1キログラムの体脂肪には、7000キロカロリーのエネルギーがあるとのことでございます。
成年男子で1日あたりに必要摂取カロリーは2000キロカロリーですから、1キロあたり3.5日分のカロリーがある計算となります。
2キロで1週間、4キロで2週間、8キロで1ヶ月は、何も食べずに生存が可能、という計算となります。
あらためて思いましたのは、わたくしたちは、脂肪を蓄える生き物であるということでございます。
それは、生きるためでございます。
それは、非常の際に、行き抜くためでございます。
これまで、体脂肪やカロリーが目の敵にされておりました。
痩せるということに、非常なる価値が置かれておりました。
が、しかし、東北地方太平洋沖地震の被害を受けて、わたくしの考えは大きく変りました。
インフラが寸断された被災地では、1日あたりおにぎり1個あれば上々という食事事情を知ったからでございます。
下手をすれば、今後、災害の大きさによって、全く何も食べられない事態も大いに考えられます。
あまりに、体脂肪を気にしすぎるのは、よくないと思い立ったわたくしでございます。
非常時における体脂肪の大切さを、今回の震災にて、まざまざと肌で知った次第でございます。
太るというのは、生きるために必要な自然的なものなのでございます。
もちろん、あまりに太りすぎはよくはありませんが、目の敵にするのも「危険」でございます。
以前わたくしは、55キロがベストな体重でした。軽量級でした。
しかし、いまや60キロ。明らかに脂肪が付いたわけですが、この5キロ分の脂肪は35000キロカロリー。
2000キロカロリーで割れば「17.5日」。この間、水さえあれば生存できる計算となります。
災害で流通が寸断された際、山で遭難した際、わたくしは、自身の「17.5日」という数字が、生きる支えになるような気がいたします。
17.5日で余分な脂肪を使い、以降は、自身の筋肉をカロリーに変えていくことを考えれば、もっと生きられる、という次第。
ダイエット・体重を減らすことは、体脂肪を減らすことでもありますが、過剰な体脂肪蔑視は、今回の震災を機に修正すべきかと存じます。
もちろん、過剰なダイエットは、骨が少なくなったり、筋肉細くなったりで、全くよくないことはいうまでもありません。
ちょっとぐらい、太っているのが安全だと思って、日々の食生活の修正なり訂正をば、行なってくださればと存じます。
2011年5月16日 4:26 PM
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