二級ボイラー技士の独学

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 二級ボイラー技士は、独学で十分に合格できる資格です。独学向けの良質なテキストと過去問を使って、点数の取りやすい順番で勉強していけば、最短かつ最高能率で1発合格できます。以下、二級ボイラー技士試験のポイントと試験科目の勉強の順番について見て行きます。

ひとくち基本方針

 二級ボイラー技士とは、過去問を「3回」、機械的に繰り返せば、合格できる資格です。

 このため、過去問演習が非常に重要になっています。「テキストよりも過去問」「過去問3回」をキーワードに勉強していってください。

 テキストは、「絶対に必要」ではありませんが、テキストがあると理解が進んで、試験勉強の時短になるのは間違いありません。

 最初にテキストざっと読んで、二級ボイラー技士の実感を掴んで、以降は、過去問のわからないところを調べたり参照したりすると、最高能率で合格できるでしょう。

 なお、過去問演習の際は、問題ごとの正解・不正解を、「○」や「×」でメモっていきます。

 こうすると、復習の際に、どこをしたらいいのか一目でわかるので、後々楽ができます。

 

 なお、教材については「教材レビュー」にその詳細を述べています。

 ま、読むのがメンドウな人は…、

 過去問は、「詳解2級ボイラー技士過去6回問題集」を使い、

 テキストは、「これならわかる2級ボイラー技士試験 テキスト&問題集」を、必要に応じて用いれば、1発合格です。

落ちる人の特徴

 7割の人が合格する「二級ボイラー技士」ですが、落ちる人にはある特徴があります。

 「ボイラーの勉強に熱心な人」です。

 試験勉強をがんばらないといけないのに、「ボイラー」に一生懸命になっています。

 確かに、その気持ちはわかります。試験勉強を「研修」の1種と捉えてしまうと、そうなってしまうでしょう。

 しかし、現実を言うと、研修的な勉強は、「二級ボイラー技士の試験勉強」になってないのが実情です。

 本格的な「ボイラー」の勉強は、合格後にやることにして、今は「二級ボイラー技士の試験勉強」をすべきときです。

 二級ボイラー技士は、先も言ったように、過去問を3回、機械的に繰り返しておけば受かります。

 能率からしても、カンタンな試験勉強を先に済ませて、合格後にムズカシイ専門の勉強をすべきです。

 試験に落ちて受験料を2度も3度も払うくらいなら、試験勉強を徹底して1回で受かり、きっちり合格を果たした後で、高価な専門書を買い込む方がよくありませんか?

二級ボイラー技士の注意事項

 二級ボイラー技士は、「6割」の得点で合格します。

 4科目それぞれ10問構成で総問題数は「40問」なので、合格点は「24問」です。

 しかし、科目ごとに足切りの4割(4問正解)があることを、忘れてはいけません。

 ですから、たとえば「法令」が苦手だから一切勉強せず、他の科目で点数を稼ぐ、ということができません。

 4科目を、まんべんなく勉強しなくてはいけないのが二級ボイラー技士試験です。

 実物を見て触ってみないと、しっくりこない出題が大半なので、正直、わからないところがたくさんあるでしょう。(わたしもそうでした。)

 でも、そういうところは、深入りせず、割り切って勉強することが試験をパスするコツです。

 最後までわからない問題は、問題の選択肢と答えを憶えて本試験に臨みましょう。これだけで4~5点は違います!

 合格率が高い分、落ちたらショックです。受かりやすい試験とはいえ、1点を貪欲に追及してください。辺鄙な試験会場に何回も行くのは無駄の極みです。

勉強の順番

 二級ボイラー技士の試験科目は、「ボイラーの構造(構造)」、「ボイラーの取扱い(取扱)」、「燃料及び燃焼(燃焼)」、「関係法令(法令)」の4科目です。

 全部が全部、同じ難易度ではなくて、「やりやすいもの」と「やりにくいもの」があります。

 以下は、試験科目の最適な勉強順です。

ボイラーのド素人の勉強順

 「構造」は、実物を見ていないと、何にも頭に入っていかない科目です。

 海を見たことない人は、くじらがわからないのと同様の理屈です。ボイラーも実物を見てみないと、いくらがんばってみても、砂をかむような苦い味わいばかりです。

 そのうえ、「構造」は理論的なことも絡んでくるので、後回しにするのがベストの定石です。

 「取扱」は、他科目と比べて、まだわかりやすい(想像がつく)ので、ここから手を付けるのが、一番点数を伸ばしやすいです。

 ボイラーの知識を増やしてからだと、難科目の「構造」と「法令」がぐっとやりやすくなります。

 お勧め順は、「取扱」→「燃焼」→「法令」または「構造」です。

 こうすると、具体的な事柄や作業動作から勉強できるので、挫折率も少ないです。

乙4有資格者の勉強順

 「乙4」とは、資格名「危険物取扱者」の「乙種」の「4類」のことです。

 二級ボイラー技士と乙4とは相性がいいので、乙4を持っている人も多いと思います。

 知らない人のために言うと、かつてのボイラーは重油を使う油炊きボイラーが主流だったので、重油を取り扱えられる危険物取扱者は必須だったのでした。なお、今は、原油高を受けてガス炊きが主流です。

 乙4を勉強していると、重油について多少の知識があるので、「燃焼」からが一番入りやすいです。

 懐かしい第3石油類の思い出がありありと浮かんでくるでしょう。

 お勧め順は、「燃焼」→「取扱」→「法令」または「構造」です。

法律経験者の勉強順

 法学部卒や宅建などで「法律の勉強をしたことのある人」は、「法令」から入るといいです。

 というのも、「法令」は、“よくある出題”ばかりなので、法律の経験者なら、非常に勉強しやすいからです。

 たとえば、「簡易ボイラーの定義」とか「二級ボイラー技士の選任義務」、「労基署等の許認可・検査」などは、そっくりそのまま当該規定の数字や制度を憶えるだけです。

 ボイラーの構造規格が多少難ですが、「そういうもの」として憶えていけばいいでしょう。

 法律に苦手意識がないのなら、「法令」から着手すれば、即、点数になる勉強が可能です。

 お勧め順は、「法令」→「取扱」→「燃焼」→「構造」です。

 わたしは、この順番でした。

まとめ

 二級ボイラー技士は、優良なテキストと問題集をそろえて、やるべきことさえきちんとやれば、必ず、試験は通ります。

 合格・不合格に関して、過度に神経質になる必要はありません。

 まあ、やることをやらなくても、受かってしまう試験ですが、油断して再受験をするくらいなら、1回でパスしましょう。

 ところで、二級ボイラー技士と乙4は、セットで持っていて、全く損のない資格です。ダブル取得者はかなりいて、就・転職においても、二級ボイラー技士が必要なところは、たいてい、乙4も求められています。

 難易度的にアレなので、二級ボイラー技士の受験のついでに、危険物取扱者の「乙4」にも挑戦するといいでしょう。

 参考1:危険物取扱者:乙種4類の独学

 参考2:乙4のテキスト・問題集

二級ボイラー技士のこまごましたもの

 二級ボイラー技士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「二級ボイラー技士:ブログ記事」をばご参考ください。

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