本問は『貸倒』の仕訳。第14回試験の第1問‐仕訳問題の3問目。何の衒いもない貸倒れの処理です。難しいところはありません。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
(クリックして拡大。)
結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
ごくごく基本の仕訳なので、さくっと解きましょう。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者の赤鼻に薬を塗るときの方です。
設問には、「前期に施工した…(略)…\500,000が当期に回収不能」とあります。
つまり、貸し倒れた債権は、『前期』のもの、と相なります。んなもんで、貸倒引当金を充当できる、ってな次第です。
貸倒引当金が\250,000計上されているので、全額を取り崩します。
残額の「500,000-250,000」の「250,000」は、貸倒損失で処理します。
負債の減少と、費用の増加なので…、
借方:貸倒引当金 250,000
借方:貸倒損失 250,000
…と相なります。
回収不能になった債権は、工事代金ですから、「完成工事未収入金」を減らします。
資産の減少なので…、
貸方:完成工事未収入金 500,000
…と相なります。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
本問は、前期の債権が回収不能になったので、貸倒引当金が充当できました。
しかし、これが、当期発生の債権だった場合、貸倒引当金で充当できないので、注意してください。
現に計上されている貸倒引当金は、前期の債権に対応していて、当期の債権をその対象としてません。前期は前期ので、当期は当期のでって塩梅です。
最近では、こっちのほうが主流なので、テキストで確認しておいて下さい。
1問:改良修繕・・・「ふつう」。
2問:未達・・・「ふつう」。
3問:貸倒・・・「ふつう」。
4問:資本組入・・・「ふつう」。
5問:工事進行基準・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
★みんなとシェアする