| カテゴリー: 過去のススメ |
独学で大切なことは、自身のストレスや不安を、きちんと発散していくことでございます。
独学で挑戦したが、1ヶ月と続かなかった、と告白してくれた方がおりました。
原因を聞いてみると、はっきりしたものがないのでございます。
何だか途中から「イヤ」になった、というのが、理由らしい理由でございます。
しかし、単純なようで、この「イヤ」という言葉は、実に強い言葉でございます。
とても多くの理由、感情、理屈、理論、論理、言い訳その他が凝縮されたのが、「イヤ」でございます。
ちなみに、この「イヤ」は、しつこいセールスを断るのに、「イヤ」は最適な言でございます。
「○○の未公開株を買いませんか?」とか、「証拠金取引はいかがでしょうか?」とか、「投資用マンションはいりませんか?」などと電話がしつこくかかってくるようなら、実に効を奏すかと存じます。
説得の多くは、理に訴えかけるものでございます。おトクですよ、とか、便利ですよ、とか、言われるものでございます。
わたくしたちはそういわれると、理で抵抗しようとします。お金がありませんから、今ので十分ですから、利回りが合いません、などなどでございます。
しかし、相手は何十何百と経験を積んだ猛者でございます。また、その理を上回る理をもって、交渉に持ってきます。税金がお安くなります、もっと節約できます、年利10%はカタイ、などと。
大人になりますと、「イヤ」とはなかなか子供じみていえないものでございます。しかし、だからこそ、強いのでございます。
畳み掛けるように質問されても、一言、イヤです、というと、相手はどうにもならないのでございます。
「各種施設が格安で利用でき、映画やコンサートのチケットも3割引に、指定ゴルフ場・温泉旅館は4割引になる××会員権はいかがでしょうか?」に、「イヤです」と答えると、そこで相手はぐっと詰まるのでございます。
イヤという言葉は、感情に由来するものであって、理ではないからでございます。相手は、どうにも攻められなくなるのでございます。
イヤです。イヤだからいいです。イヤなのでイヤです。
こんな風に言うと、おそらく百戦錬磨のセール人も、撤収を始めるかと存じます。
腕のあるセールス人ほど、時間を無駄にしません。まったく見込みがないことを悟れば、すっとパンフだけを置いて帰るなりすることでしょう。
ぐだぐだとセールされる時は、「すいません、もうイヤなのでいりません」とでもいえば、そこで大半の売りトークは終わることでしょう。
ま、このように「イヤ」には、大変強いパワーがあるのでございます。
これは、お勉強についても同様でございます。「イヤ」にまで、自身を追い込んではならないのでございます。
日々沸き起こる不安やストレスは、適度に解消しなければならないのでございます。
それらが心に巣くい出すと、お勉強の成果は少なくなるうえ、やる気の維持も一苦労となります。
そして悪いことに、それらが、積もりに積もった不安は恐怖を呼び起こし、ストレスをマックシングにまで押し上げます。
こうなると、試験勉強が「イヤ」なものにならざるを得ないのでございます。
いったん「イヤ」になりますと、そのパワー故に、正すのが難しくなってしまいます。
ですから、そこまで行かないように、散歩やお茶や、体操やストレッチや、飲食や酒、スポーツやら趣味やらで、不安とストレスを発散させるのでございます。
病気になると治すのが大変だが、病気になる前に適切な処置をするのは簡単なのと同様の理屈でございます。
「イヤ」になる前に手を打つのが、独学でございます。
イヤの前に何とかするのが
2010年7月29日 12:31 PM
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