京都検定のテキスト・過去問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 京都・観光文化検定(京都検定)のテキストと過去問(問題集)、その他、試験形式を説明する。

 3年越しの受験を経て、ようやく、「京都観光文化検定」、通称「京都検定」の2級・3級に合格することができました。

 (初年度は法事で、試験が受けられませんでした^^)

 受かってヤレヤレ、肩の荷が下りたという感じです。

 最初は、軽い気持ちで受け始めたのに、いざ蓋を開けると、深みにはまってしまった自分がありました。

はまっていく「京都」

 京都検定の勉強をしていくと、自分の趣味と京都とが意外なところで関係しているのを発見します。そのため、趣味がどんどん深まっていくのです。

 深まり方は、試験勉強そっちのけになるくらいで、個人的には清水焼高じて伊万里まで焼物を見にいったりして、京都の奥深さと文化的な滋養の豊富さを改めて感じました。

 そして、新しい趣味が増えるのも、京都検定の特色です。京都検定の勉強をするうちに、必ず新しい趣味の萌芽があります。

 わたし自身、これまでまったく興味のなかった庭園や建築、絵画に、大いに感化されてしまいました^^

 養源院で見た俵屋宗達の唐獅子と白象は、今でも鮮やかに記憶に残っています。

 試験勉強を通して知ることや、実地に京都を訪れて歴史と時間に洗練された絵画、骨董、建築、庭園に触れるだけで、今後20年は楽しめる趣味が見つかるのではないかと思います。

 現代では、できあいのものが増えざるを得ない生活になりがちです。

 そんななかで、自分の持っている価値観を大事にするには、洗練されたものや古くて新しいものに付き合うことだと思います。。

 人生にもうちっと“一味”を加えたい人は、ぜひ、京都検定に挑戦してみてください。自分自身のことを含め、多くの再発見があるかと思います

「京都」を勉強しやすい京都検定

 おそらく多くの人が、雑誌の記事やテレビの特集で、京都に興味を持つのではないかと思います。

 たいがい、気候が良くなったり紅葉の季節になれば、京都特集に目が触れるかと思います。その機会が多い分、京都について漠然と興味を持つ人は、多いかと存じます。

 しかし、いざ京都を知ろうと思っても、京都の関わるジャンルは多種多様な上、個々の情報量は多すぎて、茫漠とするのではないでしょうか。

 また、京都についての書き物や冊子、雑誌の類も実に多く、本当に途方にくれるかと存じます。

 単純にみても、歴史から宗教、建築、文学、工芸、美術。。。どこをとっても、京都には抜き差しならない蓄積があります。

 そこに、京都検定の出番があります。京都検定では、京都のことがバランスよく「パッケージ化」されているので、入門に最適だと考えます。

 京都検定の特色は、適当な範囲の適当な深さの京都を、雑誌のように浅さくもなく、専門書籍の深くもない勉強が可能になることだと思います。

 最終的には、結構な勉強量になりますが、勉強のしやすさは群を抜いているといえるでしょう。

京都検定のテキスト

 テキストは1冊です。

 

 (京都・文化観光検定試験公式テキストブック  淡交社 2,100円)

 上に挙げた「京都的」な意匠をした書籍が、往時の京都検定のテキストとなっています。

 この洒落た1冊に京都がコンパクトにまとめられています。

 歴史、寺社、建築、お祭り、ことわざ、方言、料理、京野菜に、京菓子、工芸、茶道や華道の成り立ち、歌舞伎、舞妓さん、お寺の行事など、京都全般が記述されています。ほたえたらあかん、とか。

 「これ1冊読めばよい」というのが、京都検定のテキストの良さです。

 数十冊以上にもわたる、多種のジャンルの京都本を読むよりも、時間的にも労力的にも、勉強しやすいかと思います。

 もちろん、そこかしこに記述の無理はあります。あまりに内容を詰め込んでいるので、記述は無味乾燥で楽しさゼロです。

 ほかの旅行記や京都エッセイや市販の京都本、旅行会社のパンフレットを参考にして、テキストを読んでいくことを強くお勧めします。

 これだけで、京都を好きになる人は絶無です。

 説明足らずのところや、記述不足の感は否めませんが、それでも、まとまっているという点で評価したいと思います。

 なお、試験問題は、当該テキストに準拠して出題されるので、受験生は必須となっております。

 京都検定を受けるのであれば、必ず、はやいうちに買いましょう。

 加えて、テキストは数年に一度は改定されるものなので、必ず「版を確認して、最新版のテキスト」を購入してください。

 「改定したところを出す」というのは、試験の常道なので、押さえておきたいためです。

京都検定の過去問(問題集)

 問題集は数冊を使うことになるでしょう。

 

 (京都検定問題と解説  京都新聞出版センター 約1,000円)

 上記の画像が往時の京都検定の過去問(問題集)です。

 京都検定の試験勉強のメインは、過去問になるかと思います。

 解説がとてもしっかりして、良質の過去問に仕上がっています。本当にお勧めします。ちなみに、わたしは過去問以外をやっていません。

 なお、京都検定の過去問は、現在のところ(08年、5月)、「級別」ではなくて、「年度別」の編集となっています。

 そのため、複数冊の過去問を買わないと、最も大事な過去問演習ができなくなっています。

 出費はかさむと思いますが、できるだけ、これまでのすべての年度の過去問を揃えてください。

 過年度の過去問は古本やユーズドにあるかと思います。試験勉強では、これまでの過去問すべてを解くことをお勧めします。

 ちなみに、わたしは諸事情により、すべての過去問がありました^^

 本当に過去問が合格の原動力だと考えます。テキストのみであれば、到底、合格できなかったでしょう。必ず買ってください!!

 [追記]

 京都検定も回数を重ねていて、結構な過去問数になっています。

 全部をそろえて解こうとすると、解く前からめんどくさくなってくるので、まずは、直近の3年間から着手することをお勧めします。

 問題の使いまわしというのは結構あるので、まあ、それを掴むための過去問演習なのですが、重複は重複なので、まずは「過去問3年間」を目標にしてみてください。

京都検定の試験方式と合否について

 京都検定の試験方式は「択一型」で、4つの選択肢のうち1つの正解(または不正解)を選び出す試験です。

 そして、受験生にとって一番大事な情報ですが…

 合格ラインは7割となっています。

 上位何パーセントで締め切る方式でなく、点数で合否がわかれます。

 7割以上の点数で合格となるので、試験問題の難易度によって、合格者数が大きく変動します。

 パーセント方式だと、合格させる人数を前もって決めていることが多く、合格者数にそれほど変動はありません。

 しかし、京都検定は、7割得点で合否を決めるので、問題の難易度如何によっては、合格者数は大きく変わります。

 そのため、しっかり勉強しておかないと、1点や2点の失点で、あっという間に落ちてしまいます。

 合格率が4割・5割だからといって、絶対に甘く見ないでください。

 試験についての詳しい情報は願書にあります。しっかり読んでおきましょう。

 繰り返しますが、必ず7割得点をしないと合格できないのは、結構、きつめの試験です。

 また、過去問には、最近の試験動向と合格率の推移、職業別合格者数といった統計データがあるので、熟読しておきましょう。

 京都検定独自の特徴として読み取れるものとして、受験生の年齢層を挙げておきます。

 通常の資格試験なら、合格者は10代・20代が占めるのですが、こと京都検定となると違います。

 年配の方の比重が実に多いのです。

 つまり、若さパワーの一夜漬けや記憶のゴリ押しでは到底、合格できないボリューム、内容となっているので、腰を落ち着けて、しっかりやってい くことを推奨します。

 以下、自分の2級と3級の合格体験を踏まえて、独学で合格するためのポイントを述べていきたいと思います。

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