責任三か条

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 「責任三か条」とは、『電通鬼十則』を作成した吉田秀雄がその1年半後に社員に配布した“超絶指針”。

 責任三か条も、「うむっ!」と深くうなずいた一節でした。

 鬼十則にも負けない、ジリジリと心に迫ってくる内容です。

 一読して、「その通り」だと思います。

 部下を持っている方、部下を持つ職階に就きたい方、また、現段階で部下の方、読んでおくべきかと思います。

責任三か条! その1

 命令、復命、連絡、報告はその結果を確認し、その効果を把握するまでは、それを為した者の責任である。

 その限度内における責任は断じて回避できない。

責任三か条! その2

 一を聞いて十を知り、これを行う叡智と才能がないのならば、一を聞いて一を完全に行う注意力と責任感を持たねばならぬ。

 一を聞いて十を誤る如きものは百害あって一利もない。正に組織活動のガンである。削減せらるべきである。

責任三か条! その3

 われわれにとっては形式的な責任論はもはや一片の価値もない。われわれの仕事は突けば火を噴くのだ。

 われわれはその日その日に命をかけている。

 (参考文献:われ広告の鬼とならん)

感想めくもの

 一読すれば、いろいろ感じるものがあるかと思います。

 個人的な感想を述べるのは、邪魔かと思いますが、敢えて言うと、「その2」の“現実なところ”に深く思いを馳せました。

 できないならできないでいい。「一を聞いて十を知る」なんてことは、一部の人間にしかできない。下手にやれば余計な仕事が増えるだけ。

 なら、「一を一として完全にやる」という姿勢が大事。「一ができない」なら、「一しか与えない」。

 「一ができない」のは恥ずかしくはない。「一」すらできないのに、「二も三」もやろうとするのが、「恥ずかしいこと」なのだ。それは、失敗の先取りだから、恥もいっしょに付いてくる塩梅だ。

 夢や空想で仕事はできない。できてもいずれ、破綻する。

 現実的な「鬼」の執念を感じ取ってください。「鬼」はおとぎ話の舞台装置じゃないです。


 「鬼」が足りてないんですよ。

第2の鬼十則:その1

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