電通中興の祖「吉田秀雄」の『電通鬼十則』を紹介します。現在でも、十分に通用する名文句ばかりで、数世代前に書かれたものとは思えません。いずれ「危機」は訪れる。何時の日か必要になるはずの、これら鬼十則は汲んでおくべきでしょう。10個だし。
一口で『電通鬼十則』を言うと、世に氾濫する人生教本、自己啓発書の類が不必要になるものです。
逆を言うなら、『電通鬼十則』でそれらの大概は間に合う、という寸法でして、「その気」なるだけの下手なものを読んで時間を潰すな、という塩梅です。
わたしが、「そういう」のをてんで読まないのは、『電通鬼十則』を知っているからでしょう。
「机のビニールシートの下に張っておけ、手帳の一番前に張っておけ。」
『鬼十則』とは、「そういうもの」です。そして、「そういうもの」であり続けるでしょう。
わたしの手帳には、いまだに『鬼十則』が真正面にあります。
電通鬼十則は、その名のとおり10個あります。
電通鬼十則は、厳しい内容です。でも、必要なときがあります。
電通鬼十則を、読めば引いてしまうことがあります。
電通鬼十則は、こころに響く、名文です。
電通鬼十則は、厳しい生きたヒントです。生きるのは厳しいこと。
日本語と英語訳を読み比べると、やはり、「日本語」の方が表現がえぐいですね。ぐりぐり来ます。
2の「受身になるな」が「not a passive one.」とか、5の「complete it. Never give up.」は、そういうのかーという発見もありました。
再度言いますが、「日本語」の方が迫力が違います。
日本語と英語では、また違った味わいがあるので、それぞれの真意と意図を汲んでいってほしく思います。
「Progress lies in accomplishing difficult work.」なんて面白いです。
鬼十則のうちで、おそらく1つは、心に来るものがあることでしょう。ときに、(自分に足りないのはこういことじゃないのか)と、思い当たる“節”があることでしょう。
「当然じゃん」という人で、「自分は全部を兼ね備えているな」と思った人は、「なぜ、そう思うようになっている」のか考えるべきでしょう。鬼は狩られます。わたしなら、鬼を嵌め殺して手柄とします。「鬼」になるより簡単だから。
だからこそ、鬼十則は「八方に気を配って、一部の隙もあってはならぬ!!」と言っているのでしょう。吉田秀雄は、内外へのプレゼント魔でした。
個人的に思い入れがあるのは…
鬼十則5の「殺されても離すな」と、鬼十則10の「摩擦を恐れるな」でした。
「殺されても離すな」は単純な「諦めるな」でなく、それぐらい価値あるものを選べ、とも読むことができるでしょう。
『摩擦を怖れるな!摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと君は卑屈未練になる。』
そうだなーそうだなーと思います。
電通鬼十則は、生暖かく・やさしいだけ・口当たりのいいだけの言葉が氾濫する中で、骨太の内容を含んだ名文です。
ぜひ、WORDにでもコピペして印刷しましょう。
先も言ったように、お仕事中の人は、手帳か机のビニールシートにはさみ、主婦や学生の方は、冷蔵庫の前のスーパーの特売チラシ、食パンの景品交換の応募用紙をはがして、冷蔵庫の扉に貼り付けておきましょう。
今「ある」ものよりも、数倍の価値が将来にわたってもたらされるように思います。“死んでもはがすな!”
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