社会保険労務士独学テキスト・問題集

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 社会保険労務士(社労士)資格の独学取得の際に利用したテキストと問題集、その他の教材を提示する。加えて、「今のわたし」だったら、社労士をどう受験するかを考える。

 社会保険労務士は、大昔に取得しました。現在の試験内容は、わたしのときと大きく変わっているでしょう。

 基本的には、資料的な価値か記録的な意味しかありませんが、参考にできる方は、そうしてみてください。

 つまり、かつてはこれを使ったら独学で合格した人がいて、現在の試験でも、同じように合格者を輩出しているようなら、その教材は合格の可能性の高い、良質で「使うべき教材=合格教材」であると言えるでしょう。

・このページの信用度 C(話半分で見ておく。与太話・経験談レベル)
・合格年度 平成11年(1999年)
・注意点 旧試験組み。記述式だった。

社会保険労務士のテキスト

 わたしが当事使用したのは、LECの「出る順社労士」です。「社会保険編」と「労働保険編」の2部構成で、質・量ともに非常に使い勝手がよかったです。

 今でも、使っていたテキストをちょくちょく見るので、受験当時以上に、ぼっろぼろになっています。

 言うなれば、合格した後も、知識と記憶のチェックに役に立つのがその特徴といえるでしょう。

 当該「出る順社労士」は、かなり網羅的なテキストであったので、試験の後(合格後)は、社会保険や労働保険の手引きにもなる、という寸法です。

 合格後のことを考えてテキストを選ぶのも、1つの方法でしょうね。

 ※ このページの作成にあたり、アマゾンで「出る順社労士」を検索をしてみましたが、現在では、これら2部構成をしたテキストは売ってないようです。

 まあ、現在のところ、いろいろなシリーズ名で出ていますが、最初は、必修基本書・選択式マスター・本試験問題集の3冊をLECで揃えるのがベストでしょう。

 もし、オイラがもう一度、社労士を受験するとなったら、まずはLECの独学・御三家セットを購入して、基礎を固めていきます。

 当時、LECを選んだのは、その教材に「徹底性」を感じたからです。

 「読みやすいかもしれないが、内容が適当に薄められたテキスト」を使って、試験勉強が2年も3年も長引くのは、本末転倒であって、やはり、1回の試験で決めたいもの。

 そこで、1から100まで全部がしっかりと掲載されていそうな、LECを選んだという寸法です。

 ちなみに、通関士のときもLECにしました。法律系の資格は、やはりLECが強いように思います。

社会保険労務士の問題集

 受験勉強の当事、演習用の問題集は、日本マンパワーのを使用してました。現在ほど、社労士がメジャーではなかった時代だったので、商品が少なかったのが使用した理由です。

 日本マンパワーを選択した、コレ!!という理由はありません。

 ぶっちゃけ言えば、ほかに売っていなかった、という塩梅です。

 前述したように、現在では、LECからテキストの姉妹編にあたる、問題集や過去問がでてるので、これらをマスターすることを、序盤の目標としましょう。

過去問はどうしよう

 過去問は、LEC「受かるぞシリーズ」の「精選型の過去問」が出ているので、インプット用の問題演習として、十分に使えます。

 しかし、年度別の過去問、通年型問題集を解くことも必要です。

 というのも、精選型は、その名の通り、問題が「取捨選択されている」ため、編集側の選択の過程で、どうしても「時間の流れ」が抜け落ちてしまうのです。

 つまり、出題の変化や傾向が、精選型だとばっさりと切られてしまっている、という塩梅です。

 ある年度で出題された「〇〇」が、数年後に「〇+」になって出題されているジャン!!という発見は、独学の上で、とても大事な指針を与えてくれます。

 本試験全体の出題の変化というか、流れというか、そういう雰囲気的なものを掴む上でも、精選型過去問に加えて、通年型の過去問も、解いておくべきでしょう。

 わたしの受験当時は、マンパワーの精選型過去問と、どこぞの無名出版社の数年分の通年型の過去問を解きました。

 通年型の過去問は、とにかく「年数」がそろっていればいいので、出版社等を考えなくてもいいでしょう。5年もあれば、じゅうぶんかと思います。もちろん、解説の充実したものを選んでください。

 なお、(過去問を2冊も解くの?!メンドクセー!)と思うかもしれませんが、やってることは「かなり被る」ので、想像以上にラクです。

 通年型と精選型の2形式の過去問を解いたので、過去問演習は万全だったと思います。

実力がついてきたら。。。

 当分の間は、上記独学・御三家セットと過去問で、問題演習を中心にアウトプット学習していき、それと並行して、インプット学習を通して、知識や記憶の穴を塞いで行きます。

 そうこうして、ある程度の実力がついてきたら、違う出版社の模試問題集予想問題集 にどんどんチャレンジして、問題演習の量を稼ぎます。

 模試問題集や予想問題集は、相対的に値段も安いうえに、解説の質・量とも優れたものが多く、問題の構成も本試験形式なので、本試験の実感を如実に得ることができます。

 出版社のそれぞれで、特色のある問題が出題されるので、いろんな角度から自分の実力を磨き上げましょう。本試験で、どんな切り口の問題が出題されても、落ち着いて解答できるようになります。

 わたくし事ですが、「東京法経学院の予想問題集」が、記憶に残っています。とういうのも、当該東京法経学院の予想問題集の解説から、ズバっと!ドンピシャ!で本試験問題が出題されたのです。(それは、記述式の用語で、多分、これで足切りをクリアした実感あり。)

 そういう意味で、東京法経学院は、愛着のある出版社です。(現在ではもう、社労士に経営資源を割いていないようですが。)

 ま、予想問題集や模試問題集は、独学・御三家セットと過去問を繰り返した上に繰り返した後の出番となるので、この点はご注意をば。

 ゆめ、テキスト、問題集、過去問を手薄にしてまで、新しいの問題集に挑戦することなかれ!です。

 なお、問題集をどの出版社にしようかと悩んだときは、穏当に定番のLECから始めていけばいいでしょう。

選択式試験について

 わたしは先ほど述べましたように、旧試験組みです。当事は記述式で空欄に用語を埋める穴埋めの試験でした。

 対策としては、記述式用の問題集を買って、シコシコとやっておりました。

 選択式も、記述式のときと同じように、選択式対策問題集を一冊購入して、コツコツやっていけばいいと思います。テキストを読むときに、選択式の出題を意識しながら読めば、2重3重に合理的な対策となるでしょう。

 LECでセットになっているのがあるので、それを使えばよいでしょう。

 また、択一・選択とばらばらにやるよりも、同時並行の方が記憶に残ることを明記しておきます。

おまけ-「うかるぞ社労士」シリーズはどない?

 LECとタメをはる社労士のテキスト・問題集として、住宅新報社の「うかるぞ社労士 」シリーズがあります。

 受験当時、総仕上げ用に当該「受かるぞシリーズ」の「横断編」のテキストを使ったのですが、優れたレイアウトとわかりやすい構成をしており、痒いところに手が届く内容だったので、非常に好感触があったのです。

 「あ、この受かるぞシリーズも使いやすいなぁー」と思った次第です。

 LECと「受かるぞシリーズ」のどちらがいいか?と聞かれたら、「好みだね」と答えます。

 LECは少々堅苦しい感じ(ホウリツ!ホウリツ!)がしますが、内実は十分にあります。対して、「受かるぞシリーズ」は、社労士の試験勉強に入りやすいけれども、十分なのかなという感じがします。

 まあ、実際に手にとって見て、どっちが自分に合うかを確かめてから、買えばいいかと思います。

 ま、悩みだすときりがないので、社労士の教材は、とりあえず、LECでよいかと思います。わたしが再受験するなら、LECを「基準」にして、各社の教材を比較検討すると思います。

 法律系資格は、今のところ、LECが筆頭です。

2009/05/01:加筆

 当サイトのBBSに遥香さんから以下の情報提供がありました。

 「住宅新報社が、2008年11月に発行した社会保険労務士(社労士)の資格試験向け参考書「2009年版真島のわかる社労士・基本書」で、215か所の間違いが見つかり、同社が回収作業を進めていることが09年4月30日に分かった。」

 各ニュースサイトを回ってみたところ、事実のようです。

 215箇所の間違いというのは、全くの問題外といわざるを得ません。独学の敵ですね^^;

 社労士教材選択の際には、こうした事件があったことを頭の片隅に置いて、くれぐれも念入りに検討ください。

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