| カテゴリー: 過去のススメ |
試験というものは、わかっているものが怖いときがございます。
わかってる、憶えてる、知ってると踏んでいるがゆえに、どうしても手を抜いてしまいがちでございます。
それが爆発するのが、模試や通常の問題演習であれば、幸運でございます。
しかし、炸裂するのは大概において本試験でございます。
「あら?」と思った瞬間に脂汗がにじみ出て、誰もが点を取る貴重な1点を失うのでございます。
自己採点をしてみたら、合格ボーダーのぎりぎりの得点で、なんともスッキリしない気分を引き摺る羽目に陥るのでございます。
(あの問題さえ解けていれば。。。ああ神様!)
あとは想像に任せたく存じますが、大概こうした流れのときには、希望は打ち砕かれるものでありまして、合格発表もアレで、再度1年、がんばるに到る次第でございます。
こんなときだけ、神仏に祈っても流石に苦笑をしておられることでありましょう。
取れるものをしっかり取るのが、試験の要諦でございます。
試験で基礎と基本が大事だといわれるのは、皆が点を取るところなのに、意外に失点を重ねるところであるからでございます。
丹念に、慢心することなく、何度も基礎と基本の確認をお願いしたく存じます。
さて、雨降って地固まる、と申します。
多少の喧嘩やいざこざがあって愛が深まりますように、事の成就には多少の辛苦や困難が必要なのでございます。
記憶のそのようなものだと申してよろしいでしょう。
記憶とは忘れるから、憶えられるのでございます。
逆に、すらっと頭に入ったものほど、肝心なときにサッパリでてこなくなります。
憶えたと思っていたら忘れて、何度も何回も見直した事柄の方が、いざとなったら頼りになる記憶になっているのでございます。
基礎や基本のお勉強は単調で、少しくかったるいものがございます。
お勉強をしても、(やはりできるな)としか思えず、何だか時間を無駄にしたような気にもなることでありましょう。
その気持ちはよくわかります。が、そこでいったん深呼吸をして新しい気持ちで相対してほしく存じます。
実力が付けばつくほど、「できる」ものの中に致命的な失点の萌芽がございます。
油断大敵。順調に憶えられた箇所に重点を置いて、記憶と知識に磨きをかけていただきたく存じます。
仮のできるを
2008年6月16日 9:27 AM
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