京都検定読本・京都検定資料

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 京都・観光文化検定(京都検定) の試験勉強を助ける、書籍や資料を見て行きます。基本的にテキストや過去問では不足ですので、読書を通じてしっかり各分野の知識を蓄えてください。

 正直いいますと、京都検定はテキストと過去問だけで試験勉強を進めると、実に困難な目に遭います。

 先だっていいましたように、テキストは総花的な記述に終わっているので、読んでもひとつもその実態がわかりません。

 結局は、自分で見に行くなり触るなりしていかないといけないのです。しかし、全ての全てを体感することは、到底できないかと存じます。

 そこで、読書の出番というわけですね。

絵・写真は、図書館を最大限に

 基本的に、テキストに書かれている寺社仏閣には訪れたいものですが、やはり、きびしいものがあります。

 そこで、図書館にある写真集や資料集を、試験勉強に最大限に利用してほしく思います。

 テキストの文字で読むのと、写真集等で絵(画像)で見るのとは、まったく記憶の残り方が違います。キストだけの記述で憶えるのは、超人的な記憶力が必要となるでしょう。

 常人であるわたしたちは、積極的に写真集等を利用して、記憶を補っていきましょう。

 それでは、どんな写真集がよいかというのですが、個人的に、皆さんが好きな分野の好きなものを見ていけば良いかと思います。

 建築にまったく興味のない人が、「京都寺社名鑑」などを見ても、眠たくなるだけでしょうし^^

 京都の写真集というのは、非常に多種にわたるものが出版されており、大型建築の写真集は元より、町屋や路地の風景、食べ物、骨董、茶器からお花まで、探せばいくらでも、自分の興味を駆り立てる写真集や資料集を発見できるかと思います。

 個人的には、京都検定の勉強というよりも、茶器や焼物の写真や、お茶屋さんの写真集や、画集(上村 松園、上村 松篁、富岡 鉄斎などなど)を機会を見ては眺めていました。

 工芸関係の写真集も、実に良かったです。検定試験を超えて、よい教養になっています。

 試験の勉強時には、テキストだけに拘泥せず、めんどくさがらずにいろんな写真集や資料集を読み、眺め、見るようにしてくださいね。

 しかし、とはいえ、基本的にこうした写真集や資料集は、御代が高いので、図書館を利用するのが賢明かと思います。

 町の図書館ではないときがあるので、市や都道府県レベルの大きな図書館まで足を運べば、きっとよいものが見つかるかと思います。

京都書籍にも目を通し

 何度もいいますが、基本的にテキストの文章は、5分で睡魔を呼び起こすものになっているので、できるだけ直接的に読むのは避けて、そのほかの京都本を読むことで、京都の勉強をしてほしく思います。

 個人的にわたしは、テキストは調べるのに多くを使い、しっかり読むようになったのは過去問演習を始めたころでした^^

 以下、自分が読んで面白かったものを挙げて行きたいと思います。

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京都の不思議

 京都は実は水上都市、清水の舞台から飛び込んだ人がいる、といった京都の小ネタが詰まった一冊です。

 (黒田 正子/著 光村推古書院)

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京都の不思議〈2〉

 前巻と同様に、いろんな京都の雑学が詰まったネタ本で、楽しく読めました。

 (え?!あのお寺にそんな由来があったの!!)と、驚く感覚がたまりません。木の葉丼や衣笠丼の名前の由来なども、楽しく読めました^^

 (黒田 正子/著 光村推古書院)

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京都人だけが知っているシリーズ

 計3巻にわたる、生粋の京都人が京都を語っています。非常に京都の各名所のウンチクが面白く書かれています。テキストを読むよりかは、こっちから入っていくほうが良いでしょう^^

 料理店の情報も豊富なので、たいへんお勧めです。楽しく勉強できると思います!!

 (入江 敦彦/著 洋泉社)

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京のわる口、ほめころし

 辛口の京都コラムで、これがまた面白い。京都の真実に触れる、面白い読み物です。

 (石橋 郁子/著 淡交社)

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歴史地図本 知って訪ねる 京都

 京都検定のテキストのサブテキストとして最適かと思います。絵入り地図入りで、入門者にはかゆい所に手が届くないようになっています。

 推奨する人は、日本史が苦手という人です。わたしは、受験のときに日本史だったので、この本の内容はほとんど知っていましたが、日本史が苦手な人、履修していない人にとっては、天の助けとなる教材になるかと思います。

 公式テキストでウンザリした人は、こちらから入るようにしてください。

 (歴史探訪研究会/編 大和書房)

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京都のお寺神社謎とき散歩

 副題は、「歩いて訪ねる古都のご利益さん」となっています。この本のよいところは、京都検定のお寺や神社の章と、実に相性がよい点です。

 何度もいいますが、京都検定の記述は、本当に簡潔にしか述べれないので、まったく実感やイメージが湧きません。

 そのため、あの膨大な寺社群を追うのは、多くの人が苦労するかと思います。そうした人の副読本として、読んでほしく思います。

 京都のお寺の「ご利益」というテーマで、お寺と神社が紹介されています。検定の勉強にも、教養にも、また、見聞にも役に立ち、また、旅行等にも資する大変、使い勝手のよい一冊になっています。お勧めです。

 (左方 郁子/著 広済堂出版)

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 以上、自分が読んできたものを中心に、楽しく読める京都書籍を紹介させていただきました。

 京都関係の本は、書籍だけでなく、雑誌やムック版、特別企画もの、そのほか旅のエッセイ、るるぶなどの観光旅行雑誌でたくさんあります。

 まずは、勉強だと思わないで、自分の入れる分野から入ってみてください。きっと、すんなり興味が高まっていくかと思います^^

 ま、あれですわ、写真と現物は違うもの、読んだ印象と実際は違うものということを、最後に明記しておきます^^

京都検定の2級のポイント

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