「以下」と「未満」の四捨五入+切捨て

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 結論から言いますが、「以下は、含めて四捨五入」で、「未満は、含めないで四捨五入」します。意外に忘れがちなので、久々に四捨五入する人は一読をば。

 “当たり前”な四捨五入ですが、何年も四捨五入してないと、なにげに忘れていたり、正確な処理があいまいになっていたりします。

 間違えるとホント「恥」で、管理職なら致命的な失点となるので、記憶を改めておきましょう。

小数点第3位以下を四捨五入する

 「以下は、含めて」なので、「小数点第3位を含めて四捨五入」します。

 「12.345」だったら、「12.34“5”」を四捨五入します。

 “5”なので繰り上がります。

 答えは、「12.35」となります。

小数点第2位以下を四捨五入する

 再度言います。「以下は、含めて」です。

 「76.54」だったら、「小数点第2位の“4”を含めて四捨五入」します。

 “4”なので「捨」のほうです。

 答えは、「76.5」です。

小数点第1位以下を四捨五入する

 繰り返します。「以下は、含めて」です。

 「12.3」なら、小数点第1位の“3”を含んで四捨五入することになります。

 “3”なので切り捨てられます。

 答えは、「12」となります。

 ここまでは、大丈夫なんです。しかし、「未満」が出てくると、とたんに頭がウニ状態になってくるのです。

 頭を働かせて、「未満」の四捨五入を見ていってください。


小数点第2位未満を四捨五入する

 「未満は、含めない」なので、「2位」を含めてはいけません。ですから、「3位」を四捨五入することになります。

 「12.345」だったら、小数点第2位の“4”は対象外。

 四捨五入するところは、「12.34“5”←ココ」てな寸法で、繰り上がって、答えは「12.35」になります。

 先の「小数点第3位以下を四捨五入する」と同じ数字になるのでした。

 もう、頭がざわざわしてきたでしょ。

小数点第1位未満を四捨五入する

 繰り返します。「未満は、含めない」です。

 「76.54」だったら、小数点第1位の“5”は、含まれないことになります。

 ですから、「小数点第2位の“4”を四捨五入」することになります。

 “4”なので切り捨てて、答えは「76.5」です。

 そう、「小数点第2位以下を四捨五入する」と、同じ数字になるのでした。

 頭が混乱していませんか?当の本人のわたしも、頭がボンヤリとしてきています。

四捨五入の対策・攻略について

 当サイトは資格試験が主コンテンツですなので、「試験対策」を、一言述べておきます。

 解答が要求する四捨五入は、だいたい『決まっている』ので、それに身体を慣らしておくことが大事です。

 つまりは、「以下と未満の四捨五入システムに慣れる」というよりかは、問題文の方に慣れておこう、という寸法です。

 以下・未満の四捨五入のありようを考えずに、この問題ならこう処理するという感じで、機械的に解けるようにしておくのが圧倒的に無難です。

 たとえば、「第3問の問題は、いつも3位未満が四捨五入なんで、計算結果のココを四捨五入する」てな塩梅です。

 つまり、本試験になって問題文の前で、(アレー、以下ってどこで四捨五入するんだっけ?)などと、考えてはいけないという次第です。

 本試験という特殊な精神状態で、「以下と未満の四捨五入」を考え出すと、わけがわからなくなってきます。試験時間中に考えるような羽目に陥らない状態に仕上げておくことが大事なのでした。考えれば考えるほど、頭がウニ状態になります。

 ま、試験以外のときは、原則の「以下は含めて四捨五入」で、「未満は含めないで四捨五入」と、落ち着いてゆっくり考えれば、間違えることはないでしょう。

以下と未満の切捨て

 おまけの「切捨て」です。「切捨て」は、四捨五入に比べると、楽です。

 バッサリやればいいだけなので、考える手間がありません。

 「以下は、含めて」です。

 「未満は、含めない」です。

 小数点第2位以下を切り捨てる場合、「0.987654」ならば、第2位の“8”のところを含めて切り捨てます。

 答えは、「0.9」となります。

 対して、小数点第2位未満を切り捨てる場合、「0.987654」なら、第2位の“8”のところを含めないので、第3位以下の“7654”を切り捨てることになります。

 答えは、「0.98」です。

 四捨五入に比べたら、間違いは少ないでしょう。

 しかし、その「四捨五入」の存在こそが、混乱の素だったりします。

 「切捨て」なのに「四捨五入」しているときがあって、われながら驚くこともあります。注意してください。税法の計算は切捨てが多いので、特にご注意を。

 ま、基本は「「以下」「以上」「未満」「超える」」にあるので、不安のある人は、再度、読んでおきましょう。

 ※ お手数ですが、不備や間違い・勘違いがあれば、是非ともメールを下さいませ。

みんなとシェアする

Back to Top.

このページのTOPにもどる。

Back to Homepage.

「オキテ」のホームにもどる。