本問は、「一般」試験の「性質・貯蔵・取扱方法」の「弗化水素酸の貯蔵方法」についての問題です。基礎・基本事項ばかりです。難しいところはありません。
(クリックして拡大。)
本問の難易度は、「ふつう」です。
「毒物」の「フッ化水素」の保管方法です。
「フッ化水素」ですが、大部分の金属、ガラス、コンクリートを腐食します。
よって、「フッ化水素」には、ポリエチレン等の容器を使用します。
選択肢1の「少量ならば褐色ガラス瓶、多量ならばカーボイなどを使用し、3分の1の空間を保って貯蔵する。一般に安定剤として少量の酸類の添加は許容される。」ですが、誤った記述です。
先に見たように、ガラスはダメです。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢2の「少量ならば共栓ガラス瓶を用い、多量ならばブリキ缶を使用し、木箱に入れて貯蔵する。引火性物質を遠ざけて、通風のよい冷所におく。」ですが、誤った記述です。
ガラスと金属はダメです。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢3の「銅、鉄、コンクリートまたは木製のタンクにゴム、鉛、ポリ塩化ビニルあるいはポリエチレンのライニングをほどこしたものに貯蔵する。」ですが、正しい記述です。
ぱっと見で、判断しないようにしましょう。
本問の場合、「銅、鉄、コンクリート」とありますが、これは『タンク』です。
当該『タンク』には、ポリエチレン等のライニング(厚く覆う表面処理)がなされるので、OKと相なります。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢4の「色ガラス瓶に入れて冷暗所に貯蔵する。」ですが、誤った記述です。
ガラスダメです。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢5の「少量ならばガラス瓶、多量ならばブリキ缶又は鉄ドラム缶を用い、酸類とは離して風通しの良い乾燥した冷所に密栓して貯蔵する」ですが、誤った記述です。
ガラス、金属はダメです。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「1」は「誤」です。
「2」は「誤」です。
「3」は「正」です。
「4」は「誤」です。
「5」は「誤」です。
「正しいもの」は、
正解:3
教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。
読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、
んで、過去問兼問題集には…、
北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、
関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、
九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、
…使用します。
理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。
毒物劇物取扱者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「毒物劇物取扱者の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。
★みんなとシェアする