教養としての英語‐英語圏と関わる

英語の勉強をしてきて思うことは、英検を含めて語学の勉強とはなんだろうと。英語圏にいない自分が、相手がいない文章や単語を繰り返した暁に、英語力が備わるのか、と。 オキテメールはコチラ

サソ
はじめに

加藤秀俊さんの数ある著作のひとつに「現代教育考−独学のすすめ」という1冊があります。1978年に1版が出版されてから25年以上経過しようとするのに、未だにこの1冊の内容は現代に通用している部分があります。

特に「英語」については、そっくりそのまま、この「独学のすすめ」の1章をどこかの教育雑誌に載せても、しっかりと現代にも意味通じてしまうでしょう。

要するに、とにかく、とにかく、とにかくぅ〜、英語という学習環境は、これまで変化がなかったということなのですね。

さて、先ほどのページ(語学英語とコトバ英語)にて、「ほんの少しのクリックとキーボードのタイプでこうなるのですから、インターネットはすごい機能ですねぇ。。。」と書きました。

この言わんとするところは、本当に自分にとってインターネットが「英語」を劇的に近づけたということなのです。

何をわかりきったことを、と思う方もいるかと思います。英語の勉強のためにいくつかまわってみたけど、さっぱり続かんかったがや、という人も多いと思います。実は、わたしもそのひとりだったわけで。

でも、そこにはちょっとした罠と工夫があったのです。

日本語で行かないカテゴリーの英語のサイトは絶対に続かない

あるとき英語の勉強だと思って、ファイナンシャルタイムスのサイトをお気に入りに入れていました。やはり、難しいので読むのに一苦労です。

そして、すべて読んだところで記事がアメリカ限定の話であれば、面白くもクソも無いです。また、世界情勢にかかわるニュースだと、苦労して読んで内容を理解しても、自分がとっている日本語の新聞にその苦労して読んだ記事と同じようなのが載っているなんてザラでした。

。。。そうこうしているうちに、やめてしまいました。

それで、なぜ、このような失敗したのか、その原因を考えてみたのです。そこで到達した結論は「日本語ですら行かないサイトには、英語だと更に行かない」ということでした。

よくよく考えて見れば、日本経済新聞のサイトなんて行ったことがないし、先ほど日本経済新聞のWEB版「NIKKEI NET」に行って見ましたが、これからも行きそうにないのです。

ニューズウィークも同じように続かなかった挑戦のひとつです。やはり、続かなかった。考えてみれば、これまでインターネットで日本語で記述された雑誌のサイトなんていったことがなかったのです。自分の趣味の雑誌をちらりと覗きましたが、それでもチラリです。

もっとお堅い雑誌になれば、そら、見ることも無いでしょう。

そう、インターネットにおける英語学習の罠は、「語学学習」の延長線でサイトを選択してしまうということなんです。

「ニューズウィークを読む」「ニュースを読む」といった無味乾燥な作業は、英語を近づけるどころか離してしまうものになるほうが多いでしょう。

自分のブラウザのお気に入り(ブックマーク)を良く見よう

さて、それでは「工夫」とはなんでしょうか?工夫とは先ほど説明した「罠」の逆と考えればいいでしょう。そう、自分が行かないサイトに行くよりも、自分がよく行くサイトの英語版を探せばいいのです。

さーーて、自分がどういった性質のサイトに良く行くか、自問自答してみましょう。そこからの英語のほうがはるかに、抵抗力なく英語の世界に慣れていくもでしょう。

まずは自分が最も良く行くサイトが一番です。興味の延長先にあるので、ぶっちゃけ、わからない単語があっても内容が通じるのですね。

へぇー、あっちの人はこんな風に考えて(見て)いるのね、と個人のサイトを覗いていくのもおもしろくて、英語のサイトを見ていくきっかけになりますね。

たとえば、イチローは日本では絶賛されていますが、アメリカのファンの中にはあまり面白くないと考えてる人もいるわけで、イチローの攻略法を考えている個人のサイトやBBSがたくさんありました。

日本ではあまり触れることの無い解釈に接することができるのも、この英語サイトを覗く楽しみでもあるのです。

突然ですが、教養とは?

「教養」とは、誤解を含みそうな言い方ですが、単に「英文学」やら「オペラ」「ワイン」といった高尚っぽいものに限定されるのではなくて、誰もが持つ、その人その人の好きなことの体系といえるのではないでしょうか?

教養って基本的に何でもありだ、と考えます。本当にパーソナルなものから始まって、趣味が幾分か広がった、という感じで捉えています。

たとえば、スロットが好きな人がいます。なぜか、このスロット好きという種族の人は、台を語るのが大好きで「クランキーの青7 青7 は最高だったなぁ」とか「ニューペガサスは云々。。。」と語るとしましょう。

しかし、何も知らない人にそれらのかつての名機を説明したとしてもほとんどが通じないというのが現状でしょう。その「伝わらない状態の知識」のままでは、単に趣味にとどまってしまいます。

そこから、もう一方進んで、なーんも知らない人にでも、それらの往年の名機のすばらしさを伝えることができるほど、話に広がりを見せて会話が弾ませることができれば、それは「教養」に昇華したといえるでしょう。

たとえば、先ほどのスロットの例でいえば、スロットの歴史はアメリカの軍事施設の娯楽から発想を得た出入りの食料品店の坊主が始め。。。それが今の「〇〇社」の会長をやっている。。。

そもそもアメリカでのスロットマシーンの歴史は。。。と続けば、お?!と耳を傾けたくもなりますね。


少し難しい話になってしまいました。

英語というものの学習を自分の興味を満たさせるために、それを誰かにうまく伝えるために、うまく利用しようということが言いたかったのです。

たとえば、同じ事柄でも「日本語圏」での捕らえ方と「英語圏」では少しズレているときもあり、そのズレがいっそう、その分野について理解を深める作用があるのです。

英語がしゃべれるとは、何がしゃべれるのか?

以下は、あるきっかけにより社会通念上の「英語がしゃべれる」という欺瞞に気づいた過程です。

アメリカにある企業のアニュアルレポートに載っている文章の意味がわからなかったので、先ほどのページで紹介したTOEHUL?980点の友人にその意味を聞いて見たのです。

結果、「わからない」とのことでした。

あ〜、と発見があったのは、もし、あなたが突然、どっかの企業の日本語の有価証券報告書を渡されて理解できるか、意味が通じるかと考えたのです。多分、多くの人がわからないかと。

そら、会計やらなんやらの素養が無いのですからわかるわけないですよね。

この経験から、自分の興味のある分野を満たしていくには、その分野の専門的な用語・知識が必要、と思ったのです。

このサイトの英語コーナーで、何度かTOEHUL?980点の友人を紹介しましたが、おそらく株式投資やアメリカの証券業界については、たどたどしくて拙い英語ですが、私のほうが彼よりも、対アメリカ人と意思疎通できるでしょう。

なぜなら、わたしのほうが、その分野の用語を知ってるからです。

よく英会話の学校のカリキュラムには、「日常会話」という科目があります。本屋にも多くのそんな感じの書籍が出ています。おいら、思うに、日常会話なんかあっちで半年も過ごせば話せるようになると思うのです。(※ 1)

英語が話せないと、コーラ1本も買えずにっちもさっちも行かないのですから、英会話教室やテレビの英会話より、はるかにやる気を持って学べるのではないかと。

ぶっちゃけ、なぜそんなものに金を払うのかが全く理解できないのです。そんな金があれば、自分の好きな分野の英語の本を買います。

(これまた最近では、英語の原書?というのが手に入りやすくなってます。ホンマすぐにアマゾンで買えますよ。)

英語ということを忘れて。

英語の勉強は、自分の好きな、または情熱の持てる所からはじめたり応用していくのが最も効果があるのではないかと、しみじみ感じてるのです。というのも、わたしの英語熱(英語を使えるようになりたい気持ち)が復活してきたのは、株式投資がきっかけでした。

ウォーレン・バフェットという、スーパースターがアメリカの投資家にいるのですが、その人のこと・その人の投資法をもっと知りたいと思ったのが、発端でした。もう、翻訳本では知識欲が満たされなくなってきたのです。

こういうとカコイイのですが、実際のところ、自己中毒みたいな面もあるので良かれ悪しかれなのですが^^

本当に探せばあると思います。自分の興味の対象と英語のそれとが被るところが。わたしを例で言えば、自分がアメリカのある投資家に興味を覚えるなんて想像もつかなかったですし、何らかのきっかけで「英語」は非常に身近になるということを言いたいのです。

たとえば、わたしの趣味である株式投資でいえば、英語で書かれた文章の中でわからない証券用語に当たったら、Yahoo! Finance の Education Center で用語を調べています。ごく普通に。あまり抵抗無く。

1年前では考えられない生活の変化です。

抵抗無く英語に接することができる、気合を入れなくても英語に接することができる、これが自分の趣味から始める英語の長所ではないでしょうか?

冒頭で、加藤秀俊さんの「現代教育考−独学のすすめ」を紹介しました。本書の中でこのような記述があります。

「独学とは主体的に学ぼうとする姿勢に他ならない。」

「主体的に学ぶこと」には、自分のわかるところ、興味のあるところを、その学習の最初に選択することも含まれると思います。

ぶっちゃけいえば、得ろサイトでもオッケーでしょうし、MP3やらライムワイヤーやらでもオッケーです。(ご利用はリスクを考えて^^;)

英語というのが真に身近に感じることができる場所を、真剣に探してみよう、という提案です。インターネットの出現でそれらを追求できる環境になりました。これを使わない手はありません。

多くの人が、学校英語・一般的な英語観に縛られて、要らざる苦労をしたり、あまり効果的でない学習法で苦しんでいます。わたしも苦しんでました^^

はっきりいって、つまらんもんはつまらん。そして、英語の先にあるペーパーテストを無視してしまえばよい。

確実にいえること、つまらない形の英語の勉強はほとんどの人にとってできません。「できる」のであればもう、できているからです。

できないのは、できないからできないのです。

これは、ちょいとトンチンカンな挿入句ですが、ワタミフードサービスの社長の渡辺美樹さんはこのような趣旨のことを言っています。

これまでのノウハウやら経験を生かし、最大に努力しても結果がついてこないとき、それは「マーケット」がないのだ、と。

若いときは体力・知力もあり、むりやり語学を叩き込むこともできますが、歳を経てくるともう、だめです。仕事で海外支店に送られる、くらいのインパクトの出来事がない限り、投下資本に見合う効果は得られないでしょう。

われわれには「苦行」から英語を学ぶことはできないのです。できる人もいるでしょうが、少なくともわれわれにはできないのです。

だから、渡辺社長を見習って、こう考えましょう。

「われわれの脳みそには、苦行英語という回路がないのだ」と。回路がないから仕方ない、だから違うアプローチをしようじゃないかと。

英語が軽くなる方法は、単純な話、あなたの心にありますし、もっと具体的にいえば、あなたのブラウザのお気に入りにあるのです。

ちょっと勇気を出してメールしたりBBSに書き込んでみることをお勧めします。自分のわかるサイトから始めたらいいのです。

難しい経済やら政治やら、そんなものは後からついてくるものと思います。こう考えてみてください。

赤ちゃんのアメリカ人に、ABCやらなんやらのニュース番組ばかり見させ、ファンナンスやらなんやらの語彙しかない世界に閉じ込めたら、その赤ちゃんは健全に育つでしょうか?

多分、歪むねwww

わたしたちも、こと英語に関しては難しいこと・複雑なことを避け、簡単なところ・自分にとって面白いところから始めましょ、つうことです。

できるところから始める、つうのは独学のオキテです。 (※2)

まあ、長い時間、見落としてましたが^^
それほど、従来の英語の呪縛が大きいということなのでしょうかねぇ〜?!

※ 1 「日常会話」について
しかも、日常会話というのは、本当の意味では、奥が深すぎてどうにもならないと思います。普通の会話ならできるでしょう。

しかし、いくつかの英語勉強体験記を読んだとき、われわれが感じる英語の壁はまさに、この「日常英語」にあることがはっきりしました。

ある本の中で、プールの教室でのやり取りがありました。あなたが近くのプールに行って泳ぎ方を教えてもらったとしましょう。

日本語なら「足をばたばたして〜水を怖がらないでね〜。クロールは腕を上へゆっくりかきあげて、小指から入れるように、水の中に挿入〜そこから。。。」という説明をコーチから受けても、理解できるでしょう。

しかしこれを、英語で説明されたらどうでしょうか?

「理解は不可能である」と思いました。

いま、本屋やスクールで教えられている日常英会話はこういったものに対応できるのか、非常に謎です。もちろん、これは独学でどうにかなるものでもなく、英語圏で英語を使って生活していかない限り身に付かないものだと悟りました。

いったい、日常会話とはどのレベルの事を指しているのでしょうか?

したがって、英語を学ぶときは自分がどの程度の「英語」を身に付けたいのか、はっきりさせておいたほうがいいと思います。

ま、おいらはコーラが注文できるくらいの会話能力でオッケーです。そのほかは、幕末の遣欧使節さながら、筆談でやっていくでしょう。

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※ 2 オキテについて
だからといって、日本食とかで検索をかけないように。あなたはこれまで、日本の食べ物について検索したことがありますか?

多分ないでしょう。自分の良く行くサイトをもとに考えましょう。ダイエットとかダイエットとかダイエットとかですね。

ゲームのサイトもいいかもしれませんよ。イヒヒ。

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追記

>ヒアリングについて

ヒアリングは適当にラジオを流してます。英検の1次合格後から、大概、適当に流してるので、前に比べたら何の単語をいってるかくらいはわかるようになってます。あと、いいネタ本が手に入ったので^^

ま、ヒアリングは慣れですね。

>文章力について

まだまだ硬いです^^。これも慣れですね。

発展途上の自分を楽しんでおります。

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