集を追加する

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

平成28年度以降の簿記2級では、従来型のテキスト・問題集・過去問に、予想問題集を加えて、新論点の問題演習を稼いでおく必要がある。

結論から言うと、大きく変わる簿記2級ですが、良質なテキストと問題集、過去問で、しっかりと問題演習を重ねるという勉強方法は、あんまり変わらない、といった次第です。

ただし、変わるところもあります。

従来と変えないといけないことは、「予想問題集」を必ず追加して、新論点の問題演習をすることです。

ご存知のように、簿記2級の出題区分は、平成28年から29年、30年と3年かけて、出題区分に大きな変更が加えられます。

しかし、簿記2級に新たに加わる論点の多くは、簿記1級で出題済みの論点ですので、それらの焼き直しか、または、ダウングレードになる公算が大です。

出す方も出される方も、簿記1級での出題ノウハウがありますから、そう大きな混乱はないように思われます。

出題者側は、簿記1級の試験問題からホームラン級に逸脱する問題を、わざわざ手間をかけて新たに作製しないだろうし…、

専門学校等の試験機関も、わざわざ簿記1級の出題内容や諸データを無視して、新たに簿記2級用の問題なり指導方法を編み出さないだろう…ってな寸法です。

また、試験制度的・難易度的に考えても、簿記2級の問題が、簿記1級より高度かつ難しくなるというのは、おかしな話です。

こんな次第で、おそらくは、出題者側も穏当な出題をするでしょうし、各出版社・専門学校も試験範囲の改定に対応できている教材を出版するでしょうから、それらをこなしていけばいい、ってな寸法です。

ただ、先述したように、わたしたち受験生にとっては、「予想問題集」を追加しなくてはいけません。

これまでは、良質なテキストと問題集で実力を付け、過去問で合格レベルにまで仕上げるというのが鉄板の勉強方法でした。

しかし、当たり前ですが、新しい論点には、「過去問」がありません。

ですから、予想問題集にて、新論点の問題演習の数を稼いでおかねばならないのです。

予想問題集は、過去問に比べると、問題の質や精度は落ちます。

しかし、「問題演習が不足している状態よりかは、絶対的にマシ」です。

たとえ、予想問題集の出題が本試験とズレていても、『問題演習の数』があると、何とかウンウン考えられて、正解に肉薄できるものなのです。

なにもしていないに比べたら、部分点の確保率は雲泥の差で、絶対的に合格率は上がります。

改定が済んで本試験が落ち着くまでは、従来のテキスト・問題集・過去問に、予想問題集を付け加えた試験勉強としてください。

それか、新論点だけに絞った軽めの問題集の販売も予想されますので、順次、導入していきましょう。

ゆめ、かつての「テキスト・問題集・過去問で十分」というやり方は踏襲しないようにしてください。

なお、「過去問の代わりに予想問題集」ではないので、注意してください。

あくまで、「テキスト・問題集・過去問」に、プラス「予想問題集」です。

過去問は過去問で、超絶に重要です。予想問題集をするんだから、過去問は省略していいやなんて考えませんように。

受験生の実質的な変化は、“このくらい”かと思います。

あと、大事なことですが、今回の出題範囲の変更は、「商業簿記」だけです。

つまり、もう1科目の「工業簿記・原価計算」には、変更がないのです。(現時点で、工業簿記・原価計算も改訂するというアナウンスはありません。)

そう、合格の生命線は、『工業簿記・原価計算で、どれだけ点数を確保するか』にかかっていることは、新旧ともども、変わりはない、という寸法です。

大変化に見舞われる商業簿記だけに目を奪われることなく、従来型出題の工業簿記・原価計算をおろそかにしませんように。

わたしなら、大変化に見舞われる商業簿記は遠巻きにして、変化のない工業簿記・原価計算をシッカリ勉強して、得点源+点数の上乗せを図ります。

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