| カテゴリー: 過去のススメ |
もちろん、お勉強においては、その前提知識の有無で、負担が大きく変わるものでございます。
プログラミングやシステムエンジニアの経験があれば、基本情報技術者などの情報系の資格取得は楽になることでしょう。
経理の知識があれば、簿記の勉強負担は軽くなることでしょう。その他もろもろ、これまでの知識や経験があれば、お勉強は有利に働くのは間違いはありません。
とはいえ、決定的な合否の要因になるかというと、そうではないのでございます。
「多少」お勉強の進み方がはやくなるとか、テキストが読みやすいとか、問題が解きやすいとかそういったレベルでありまして、最終的には前提となる経験や知識の差は、解消されるのでございます。
独学では、おそらく多くの人が、試験分野や試験科目の素人か初心者でありましょう。
しかし、そのハンディキャップは解決可能であり、試験勉強の数ヶ月後には解消されているものなのでございます。
逆に、素人や初心者のほうが、うまく行くことも多いのでございます。
余分な知識があるために、それが足かせとなり、余計に合格から遠ざかってしまう人というのもいるのでございます。
その道の専門家であっても間違うということは多々ございます。
専門家であっても100%正しかったり、うまくいくわけではないのですから、わたくしたちも、それほど自分の経験や知識のなさを深刻に捉えなくてもよいのでございます。
とっぴな例ではありますが、太平洋戦争の戦艦大和がよい例かと存じます。
史上最大の戦艦(※)と流布されている大和でございますが、実はこの大和の建艦では、経験の少ない素人・初心者レベルの技官が建造責任者になったのでございます。
そして、3年という建造期間で進水までこぎつけたのでございます。わたくし、この史実を小耳にはさんで驚きました。いかに素人パワーというのが凄いのかということに感心したのでございます。
※ 大和が史上最大の戦艦なのは、口径や排水量、装甲の厚さなどから間違いがありませんが、海上戦闘は戦艦の砲弾戦より空母の航空戦に質的な移行が進み、戦艦を作るなら空母を作ろうというようになったという、「結果的な史上最大」がその真実でありましょう。
素人であるからこそ、従来のムダやムラ、ムリが見えてくるのでございます。
それらを大きく改善する、新たな視点が生まれるのでございます。プロなら仕方がないと手をつけないところに、素人なら果敢に挑戦することができるのでございます。
ときおり、自分の経験や知識の差を過大に評価して、自ずから尻込みをしている方がおられます。
そんなにいうほどの差ではないよ、とご理解頂ければと存じます。
そして、自分の持つ素人の革新パワーを存分に発揮していただきたく存じます。
逆に
2008年3月25日 11:18 AM
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