| カテゴリー: 過去のススメ |
基本的に、いやな事や困った事には遭遇しない方が良いに決まっております。
わざわざ自分から苦労を買わずとも宜しいかと存じます。
しかし、なのでございます。
全てが満ち足りたままだと、頭と身体はどんどんと低下していくのでございます。
満つれば欠く、と申します。あらら、昔はこんな事ささっとやってのけたのに、と思う事があるかと存じます。
例えば、どこにいくにも車を使っている人は、少し歩いただけで脚がぱんぱんになるものでございます。
車という便利さが、逆に歩かない、足が衰える、不健康と相なってしまうのでございます。
少し話が脱線いたしますが、本当に最近では車社会が浸透しておりまして、田舎の人の方が歩かなくなってございます。
ま、変な言い方ですが、都会に住む人の方が現代日本では歩くのでございます。
通勤や通学には電車やバスです。なんてたって、車で行けば1日3000円以上は駐車料金が課せられます。違法駐車をすれば、民間委託された取締り屋が飛んで来て切符を切ります。反則金はしめて、9000円から15000円ぐらいでありましょうか。都会ほど車が使えないのでございます。ですから、歩かざるを得ないわけでございます。
いまや交通費は課金済みカードで支給されますから、1ヶ月一駅歩けば結構なワイン代にもなるし健康にも良いしと、お父さんお母さんからお兄さんお姉さんまで、都会の人は歩くわけでございます。
しかし、田舎の人は土地がありますから、どこにいっても駐車場があり、駐車できるスペースがございます。ですから、本当に車で移動するようになるのでございます。玉子を買いに行くのですら、車でございます。しかも、大規模商業施設が県道沿いにばかばかと立っております。値も安く品揃えもよいために、ますます車で移動するわけでございます。
田舎の人は健脚という像はもはや崩壊してございます。車がないと生活できないのが田舎、歩かないと生活できないのが都会という、逆転現象が起きているわけでございます。
こうした逆転はよくある事でございます。トラブルや事故など起きない方がよいのですが、起きるたびに強く、賢く、ふてぶてしく、度胸が付くわけでございます。
タイトルに、「窮すれば通じる」と申しましたのは、まさに、困るからこそわたくしたちは考え、足りないからこそ工夫を重ねるわけでございます。
他に手段や方法はないか。知っている人はいないか。任せられる人はいないか。最大のリスクは何か。最悪の事態はどんなものか、現状はそれに比べてどうなのか。最小のコストにするには。しなかったらどうなるか、などなどと是までには考えもしなかった知恵が湧いてくるわけでございます。
困った事は安易に逃げず、避けず、安直に解決せず、心の片隅で(めんどくせえなあ)と思いつつ、是も修行、成長の源泉なりと慰めつつ、日々起きる雑用と雑事を手早く処理して下さればと存じます。
知識ではない、知恵の部分はそうして身に付けるしかないように思うのでございます。
困った事・困った人で
2010年1月13日 2:04 PM
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