一口で言えば、「未満」は、「含まない」です。“当たり前”なんですけど、使っていないと、だんだん「未満」をどう処理していたかわからなくなってくるので、要チェックです。
「未満」は、たとえば、タバコや酒、成人向けのアレとか、映画や遊技場の入場云々等、年齢制限で使われるのことの多い法律用語です。
“禁止”を伴って使われる「未満」は、使い方を間違えていると、無用なトラブルを生じかねません。
「未満」は「含めない」ことを、確実におさえておきましょう。また、管理職にある人は、バイトや従業員の「未満」への理解度を確かめておきましょう。大卒でもアレレの人が多いです。
結論から言うと、「18歳は利用OK」で「1~17歳はダメ」です。
先に述べたように、「未満」は、“禁止”と伴ってよく使われます。
たとえば、ゲームや漫画の買取です。
「18歳未満の方は、ご利用いただけません。」という文言は、こういうことです。
「未満」は「含めない」です。ですから、18歳の人は、「ご利用いただけません」に含まれないことになります。
ですから、18歳の人は「ご利用いただける」わけで、単独でゲームや漫画売ることができる、てな次第です。
18歳が可能であるなら、反対側ともいえる1歳から17歳の人は“売ることができない”と相なるのでした。
パチ屋でもよくある文言ですね。
パチ屋には、「18歳未満」が立ち入り禁止です。ですから、「18歳は含めない」→「18歳は、立ち入り禁止に含まれていない」→「18歳は、立ち入りが許されている」といった寸法です。
で、「18歳がOK」なら「1~17歳はダメ」というわけで、「1~17歳」はパチ屋に入れない、ってな塩梅になるのでした。
答えから言うと、「20歳は入場OK」で、「1~19歳はダメ」です。
特殊なお店でアレでアレすることもあるアレです。
「未満」は「含めない」です。
ですから、「20歳は、含まれない」わけで、「20歳は“入場いただけません”の非適用」な次第です。
ひっくり返せば、「20歳は入場可能」なわけで、「20歳がOK」ならば、「1~19歳はダメ」ってな次第です。
「未満」という年齢制限がある場合は、「よい年齢-悪い年齢」の区別を、具体的にしておくことが大事です。
16歳未満はダメ→「1~15歳」がダメ、16歳はOK、てな具合に把握しておきます。
18歳未満ダメ→「1~17歳」がダメ、18歳はOK、てな具合に記憶します。
20歳未満はダメ→「1~19歳」がダメ、20歳はOK、てな具合に理解しておきます。
「未満は、含めない」だけで憶えておくと、忘れちゃったり、憶え間違いや記憶の混同が起きたりして、アレレとなります。
ちなみに、「未満」等がかかってくる数字は、“閾値(しきいち)”とも言われ、エンジニアでもシステム上、気をつけるところで、“すごく間違いの起きやすい”ところです。
ゲームをショップに売りに行って、店員が平気で「18歳なんで、買い取れません」なんて言われる世の中です。
客「18歳未満がダメって書いてるやん」→店員「ですから18歳はダメです」
などと、長州・橋本のタココラ問答に劣らない、不毛な時間が流れることになります。
明らかに店員が、「18歳未満」を「18歳以下」と勘違いしているわけで、客がヤカラ(ちんぴら)の類なら、店長平謝りで小言の山が待っています。
ホント、わたし自身、長く使っていないと「未満」がわからなくなってきます。
たとえば、扶養控除ですよ。「16歳」は扶養控除の対象なのか?と聞かれると、アレレとなっちゃいます。いまのところ、1~15歳は扶養控除の対象外で、16歳~18歳は扶養控除対象、で、19・20・21・22歳は、特定扶養控除(その年12月 31日現在の年齢が19歳以上23歳未満の人)です。
「未満」への理解は、“当たり前”じゃないので、気をつけてください。常識扱いなので、間違えちゃうと、凄くダメージが大きいです。
なお、管理職の方は、従業員やバイトには、「未満は含めないよ」ってな感じで説明すると混乱するので、噛み砕いて具体的に、「OK年齢」と「ダメ年齢」のそれぞれを指示しておきましょう。こう説明する方が、よほどに間違いがないです。
ま、基本は「以下」「以上」「未満」「超える」にあるので、不安のある人は、再度、読んでおきましょう。
ついでに、四捨五入についてはこちらをば。
※ お手数ですが、不備や間違い・勘違いがあれば、是非ともメールを下さいませ。
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