本問は、「農業用品目」試験の「性質・貯蔵・取扱方法」の「劇物該当」の問題です。イソフエンホス,アバメクチン,エチレンクロルヒドリン,EPNなどが問われています。テキストに載ってない化学品もあるため、解答には手こずるはずです。できるものだけは、シッカリ見ておきましょう。復習はしておいてください。
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本問の難易度は、「やや難」です。
選択肢aの「O-エチル-O-(2-イソプロポキシカルボニルフエニル)-N-イソプロピルチオホスホルアミド(別名イソフエンホス)5%を含有する製剤」ですが、「劇薬」に該当します。
「毒物劇物指定令」の「一の九」では…、
『次に掲げる物を毒物に指定する。』
『O―エチル―O―(二―イソプロポキシカルボニルフエニル)―N―イソプロピルチオホスホルアミド(別名イソフエンホス)及びこれを含有する製剤。ただし、O―エチル―O―(二―イソプロポキシカルボニルフエニル)―N―イソプロピルチオホスホルアミド“五%以下”を含有するものを除く。』
…とあります。
5%のものは、「毒薬」ではなくなるので、「劇薬」扱いとなります。
当該化学品は、テキストにも載ってないと思います。
念のため、チェックだけしておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「アバメクチン5%を含有する製剤」ですが、「劇薬」に該当しません。
数字が違います。
アバメクチンは、含有量「1.8%以下」のものが「劇薬」で、これを超えるものは「毒薬」です。
「アバメクチン」は、よく出る化学品です。
選択肢の使い回しに備えて、チェックしておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「エチレンクロルヒドリンを含有する製剤」ですが、「劇薬」に該当します。
「毒物劇物指定令」には、パーセントの規定がないです。
んなもんで、素で「劇薬」扱いとなります。
テキストにないかもですが、チェックだけはしておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「エチルパラニトロフエニルチオノベンゼンホスホネイト(別名EPN)5%を含有する製剤」ですが、「劇薬」に該当しません。
「毒物劇物指定令」の「劇物」によると…、
『十四 エチルパラニトロフエニルチオノベンゼンホスホネイト(別名EPN)一・五%以下を含有する製剤を除く』とあります。
本問では、「5%」のものなので、「劇物」から除かれます。
当該EPNは、性質等でもよく出る化学品なので、チェックしておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:2
教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。
読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、
んで、過去問兼問題集には…、
北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、
関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、
九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、
…使用します。
理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。
毒物劇物取扱者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「毒物劇物取扱者の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。
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