独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

筋道見えてる?

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

グダグダの芝居というのは、得てして脚本がダメでございます。
どれほど衣装に凝ろうが、どれほど豪華な俳優陣をそろえようが、脚本がダメならダメでございます。
脚本のまずさは脚本によってしか埋められないのでございます。そのほかでいくら埋めようとも、ダメはダメのままなのでございます。
ダメから脱却したいのなら、まずは脚本の書き直しから始めなければなりません。そこtんとこを直さずにいくらあれこれ手を尽くしても、まずい結果が待つばかりでございます。
お勉強におきましても、同様でございます。
脚本たる筋道がしっかりしていないのに、その他のことを一生懸命になっても仕方がないのでございます。
がんばることや一生懸命は、それ自身は悪くとも良いことでもありません。
時と場合によって、事態は変わるのでございます。単に一生懸命やればいいと思って居ると思わぬ事態に陥るものでございます。
わかりやすい例で言えば、借金でございます。
300万円を年利10%で借りたとします。単純計算すれば、1年当たり30万円の利息を支払わねばならないことになります。
さて、大卒初任給20万が借り手の月給だとして、あれこれ引かれて手取りが17〜18万強と致しましょう。
支払利息は月あたり2万円とちょっとでございます。しかし、元本部分を支払わねばなりませんから、つきあたり3万円を返済に充て、月5万の出金があると致しましょう。
となりますと、手取りから5万引いた12〜13万円で生活をすることになります。厳しい生活ですが、ま、できなくはないでしょう・・・。
しかし、これだけでは全くの手落ちでございます。返済まで何年かかるのかを計算すれば、300万円という新車価格の借金がいかに恐ろしいものかお分かりいただけるかと存じます。
元本の返済は3万円ですから、単純計算ですが、100ヶ月、つまり8年とちょっとかかります。ボーナスの返済もあるでしょうし、元本が減るので利息負担も軽くなりますから、8年という年月はもっと短縮されるでしょうが、それでも、5年6年は返済にかかることでしょう。
なんだ5年、6年かと軽く考えてはいけません。その5年は普通の5年ではなく、厳しい窮乏生活の5年だからでございます。ま、まず、そのストレスには耐えられず、新たな借金をこさえることでしょう。
昇給はあるにせよ、慎重性の原則から12〜13万円の生活が続くと踏まえれば、どれだけ5年という生活が苦しいかお分かりいただけるかと存じます。
こうなってしまったら、借金返済や仕事に一生懸命になるよりも、どこぞ親類縁者知人友人にわけを話し低利で融通してもらい、利息の負担を減らして返済するのにがんばらねばならないわけでございます。
わたくしはお勉強に限らず何事も、筋道が見えるまではがんばらない方がいいと考える次第でございます。
軽め軽めに当たって行き、事態が把握できてから一生懸命になっても全く遅くはありません。逆に速いくらいです。
がむしゃらにやる、一生懸命にやる、がんばる手法が有用なときにやれば良いことでございます。
たとえば、過去問を繰り返したりなじみになった問題集を解き直したりするのは、いくらでも一生懸命に慣れますし、がんばれば成果も付いてまいります。
しかし、間違えた箇所の復習やわからないところや難しいところ、弱点は一生懸命にがむしゃらに進めるよりも、1歩1歩慎重に自歩を固めるように進めた方が良い結果が付いてくることでしょう。
お勉強は、気合や精神力で、なんでもかんでもやればいいというわけではありません。
筋道が見えるまではセーブする、筋道が見えるようになるまで待つということも、お勉強のひとつの方策であることをご理解いただければと存じます。


見えるまで

みんなとシェアする