令和2年10月 二級ボイラー技士の公式過去問の、第38問目の解説。本問は、「伝熱面積の算定方法」を問う問題です。当該論点は、よくよく出題されています。ガチで暗記してください。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「水管ボイラーの耐火れんがでおおわれた水管の面積は、伝熱面積に算入しない。」ですが、誤った記述です。
水管ボイラーの「水管」や「管寄せ」は、伝熱面積に参入されます。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢2の「貫流ボイラーの過熱管の伝熱面は、伝熱面積に算入しない。」ですが、正しい記述です。
貫流ボイラーは、水管のうち、燃焼ガスに触れる面の面積が、伝熱面積に参入されます。
本問のは、「過熱管」なので、伝熱面積に算入されません。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢3の「立てボイラー(横管式)の横管の伝熱面積は、横管の外径側で算定する」ですが、正しい記述です。
選択肢のいう「立てボイラー(横管式)の横管」は、ボイラー水が通るところです。
よって、「外径」を算入します。
選択肢は、「正」となります。
選択肢4の「炉筒煙管ボイラーの煙管の伝熱面積は、煙管の内径側で算定する。
「煙管」は、燃焼ガスが通るところです。
よって、「内径」で、計算します。
選択肢は、「正」となります。
選択肢5の「電気ボイラーの伝熱面積は、電力設備容量20kWを1m とみなして、その2最大電力設備容量を換算した面積で算定する」ですが、正しい記述です。
当該電気ボイラーの「20kWを1m2」は、実によく出る数字なので、ガチ暗記です。
よって、選択肢は、「正」となります。
「伝熱面積の算定」ですが、ポイントを、「伝熱面積(丸ボイラー,鋳鉄製ボイラー,水管ボイラー,貫流ボイラー,電気ボイラー)のまとめ+語呂合わせ」にまとめています。
こちらも一読願います。
本問は、「誤っているものはどれか?」の問題です。
答え:1
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:伝熱・・・「ふつう」
2問:水管ボイラー・・・「ふつう」
3問:鏡板・・・「ふつう」
4問:鋳鉄製蒸気ボイラー・・・「ふつう」
5問:計測器・・・「ふつう」
6問:燃焼装置及び燃焼安全装置・・・「やや難」
7問:ボイラーの吹出し装置・・・「ふつう」
8問:給水系統装置・・・「ふつう」
9問:シーケンス制御回路・・・「難」
10問:空気予熱器・・・「ふつう」
11問:水面測定装置の取扱・・・「ふつう」。
12問:脱酸素剤・・・「ふつう」
13問:キャリオーバ・・・「ふつう」
14問:手動操作による点火・・・「ふつう」
15問:軟化装置・・・「ふつう」。
16問:ばね安全弁に蒸気漏れ・・・「ふつう」
17問:内面清掃・・・「ふつう」。
18問:吹出し・・・「ふつう」
19問:ディフューザポンプ・・・「やや難」
20問:蒸気圧力上昇時の取扱い・・・「ふつう」
21問:油バーナ・・・「ふつう」
22問:重油の性質・・・「ふつう」。
23問:低温腐食の抑制方法・・・「ふつう」
24問:石炭・・・「ふつう」
25問:熱損失・・・「ふつう」
26問:気体燃料・・・「ふつう」
27問:燃料の燃焼・・・「ふつう」
28問:ガスバーナ・・・「やや難」
29問:人工通風・・・「ふつう」
30問:NOxの抑制方法・・・「ふつう」
31問:構造物までの距離・・・「ふつう」
32問:定期自主検査・・・「ふつう」
33問:ボイラー検査証・・・「ふつう」
34問:変更検査・・・「ふつう」
35問:鋼製蒸気ボイラーの圧力計・・・「ふつう」
36問:見やすい箇所に掲示・・・「ふつう」
37問:再設置手続・・・「ふつう」
38問:伝熱面積の算定方法・・・「ふつう」
39問:貫流ボイラー・・・「ふつう」
40問:返り管・・・「ふつう」
独学向けの教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。
ま、読むのがメンドウな人は…、
過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、
そして、テキストは、本格版の「一発合格! これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」か、簡易版の「いちばんわかりやすい!2級ボイラー技士合格テキスト」を使用します。
わたしが再度、試験を受けるとしたら、上記の教材で勉強します。攻守揃い踏みで、鉄板合格です。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
サブ機として、試験後も活躍するはずです。
amazon参考‐Fire HD
二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。
ところで、二級ボイラー技士と相性のよい資格に、「危険物取扱者 乙種4類」があります。
二ボ合格後の取得資格に、狙うといいと思います。二ボと乙4の2つ持ちは、かなり多いです。
乙4の勉強方法等は、「乙4の独学」を一読ください。
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