本問は『工事進行基準(見積変更)』の仕訳。第14回試験の第1問‐仕訳問題の5問目。建設業経理士のド定番論点です。工事進行基準の見積り修正アリの問題です。コツは公式の徹底暗記。本当によく出るので、何回も繰り返しておきましょう。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
本問のテーマの「工事進行基準」は、『公式の徹底暗記』に尽きます。
まず、テキストの公式を丸暗記です。一字一句、完全に憶えこみましょう。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者の角を削るときの方です。
本問では、「工事原価総額」の「見積りの変更」があります。んなもんで、「見積り変更アリ」の公式で計算してきます。
「工事進行基準」の「見積り変更アリ」の公式は以下のとおり。
工事収益=修正後工事収益総額×当期末までの実際発生原価/修正後見積工事原価-過年度工事収益総額
当該『公式』を、まずは丸暗記してください。
公式の引き算部分の「過年度の工事収益(完成工事高)」から計算します。
注意すべきは、「工事原価の見積り」があったのは、「当期」という時間軸です。
んなもんで、「前期の工事収益(完成工事高)は、前期の見積りで計算する」ってな塩梅です。
つまり、以前の見積原価「4,000,000」で計算して、修正見積原価「4,200,000」では計算しない、という塩梅です。
このあたりは、けっこう混乱しやすいところなので、意識的に憶えておいて下さい。
計算そのものはカンタンで、公式に数字をぶち込むだけです。
「6,000,000×1,400,000/4,000,000-0」の「2,100,000」が、前期の工事収益です。
当期の工事収益(完成工事原価)は、「工事原価の見積り変更」があったので、先述したように、修正後の工事原価「4,200,000」で計算します。
当期の実際発生原価は「2,100,000」で、前期の実際発生原価は「1,400,000」なので、公式の分子部分「当期末までの実際発生原価」は、この2つを足したものになります。んなもんで…、
「6,000,000×(2,100,000+1,400,000)/4,200,000-2,100,000」の「2,900,000」が当期の工事収益(完成工事高)となります。
下線を引いた分母は、言うまでもなく、見積り修正後の工事原価です。
設問には、「前受金の受入はない」とあります。んなもんで、「2,900,000」の丸々を「完成工事未収入金」で処理します。
相手勘定は、売上にあたる「完成工事高」です。
資産の増加と売上の増加なので…、
借方:完成工事未収入金 2,900,000
貸方:完成工事高 2,900,000
…と相なります。
売上を認識したのですから、費用の方(簿記で言う売上原価)も“忘れず”認識しましょう。
工事に費やした費用の総額である「未成工事支出金」を「完成工事原価」に振り替えます。
問題文にあるように、当期の実際発生原価は\2,100,000なので…、
借方:完成工事原価 2,100,000
貸方:未成工事支出金 2,100,000
…と相なります。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
文字だけ見ると「ややこしい」ですが、公式さえ憶えていれば、後は算数の問題です。
工事進行基準は、普通のと、見積り変更の2通りの出題があるので、それぞれの公式をしっかり憶えこんでください。本当に、よく出ます。
1問:改良修繕・・・「ふつう」。
2問:未達・・・「ふつう」。
3問:貸倒・・・「ふつう」。
4問:資本組入・・・「ふつう」。
5問:工事進行基準・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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