独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

上向き加減で歩こう

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

今回のススメは、散歩を推奨する一環でございます。宜しくお目汚しの程、お願いする次第でございます。
これまでのススメで申しましたように、散歩が何故によいかといいますと、考えごとをしながらできる数少ない動作のひとつであるからでございます。
そして、上向き加減となって歩ける点も、付け加えたく存じます。
上向き加減に歩く、つまりは、空を見上げつつ歩くことが出来ることが、考える上で、実によいことに気付いたのでございます。
基本的に、うつむいて歩くよりも、上を向いて歩く方が健全なのは言うまでもありません。
もちろんのこと、疲れ切ってバタンキュウの状態であれば、1歩1歩を見定めつつ歩くのも良いでしょう。
しかし、うつむいて、地面を見ながら歩くというのは、先ほども行った疲労困憊時のほかに、登山かハイキングのときくらいでございます。
こうしたときなら、遠くを見ながら歩くと余計にしんどさを感じますし、気負いが生まれてきますので、目の前の30から40センチ先を見据えながら、1歩1歩歩く方がよろしいでしょう。
しかし、そのくらいのケースしか、うつむき歩きが適うのはないかと思われます。
特に、街中では、うつむき加減に歩いている人の顔色は大概悪く、不運そうな灰色のオーラが漂っております。できるだけ、近寄りたくないものでございます。
また、自分自身のことを振り返ってみても、うつむき加減で歩いているときと言うのは、大概調子も良くなく、事が順調に運んでいないときでございます。
考え込むうちに、うつむき加減になってくるのでありますが、じゃあ、考えて名案なりが生まれたかどうかといいますと、殆んど記憶に残っていないのでございます。
あまり考え込まないのが、人生の処世訓でありますが、考え事といいますのは、大概が堂々巡りでありまして、同じようなことを同じようにぐるぐるグルグル考えているわけでございます。ハムスターを笑えません。
うつむき加減になりながら歩いているときに考える事も、そうしたことが多いように思うのでございます。
この点、散歩を致しますと、あまりうつむかないところに特徴がございます。散歩をする人を観察してもらえば一目するかと思います。下向きで散歩をしている人は、まあまずいないことでしょう。
景色を見るのも散歩の楽しみでありますから、視線は、自然と上向くのでございます。
そして、空にちらほら顔を出している星々やお月さん、明星を眺めるのでございます。(ああ、久しぶりに星を見たな)などと。こうした懐かしい経験と相まって、上向き加減に歩くこととなるわけでございます。
上向きになって空を見つつ歩くと、気持ちはなんとも広やかに、心持明るくなるものでございます。
こうした状態のために、建設的に考えることができるようになるのでございます。
アレはどーするか、どう解くか、どうやって憶えるか、こうしたことを、試しにうつむいて考えたときと、上向きになって考えたときを比べてみてほしく思います。
おそらく、上向き加減のときの方が、よいアイデアや発想、視点、取っ掛かり点、突破口が浮かぶのではないでしょうか。
もちろん、散歩をする場所に制限されてしまいますが、散歩をするなら雑踏や住宅街よりも、公園河川敷ため池の周りお寺周辺などが、自然と緑のあるところがよかろうかと存じます。
考え事に適している散歩でございますが、それは、上向きで歩けることもひとつの要因であるかと考えている次第でございます。
陰気陰気に、マイナスの上にマイナスに考えがちになる人は、どうぞ、外に散歩に出かけて上向き加減でお歩きくださればと存じます。
「上を向いて歩こう」という歌詞がございますが、何か生ぬるい人生訓などを穿ってみるようなことはせず、リアルに上を向いて歩いてくださればと存じます。
まあ、実際には上を向いては歩けませんので、上向き加減に歩いてくださればと存じます。すッと考えが変わることもあるかと存じます。


思いの丈は

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