通関士-通関実務・択一式

通関士試験の通関実務のうち、択一式のポイントを紹介しています。通関士試験の中で最も手ごわい出題があります。合格を確実にするためにも要領よく学習してください。下手するとココで落ちます。

通関実務こそ最大の敵

※ 平成18年度より出題形式と配点が大きく変わっています。過年度のデータですので、ご注意ください。

※ 最新情報は「通関士の独学」や「通関士 教材レビュー」、「通関士ポータル」をご利用ください。

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通関士試験の択一式のなかで、隠れたボスは「通関実務」です。
択一式試験の中で、一番の難敵です。

「強敵」でなく「難敵」ですわ。

通関業法、関税法・関税定率法は、基本的に過去問をやっておけばまず勝てます。ほぼ勝てます。だいたい合格できます。

しかし、この通関実務には「関税率表」という最大の難敵があります。

通関実務には、文章問題・計算問題・関税率表問題の3つの形式の出題があります。

文章問題・計算問題は、ほぼ同じような問題が出るので、過去問演習でオッケーです。

しかしながら、「関税率表の問題」はすんなりと問屋が卸しません。

関税率表の問題は、試験の形式が一定せず、問われるのはどうせっちゅうねん、という細かい知識ばかりです。

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印象深い問題たち

a 自動データ処理機(パソコン)は、電気機器:第85類に分類される。

答え→×

解説→自動データ処理機は、第84類(機械類)に分類されるので誤り。

・・・ちなみに出題されたのは平成13年度です。前近代的だなぁ。

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b 野球用グローブは、運動用具として第95類に分類される。

答え→×

解説→野球用グローブは革製品(第42類)です。

・・・orz 

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c 生鮮のたまねぎの関税率表上の所属の要件はどれか?

イ:1個あたりの重量  ロ:1キログラムあたりの価格 ハ:輸入の時期

答えは、「ロ」 の1キログラムあたりの価格です。

う・・・むwww。ちなみに生鮮のオレンジは「輸入の時期」なんですよねw

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どうせっちゅーに

出題形式は、ホントどうせっちゅーーーねん!!という感じでしょwww
ま、それでも、これをやらないといけないのです。

通関実務の出題は全部で10問。これが出題数が20問も30問もあれば話は別なんです。

関税率表の問題は、普通の試験だと捨て問になるタイプの問題です。
ほんと、あの出題を最初に見たときには、「あ、捨てよ」と思いました。

しかし、通関士試験の全貌がわかって来るに連れて、だんだんと関税率表のヤバさ加減がわかってきたのです。

そう、通関実務は10題の出題ゆえ、関税率表の約3問の出題はべらぼうに比重が大きくなるのです。

10分の3は大きい。しかも合格ラインは6割の6問正解。全部、関税定率表の3題を捨てて、全部間違えたとしたら、他の問題で合格ライン6題を稼がないといけない。

厳しいです。実質、85%の正当率を目指さないといけないわけです。
だから、関税率表の問題を捨てるわけにはいけません。

「やらなければならない」この無意味な問題を・・・通関士試験のふたつめの拷問、それが関税率表なんです。

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しかし、半分は楽勝!

通関実務の択一式で楽なのは、文章問題・計算問題。これらは、過去問の演習で十分に合格圏に到達できます。

計算問題は、申告書問題で必要になる知識になっていきます。

計算問題は、申告書を解くことでマスターできるものも多く、申告書問題とうまくコラボレートしています。

申告書問題が進んでいけば、計算問題もできるようになる。
計算問題ができるようになれば、申告書問題もできるようになる。

そんな関係に在ります。安心して励んで下さい。

文章問題はテキストをよく読み込んでいけば、中学生でもできます。
同じ出題・同じパターンなので、安心して下さい。

「関税率表解釈通則」は、、、


トジス

という呪文さえ覚えおけばいいです。これで大半は解けます。

ちなみに、、、

ジ→重要な特性[通則2]
トジス→特殊な限定・重要な特性・数字[通則3]

という意味です。問題自体は、決め方の順番を問う出題が多いです。

「ジ、トジス」並の短さなら「バルス」しか覚えられそうもないパズーでも大丈夫ですね。

「リテ・ラトバリタ・ウルス・アリアロス・バル・ネトリール」より、覚えるのはラクでしょう。シータはえらいですねw

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ホンマどうしよう・・・

関税率表の学習上で最大の強敵は、無意味感・脱力です。

関税率表は、ひたすらに過去問に尽力しました。

LECの過去問をやりました。1回目・2回目の受験ともそうです。

ホント「ひたすら」ですね。

問題の1問1問、選択肢のひとつ1つを丁寧に押さえていきます。

方針は、「過去問に出たことしかやらない」です。

そうです、過去問に出た物品・生物・加工品についてだけは、正誤ができるようにしておこうというわけなんです。

動物は1類。。。うなぎは魚類。。。亀は動物。。。チョコレートはカカオその他の調製品。。。延々とこのような、無力感と脱力感にあふれた作業を行いました。

選択肢の解説を読みます。はっきりいって、「うなぎは魚類」「グローブは皮類」「スケート靴はスポーツ用品」、「○○は、××類」といった解説不用の解説であってもです。細部まで目を通しておきましょう。

(解説の仕様がないではありませんかwww)


関税率表の過去問は、全部で10回やりました。
さすがに10回やれば、あ、これは過去問で出た、と憶えています。

そのほか、テキストにまとめられていた「狙われそうな物品」を押さえました。やったのはそれだけです。

これだけでも、1、2回目の受験時にも、合格ラインは超えていたので大丈夫かと思います。

合格された方の中には関税率表を買ってきて、ひたすら目を通していくすんごぃ人もいるとのことです。さすがにオイラは、そこまでの根性はありませんでした。

それゆえに、計算問題と文章問題をしっかりやって、関税定率表の問題の失点分のリスクに備えておきました。

計2回の受験経験を振り返ってみても、上記のやり方で合格ラインの6割を超えていたので「運」がよければ行けると思います。

通関実務−択一式のまとめ

ベンキョの目安は、以下の通りです。

計算問題・文章問題は、過去問3回を目安に。
関税率表の知識問題は10回を目安に、「ひたすら」演習しましょう。

関税率表の問題演習で獲得した勉強方法が、1題毎に「アリガトウゴザイマス」と呟くいう自分騙しでしたwww

通関実務は、択一試験の中で一番苦労しました。不確定要素の高い、関税率表の知識問題があるからです。

あれはもう、かなわんwww

関税率表の知識問題は、なんども過去問をやる事で、何とか合格点はクリアできるといえます。

アントニオ猪木のいうように「馬鹿になれ」で、乗り越えて下さい。

でも、やりすぎると「馬鹿になる」ので、2年もやらないようにwww

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