このページでは、京都検定2級の独学ポイントを見ていきます。3級に較べると、難易度は飛び上がります。2級を突破するためのポイントを見ていきます。
京都検定の2級は、3級より難易度が飛躍的に高まります。
3級はテキストさえやっていけば、まあ、なんとか受かるのですが、2級ではそうはいかなくなります。
というのも、公式テキスト以外からの出題があるためです。
願書を読めばわかりますが、2級の試験問題の7割は公式テキストから出題されますが、残りの3割部分はテキスト以外から出題されるのです。
実際の試験問題を解いてみればすぐにわかりますが、この3割部分の出題は、本当になんのこっちゃという問題が続出しています。
2級突破のポイントは、この3割部分にどんな対策を取るかです。
また、7割は、公式テキストから出題されるといっても、油断は禁物となっています。7割部分の試験問題も、難易度は高めです。
少なくとも3級の1.5倍は難しくなっています。
些細なところや細かいところ、受験生の盲点を突いてくるので、公式テキストを完全に記憶して、テキスト準拠分の7割で合格するのも、実際にはきびしくなっています。
テキストや過去問だけの勉強では、2級合格は難しいことを肝に銘じておきましょう。
独学で2級を突破するのは、3級の試験勉強に多少の工夫を加えなければなりません。
それでは以下、2級突破の勉強方法を見ていきましょう。
2級になると、過去問演習の比重はより一層、高まっています。
過去問の制覇が、2級突破の大きなポイントなのでしっかりやるようにしてください。
理想は、これまでの過去問を全て手に入れることですが、まあ、最初は直近3年分を集めましょう。
過去問をひも解けば、昔の問題が作り直されて、たびたび再出題されていることがわかります。そうした問題を、まずはしっかりおさえます。
古本やユーズドで揃えれば、それほど費用はかからないでしょう。
過去問を入手したら、選択肢のひとつひとつを丁寧に検討しながら、問題を解いていき、選択肢の内容をしっかり自分のモノにしていってください。
京都検定の特徴として、「過去に選択肢に挙がった寺社仏閣、人名、地名、エピソード」が、再度、問題にされているのを見かけます。
必ず、個々の選択肢を丁寧に、テキストで確認するようにしてください。
「誰だこいつ!!」と思った人名でも、テキストで調べるとちゃーーんと記述に載っている人だったりします。
過去問の選択肢のひとつひとつを甘く見ないで演習することが、独学のコツです。
推奨している過去問には詳しい解説が付いているので、その解説をフルに活用して、憶えていってください。
ばかばかしい内容で、今後でないだろう、と思った内容でも、過去問に出た以上は、必ずおさえて解けるようにしておいてください。
過去問は最低、3回は繰り返しておいてください。時間があれば、それ以上でも結構です。
必ず、回数をこなしてください。
過去問演習の回数が増えるにつれて、テキストの読解も鋭くなります。
回数を目途にしっかりと過去問演習をしておいてください。
なお、テキストに記述のない事柄(たとえば、近代建築の知識など)をどうするかですが、過去問に出たことだけは、しっかりおさえておきましょう。
最低限、過去問に出たことだけは、解けるようにしておきます。
ちなみに過去問の正式名称は、「京都検定問題と解説」です。
2級となっても、試験勉強の基本的な進め方は変わりません。
やはり、京都訪問への訪問回数いかんによって、記憶の維持や理解がまったく異なります。
推奨欠かさず、実際小まめに京都の訪問を続けてみてください。
3級のときに行きそびれたところに行くようにしましょう^^
時間を作っては、機会を見ては、3級の勉強同様に、名所旧跡を訪問するようにしてください。
本当に、百聞は一見に如かずです!
頭の中に京都の名所地図が描けられるくらいにはなりましょう。
テキストの本格的な読解に当たっては、まず、過去問演習を1~2回、済ませておくことを推奨します。
過去問を済ませておいてから、テキストの精読に入ったほうが、理解と記憶の定着がよくなるからです。
しかし、それ以上の理由があります。
なぜ、過去問を先に済ませておくかというと、2級の試験問題では、これまでの試験で問われなかったことに焦点が絞られて、ピンポイントに 出題されるからです。
テキストの精読では、「過去問にでなかったこと」を丹念に拾って読み進める必要があります。
過去問に出たか出てないかを見分けるには、当然、しっかりした過去問演習がないと、到底、できません。
ですから、まずは過去問です。
過去問の知識が蓄積されてから、テキストを手にして、未出題の箇所や記述、フレーズ、語句に注意して、読み進めましょう。
気になったものは、メモにしてトイレにでも貼っておきましょう。
なお、未出題部分は、人名・地名などに限らず、オールラウンドに狙われており、これといった傾向はありません。
こんなん出ないだろうと、誰もが思う、マイナーで些細な箇所が試験に出ています。
本当に、「出ていない部分が出る」のが、その傾向といえるでしょう。
精読時には赤鉛筆を片手にもって、出ていないところを見つけたらチェックを入れ、 あとで見直したときに、瞬時に把握できるようにしておくとよいでしょう。
ほんとうに、丁寧に見ていって下さい。
「公式テキストからは出題されない、3割部分をどうするか」
2級の試験勉強で、頭を悩ませる問題です。
しかし、これといって明確で実効性の高い対策がとれないのが現状です。
ですから、個人的に、3割部分は読書で失点を抑えるようにするのが、1番よいかと思います。
京都に関する本を、1週間に1冊は読むようにすれば、テキスト部分の復習にもなるし、効率がよいかと思います。
わたし自身、読書以外の対策をしていません。
何たらセミナーとかほにゃらら問題集などの方策を採らずとも、何とか合格できたので、読書が最も効率のよい3割対策かと思います。
3割部分は、教養の問題になるかと思いますので、好きなように読み進めるのが一番かと思います。
どんな本を読んだかは、ページを改めて紹介します。
WEBの京都新聞は、2級の試験勉強に実に有効です。
京都の有名行事があれば、必ず写真入りの記事が出ます。そのため、各行事のイメージがつかめるという塩梅です。
コレコレは、こういうお祭りなのね、とか、こういう行事なのねえと、テキストの紙の上だけの記述ではわからないものが、わかるかと思います。
そのほか、京都の観光一般についての解説も多いので、京都検定の勉強には実に相性がよいかと思います。
たとえば、『6年連続最高、4839万人に -06年の京都市観光客数 府も好調』といった、観光政策の数字なども入手できます。
また、入手し難い丹波地方や洛南、山城方面の記事もあるので、その意味でも、有効かと思います。
実際、2級の試験問題では、京都「市」以外のことが出題されています。
なかなか個別的におさえ難いものでも、京都新聞のWEBを利用すると、効率よく集められるかと思います。
毎日見ていれば、必ず本試験で数点は稼げることでしょう。ま、2日か3日に1回は、受験生なら目を通したいところです^^
京都新聞のWEBページを見るのは、試験の公式テキストの7割部分とテキスト外3割部分の、両方の対策になると思います。ぜひ、ブックマークに入れて おきましょう。
京都新聞電子版→http://kyoto-np.jp/
正直な話、公式テキストから7割しか出題されない試験構成から、こうこうこうすれば必ず合格できる、とは言い難いのが2級となっています。
テキストを完全に暗記したら、そら合格できるかもしれませんが、現実的ではないでしょう。
7割部分ではどれだけ失点を少なくするかに眼目を置き、3割部分では書やWEB京都新聞等の手段でどう1点2点を積み重ねるかに、2級突破のポイントは集約されるかと思います。
それでも、やはり、2級合格のかなめは、どれだけ京都に訪問できたかと思います。
訪問した回数が増えれば増えるほど、記憶の残るものも多くなり、公式テキストの細かい部分もケアでき、合格に近づくと思います。
なにより、訪問した方が、試験勉強が楽になります^^
理想をいえば、テキストに載っている寺社仏閣・有名どころをすべてまわることですが、時間的に難しい面もあります。
わたしも、修学院離宮や御所、桂離宮、金閣寺・銀閣寺、建仁寺といった有名どころにはまわれませんでした。(試験後に行きました^^)
やはり、2級においても、京都訪問が試験勉強のベースです。
実際のわたしの進め方をいうと、11月中旬ぐらいまでは、京都訪問を続けていました。京都に行くのが、試験勉強であったといえるでしょう。
まあ、机上の勉強をさぼっていただけのですが。
3級のところでも述べましたが、11月中旬から過去問やテキストに取り掛かるのはきついです。本試験ぎりぎりになって、過去問に取り掛かるような真似をしないでください。
みなさんには、京都に訪問しつつ、10月までには、ある程度の過去問演習とテキスト読解を終わらせておいてほしく思います。
アレだけの勉強でよく受かったなというのが、個人的な感想です。
過去の日本史の遺産が遺憾なく発揮されております!!
ちなみに、成績表です。難しかったです、ホント。75点なので、ギリギリ合格でした。
ちなみに、合格すると…
このようなカードが送られてきます。なんか、凄くアレですね…。
まあ、ぎりぎりでも受かってよかった!!!
合格の喜びを、皆さんもぜひ味わってください。
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