45問‐毒物劇物取扱者(一般)関西広域連合 令和2年度(2020年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「一般」試験の「性質・貯蔵・取扱方法」の「飛散漏えい時措置」についての問題です。アクロレインは、過去に出題実績がありますが、四弗化硫黄と砒素は、かなりハイレベルです。完答は無理です。傾向把握の一環として。また、選択肢の使い回しに備えて、復習だけはしておきましょう。

45問‐飛散漏えい時措置

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「難」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

解説

 「漏えい時の措置」ですが、ガチ暗記の論点です。

 分量が多いですが、まず出題されるので、コツコツ押えて行きましょう。

選択肢a

 選択肢aの「多量の場合、漏えいした液は土砂等でその流れを止め、安全な場所に穴を掘るなどしてこれをためる。これに亜硫酸水素ナトリウム水溶液(約10%)を加え、時々撹拌かくはんして反応させた後、多量の水を用いて十分に希釈して洗い流す。この際蒸発した本物質が大気中に拡散しないよう霧状の水をかけて吸収させる。」ですが、これは、「アクロレイン」の措置です。

 キーワードの「亜硫酸水素ナトリウム水溶液」で判別しましょう。

選択肢b

 選択肢bの「漏えいしたボンベ等を多量の水酸化カルシウム(消石灰)水溶液中に容器ごと投入してガスを吸収させ、処理し、その処理液を多量の水で希釈して流す。」ですが、「四弗化硫黄 」の処理です。

 できなくても、復習だけはしておきましょう。

選択肢c

 選択肢cの「飛散したものは空容器にできるだけ回収し、そのあとを硫酸鉄(III)(硫酸第二鉄)等の水溶液を散布し、水酸化カルシウム(消石灰)、炭酸ナトリウム(ソーダ灰)等の水溶液を用いて処理した後、多量の水を用いて洗い流す」ですが、「砒素」の措置です。

 できなくても、復習だけはしておきましょう。

答え

 「a」は「アクロレイン」です。

 「b」は「四弗化硫黄」です。

 「c」は「砒素」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:5

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独学向け教材

 教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。

 読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、

 んで、過去問兼問題集には…、

 北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、

 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、

 関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、

 九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、

 …使用します。

 理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。

こまごましたもの

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