後進企業の猛追、追随。1日1日が絶えずに変化にさらされる業界-そんな状況の中で「三十億」の決意文を発表した吉田秀雄の“決意”。
このページで紹介するのは、「命がけで取り組む仕事」として、4項目にまとめられて発表・頒布された、吉田秀雄の檄文です。
「仕事」をしている人は、読んでおくべきでしょう。こういう人から「成功」するってことを知っておくことは、損はないように思います。
逆を言えば、「そうしてない」から冷や飯食べてるんだろ、ってことです。
こと仕事に関しては、上下を問わず社内誰人にたいしても、寸毫の仮借を許さないこと。
(お互いの友情と仕事における関係は截然(せつぜん)区別せねばならない。)
貪婪あくなき商魂を貫くこと。
才能と技術を磨くことは、我々にとって至上命令であるが、さらに、およそ可能だと思われる全ての要素を勘案し、精密な計算によって、長期の計画を立て、それに副って1日1日の仕事に最善を尽くし、最も有効な組織活動をすること。
※ 副って→そって
何事にもあれ、一旦やると決めたことは、絶倫の気根気迫を以って、あらゆる手段を駆使し命がけでやり遂げること。
(参考文献:われ広告の鬼とならん)
もう既に、十分に内容のある文章なので、アレコレ言うのは差し控えます。
思うのは、「未来」を見る、思い描くというのは一種の能力だということです。
おそらく、吉田秀雄が「三十億だ五十億だ!」と言い出したときには、多くの社員が内心「何言ってんだ」と思ったことでしょう
人は見えるものについては強気です。確信を持ちます。しかし、見えないものについては、弱気で多くを語りません。
しかし、人も組織も、どうしても「先は見えない」わけで、だからこそ、経営者は「見よう」とすることが重要かつ重大な資質になります。
「見えない未来を見ようとすること・思い描くこと」が、現状を打破して、壁をぶち壊す最大の因子になるのではないかと思います。
脳を絞って見ようとせよ、と言う次第で、柳宗悦も「いまみよ、いつみるも」と言っています。変わる未来だからこそ、希望の意味もあるわけで、万物流転のわたしたちだからこそ、「見ること」価値がある、と思うのでした。
以下はオマケです。
先ず計画し、設計する。
それには常に資料と情報を蒐めこれを分析総合しておかなければならぬ。
それに基づき行動予定表、作業工程表を作る。
年間、半期間、四半期間、月間、各日にわけて。
実践活動は、その予定表、工定評に即して、一分の隙も、遅滞もあってはならぬ。ヒタ押しに実績を積み上げていく。 予定通り、工程通り、計画通りに体当たりで作業を進める。
計画・設計の良否が、勝敗を決定し三十億の成否を決する。
「勘」や「出たこと勝負」では、現代では、もはや大業はならぬ。計画・設計なしにはピラミッドは出来ぬ。永久に賽の河原の石積みに終わると思え」
「鬼」は足りていますか?
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